第7話 ~あんたって可愛いよね~
第7話登場人物名前
小泉彼方:こいずみ かなた
小泉紗夜:こいずみ さや
安野渡:やすの わたる
日代明日葉:ひしろ あすは
星野檸檬:ほしの れもん
橋本加奈:はしもと かな
俺と加奈は映画を見終わり、映画館の外に出た。
「映画、面白かったね~」
体を伸ばしながらが言う加奈。
「そうだな。犯人が世紀の大泥棒シャルンク・クラワセルンの親戚の親戚の親戚の子供の親戚の息子、アロンド・マーディストだとはな~」
俺は観た映画、アロンド・マーディストの逆襲という名前の映画。もう、タイトルで犯人の名前がただ分かりの映画を見終わり、俺は思った事を加奈に言ってみた。
「あのさ、俺達が見た映画って…………ものっそいB級映画じゃね?」
「そうだったけどさ、あんたがB専だからB級映画の方がいいのかなって」
「それってただ、B専のBを取っただけだよね!?」
「まー、簡単に言うとそうだけど?」
「お前な……まぁ、面白かったからいいけどさ」
俺は笑いながら言った。それより、なんだろうかデートって楽しくねとおもう俺がいる。
いや、でも恋もしていない俺が加奈と居てこんなに楽しいのは気が合うからなのか? それは定かではないが久しぶりの友達? との遊びに心が踊っているのは分かる。
「次は何処に行くんだ?」
「次はそろそろご飯に行きたいな~。ご飯食べるところはあんたが決めてよね」
「分かったけど……マッグでもいいのか?」
「それでもいいけど、あんたが美味しいと思う店に連れてってよ」
俺が美味しいと思う、ご飯か……あそこの喫茶店しかないな。
「ここから歩いて15分ぐらいかかるがいいか?」
「うん、いいよ」
そして俺と加奈は映画館から、喫茶店に歩きだした。
「何かいい感じじゃないですか? あの2人」
「確かに……でも、流石に付き合ってるってのはないだろ……」
「……でも、彼方の事だからもしかしたらって事もある」
3人がそれぞれの考えにふけっている中、渡だけは正解を知っていた。渡は前日の夜、彼方からメールがあった。明日、加奈とデートすると。しかも、何でデートをするかも知っていた。なのにそれを明日葉達に教えないのは、この状況を楽しんでるからだ。
3人の姿を楽しく見ていると渡に対して紗夜が口を開いた。
「そういえば、渡君は何で駅前に居たんだ?」
「本を買いに街に来てたよ」
「へぇ~。じゃあ、彼方を見かけたのは私達と同じでたまたま見つけたと?」
「そうだけど?」
怖いほど勘が鋭い紗夜。もしかしたら、何か怪しんでいるんじゃないかと思い、その勘に冷や冷やする渡。
「それならいいけどさ。それより、兄貴達が行っちまうぞ? 早く行こうぜ」
「そうですね。ここまできたら何がどうなっているのか知れないと夜、ぐっすりと眠れませんね」
「……私も気になって眠れない」
まだまだ、尾行を続ける明日葉達であった。
「ここが、あんたのおすすめのご飯があるお店なんだ」
何故か嬉しそうに言う加奈。俺はその返答に「そうだ」いい、Theメガネ喫茶に入った。ダサい名前だが、そこそこ人気がある喫茶店だ。
「おかえりなさいませ! ご主人様!」
髪の長い、普通に可愛いが、俺は可愛いとは思わない店員がメイド風に挨拶してきた。
「ここメイド喫茶なの?」
加奈が困惑したよに言った。まぁ、そうだろうな。一般人はメイド喫茶に抵抗がある人が多い。
「違うぞ、ここの店長がメイドに憧れているから店員全員メイド姿だけど、メイド喫茶みたいな口調の人もいれば普通の人もいる。ただの、変なカフェだ」
「変なカフェとは聞き捨てならないねぇ~」
その人物は俺達に挨拶してくれた人に「この客は任せて」といい、その店員を離れさせた。
「花さん、こんにちは」
俺の元に歩いてきた眼鏡をかけた、ちっちゃい女。名前は桃山花。身長は155cm丁度。丸い眼鏡を掛けており、オフホワイトの髪色。髪の毛は長くお尻まである。
その髪の長さを可愛く纏めるのはどうすればいいかと毎日試行錯誤を繰り返している。そして、目の色は白銀色。
渡の容姿の点数は84点だ。年齢は30代だと思うがその見た目は10代にも見える。肌が異様に若く、髪の量も多い。詳しい年齢については3万円払わないと教えてくれない。
払うか払わないか、ギリギリのラインだがまぁ、興味はないし聞かない事に決めている。
「それより、その女の子は……彼方の彼女ってことは絶対にないか。誰なんだい君は?」
「初めまして、彼方君の彼女の橋本加奈です」
「やっぱり彼女じゃないか。まぁ、圧倒的B専の彼方に、君みたいな可愛い彼女が出来るわけがな……い……うん? 今なんて言った?」
「彼方君の彼女って言いましたけど?」
「本当……な……の……!?」
花さんは1歩に2歩と後ろに下がり凄い驚いてる顔をしている。逆に人間ってあんなに驚く顔を出来るのぐらいの驚いた顔をしている。
「加奈、花さんをからかうのはやめろ。確かに幼児体型だからって子供みたいにからかうな。中身はおばさんだからな」
「ごめんごめん。すいません本当はただの、友達です」
「あ……そうなの? 最近の子供は怖いね。平気で嘘をついて私をおばさん呼ばわり、本当に怖いね」
ちょっと落ち込んでいる花さん。まぁ、絶対に落ち込んではないのは丸分かりだ。基本、そんな対応は慣れている。いや、悪い事だと思うだろうが、花さんも弄って欲しい思ってる程、かまってちゃんだ。
「今日はカレー食べに来たんだけど? 席は……空いてるね。適当な所に座っていい?」
「いいよ。じゃあ、注文決まったら呼んでね」
そう言い花さんは厨房に入っていった。
そして、俺と加奈は席に座り、メニュー表を見た。
「あの店長さんと仲が良さそうだけど、どういう知り合い?」
「う~ん、昔の母さんの先輩なんだよ。色々世話になったりした事もあってな。それで仲良くしてもらってるんだよ」
「へぇ~、聞いてみたら結構、興味なかったね」
そんな事を堂々と言う加奈。まぁ、そんなところも彼女の美徳であって欠点だ。
「ここのカレーが凄い美味しんだよ」
俺は無言になりそうだった空気を、話題を変えることによって切り抜けた。
「へぇ~そうなんだ。じゃあ、私はこのオムライスにしよ」
「俺のおすすめを食べないのは予想外だった!?」
「私はあんたの美味しいと思うお店に連れて行ってって言った訳あんたのおすすめのご飯を一言も食べると言ってないでしょ?」
「確かに……まぁ、お前がそれを食べたいって言うなら、いいけどな」
そうして俺達は、店員を呼び注文をした。それと同時に水を持ってきてくれた。店員は注文を受け去っていった。
「ふぅ~、ここはそんなに人もいないし落ち着けて話が出来るわね」
「だろ? そんなところも俺は好きなんだよ」
ちょっとの静寂。そんな中、加奈が口を開いた。
「今日、あんたとデートをした理由を聞きたい?」
「聞けるのであれば聞きたいけどな」
「ふ~ん聞きたいんだ? それはね~あんたの事が好きだからだよ~?」
恥ずかしげもない、その言葉に俺は戸惑うが、それと同時にどう返事をすればいいか迷った。冗談はよしてくれと真剣に答えるのか、冗談を言うのか。
「じゃあ、付き合うか?」
冗談を言ってみた。まぁ、これで付き合わないと言うだろうし、言ったら今日のこのデートの真実に一歩近ずく。
「そう? じゃあ、付き合おっか。これで両想いだね?」
加奈は両腕の肘をテーブル付け、手を顎に当てながら言った。
「いやいや、冗談のつもりだったんだが!?」
「へぇ~そうなんだ~。でもさ、乙女の心を弄ばのはよくないよ?」
加奈のガチの声色。確かに冗談が過ぎたかも知れない。ここは謝った方がいいな。
「確かに俺が悪かった。謝るよ」
「でしょ? じゃあ、今日は付き合った記念日と初めて痴話喧嘩した記念日という事で」
「いやいやいや、付き合うのは確定だったの!?」
俺がどうしようか悩んでいると、加奈はクスクスと笑いだした。俺のこの状況を見て笑っているのだろう。なんて性格が悪いんだ。
たが、時間が過ぎれば加奈も飽きて冗談と言うだろう……加奈がそれを言うのか? いいや、加奈なら付き合うという状況を楽しんで、ずっとこの状況が続きそうだ……。
まぁ、今は別れなくても、1週間ぐらい経ったら俺から別れようと言えばいいか。今言うのはまた、加奈が怒りそうだし止めておこう。
「グーの音も出ないあんたって可愛いなって思ってるんだけど、私ってゲテモノ好きだったんだね~」
「その発言って俺をゲテモノだと思ってるよね!?」
「ふふふっ。まぁ、思っていたり思ってなかったり? まぁ、可愛いと思うのは本当だよ」
その言葉に一瞬、頬を赤らめてしまった自分がいる。駄目だこれじゃあ、加奈のペースに呑まれている。この状況を打破しないと、そんな事を考えていると丁度、店員が来た。
「ご注文のスペシャルスペースアースカレーとただのオムライスになります!」
名前がごっちゃのカレーと、ただのオムライス。名前にかける熱意の違う料理が出された。加奈と俺はスプーンを取り、いただきますと言い俺達は食べ物を食べた。
「なにこれ~本当にただのオムライスなんだけど」
「そりゃあ、名前にただのって付いてるからなな。それに比べて俺のカレーは激ウマだけどな」
俺はカレーを食べ進めていると、加奈が「ねぇねぇ」と言った。俺はその言葉に反応し加奈のほうを見ると……
「あーーーーん」
加奈は口を開けそう言っている。これはあーんをやれという事だろう。確かに今は彼女、彼氏同士だが……ピュアな俺には難易度が高すぎる。俺はカレーを素直に加奈の方に渡した。
「なーんだ、つまんないの」
そして、加奈は自分のスプーンでカレーをすくい、自分の口に入れた。
「何これっ!? 凄い美味いんだけど!?」
口を手で覆いながら言う加奈。その顔は本当に美味しく驚いてる顔だ。
「だろ? だからそれ選べって言ったのに」
そんな俺の言葉を聞きながらカレーにガッツく加奈。
「おいおいおい! 俺の分がどんどん無くなっていくんだけど!?」
「あ……ごめんっ! 普通に無意識で食べてた」
そんな加奈を見て、俺はカレーを加奈に譲る事にした。
「そんなに食べたかったらそれ食べていいぞ」
「本当に? それじゃあお言葉に甘えて 」
加奈はそう言うと、また、無言でカレーをを食べ始めていた。
そして俺は加奈の方からオムライスの皿を取り、俺はオムライスを食べた。
「今までこのオムライス食ったことなかったけど、本当に普通のオムライスだな」
「じゃあ、私が美味しくてあげるよ」
それを聞いた、加奈は新しいスプーンを取り俺のオムライスを掬った。そして、俺の方にそれをを向け……
「はい、あーーーーーん」
「いや、それはいいよ。恥ずかしいし」
「何言ってるの? あんたに拒否権はないんだから。ほら、あーーーーん」
俺は渋々オムライスを食べだ。美味しいというより恥ずかしいという方が大きい。
「やっぱり可愛いね~」
「うっせ」
「あの2人、もの凄くいい感じじゃないですか?」
2人に気づかれないよこっそりとこの喫茶店に入った4人。運がいい事に彼方の座っているところは入口から死角、彼方の席より遠い場所に座っている。
明日葉達はギリギリ、2人の声が聞こえ尚且つ、彼方達が帰る時に合わない位置に座っている。
「食べ物を交換して食べてますし、あーーんもしてますよ!? しかもさっき、付き合うとかどうとか言ってましたし!」
隣に座っている渡の服を引っ張り渡を激しく揺らしている明日葉。
「明日葉さんちょっと揺らすのやめてくれない? ちょっと吐き気が……」
口を抑えながら言う渡。そして、渡も不思議に思っていた、明らかに加奈は彼方の事を好きではないと彼方は言っていたが……あの行動はどう考えても好意を寄せている……たが、それは恋愛ではない事が分かる。なんだろうあの空間は、あの女は何を考えているかさっぱり分からない。心理を読み取る事に長けている渡でさえ、加奈の存在は分からなかった。
「明日葉ちゃん、取り乱しすぎだよ。少しは落ち着いて」
「すいません紗夜ちゃん。ですが、紗夜ちゃんコーラにそんなに角砂糖入れていいんですが?」
「えっ? あれ? なんで私コーラーにこんなに角砂糖入れてんだろ」
紗夜はそう言いつつまだ、角砂糖を入れ続けている。もう、甘々のコーラになっているだろう。なのにまだ、角砂糖を入れ続けているのは動揺しているからだ。
「……皆慌てすぎ、ここは冷静で見守る事が大事」
「でも檸檬ちゃん、貧乏揺すり激しくないですか?」
檸檬は膝を開いたり閉じたりを繰り返していた。
「……あ、本当だ。気づかなかった。あれ? 膝が止まらない」
「それ、なんかの病気にかかってんでしょうか?」
「いやいや、そんな病気はないだろ」
紗夜の的確の指摘に「そうでしょうかと」答える明日葉。そんな3人を見て楽しんでいる渡。
たが、この面白い状況をもっと面白くしたい。そう思った渡は大きく拍手した。
店内で響き渡る拍手音。10回だろうか? それぐらい叩いて終わりにした。まぁ、このお店に迷惑をかけた人は1万円払えば大抵の事は許してくれるし、女の子はメイド姿になったら許してくれる。3人のメイド姿を見たいし、慌てる3人も見たい渡にとって一石二鳥。そして、その突然の行動に……
「何やってるんですか、渡君!?」
小声の全力の声で喋る明日葉。
「だって、ただ見てても面白くないだろ?」
「ちょっと待ってくれ、こっちに兄貴が来てるぞ!?」
「皆は物陰に隠れて逃げて。後は俺に任せてくれ」
「……今の原因を起こしたのは渡のせいだけど分かった。ここは逃げた方がいい」
その言葉に明日葉と紗夜は頷き、彼方がギリギリ見えない死角をついてしゃがみながら移動して行った明日葉達。
ここまで全て計画通りだ。このままいけば3人のメイド姿が見える。
「やっぱり渡だったか。お前つけてきたんだろ?」
「よっ、彼方。お前が困ってるみたいだから合図送ってやったぞ?」
「お前な、場所を弁えろよ」
「大丈夫。この店の客ってそんなもん気にしないだろ? しかも、今居る客は、俺達とあと6人ぐらいだろ? あの6人は大丈夫だよ」
「お前お得意の心理観察ってやつか。まぁ、お前が言うなら間違いないけどさ」
「あれ? 安野君じゃん、奇遇ではないのかな?」
彼方と渡が話している中、そこに加奈が入ってきた。
「そうですね、奇遇ではないですね。彼方が心配でつけていました」
「何それストーカーってやつじゃん。学年でかっこいいランキングトップ5に入る人がやる事じゃないよね~」
そんなものが女子の中であるのか。しかも、渡がトップ5に入ってるとは……やっぱり俺達のグループ顔面偏差値高くね? その周りにいる俺って無条件で顔面偏差値低く見えるくね?
「ちなみにそのランキングの俺の順位って何位?」
「ランキング外だよ」
「知ってたけど、辛いもんがあるな!?」
加奈は俺ツッコミを無視し、渡にいきなり質問する。
「ちょうど良かったし、今から行くところ何処にしようか迷ってるんだけど、どこ行けばいいと思う、イケメン君?」
その加奈の言葉に少し迷い、答えを出した渡。
「そうですね、彼方の歌って本当に下手くそだから、カラオケ行ったらどうですか?」
「おいおい、俺はカラオケが嫌いな場所トップ10に入るやつなんだが!?」
加奈は渡の言葉と俺の言葉を聞いて、俺がカラオケが嫌いなのを確信した。
「じゃあ、ちょうどご飯も食べたし、カラオケ行こっか」
「俺の話聞いてた!? 俺は行かないからな!?」
「駄々こねないのほら、行くよっ!」
加奈は俺の腕を強引に引き、店を出ていってしまった。出る時に、お会計は渡が出すって彼方は言っていたけど、そんなのは今は重要じゃない今1番重要なのは明日葉さん達だ。
「ほらほら、君達! お店に迷惑かけたんだから、きっちり見返りはしてもうわよ!」
店長の声がキッチンから聞こえ、店長と一緒に出てきたのはメイド姿の明日葉達だった。
「メイドは毎日見ているのですが、自分がメイドになる事なんて無かったので新鮮ですね」
ピンクを基調としたメイド姿。眼福や~。
「なんだよ、このひらひらは! しかも、なんで私達がメイドにならないといけねぇんだよ!」
青を基調としたメイド姿。眼福や~。
「……メイド姿になれることなんて人生であまりないこいうのも経験」
黄色を基調としたメイド姿。眼福や~。
1人は堂々と、1人は頬が赤く、1人は無表情。その3人の姿に渡は……
「いや~何あれ? 眼福眼福~、俺の予想を遥かに超えて可愛いな」
ここまでの事を計画していた渡。その計画を全て思い通りなった事によって、気持ちが満たされ、目が幸せになった1日だった。
どうも、この話を作るのをものっそい苦戦した犬三郎で~す。
この時間に投稿するために無理して投稿しているので誤字脱字が多いかも知れませんが、そこも指摘してくれると嬉しいです。さぁ、今回は加奈が可愛いと思える回にしたかったんですが、可愛かったですかね? まぁ、そんな事はどうでもいい。次回の話がどう書けばいいか分からん。次回、この日に投稿できなかったら察してください。
by 今日3回目の大便が出て怖い犬三郎