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いびつな関係  作者: 森 ちよ
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出会い

昔から、


両親以外の『人間』が苦手だった。


例外が出来たのは、小学4年生の頃。


彼は転校生として、私の前に現れた。


その当時の彼の容姿は、例えるならビスクドール。


人間味を感じさせない、子供ながらに美しいと賞賛される容姿に私は目を奪われた。


両親以外に、初めて興味を持った『人間』を、私は逃したくなかったのだと思う。


好きで、『人間』が苦手なわけじゃない。


孤独は常に幼い私を蝕んでいた。


周りで楽しそうに、テレビやゲームの話をする同年代の子供達を羨む気持ちだって持っていた。


それでも、その輪には入ろうと思えなかった。


そんな私の目の前彼が現れたことは、必然だとさえ身勝手に思った。


気づけば、彼の前に立ちはだかり、手を伸ばしていた。


それは、縋るように、願うように、


「私をあなたの側にいさせてください」


そう、わたしは口にしていた。


彼は一瞬、ビスクドールの顔を歪ませ、驚きを見せたものの、それを許してくれた。


7年経った今でも、それは許されている。


昔の面影を残しつつも、美しさはそのままに青年へと成長した‥‥三浦 春馬の側に私は居続けた。





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