第八話 任務
朝起きると身体になにか温かいものが触れていた。
ちらっと見てみると、チェリッシュが俺に添い寝していた。さらに、俺の腕を胸の間に挟みこみ、足を俺の足に絡ませていた。
『どぉあっ!?』
とベッドから転げ落ち、チェリッシュが起きた。
目を擦りながらおはようございます。と言ってきやがった。
てかベッドから落ちた時に足が絡まったままだったから足が関節技を決められてしまっていて、かなり痛い。
『ちぇチェリッシュ!!痛い!痛いから!!はやくほどいて!!』
『あっすっすみません!』
朝からプロレス技を決められるとは...
チェリッシュと朝飯をつくり食べる。
『いただきます』
『いっいただきます』
今日の朝飯のメニューは牛肉とパンとフルーツだ。
うん栄養も取れてるし、なによりも美味い。シンプルイズザベストだな。
シンプルが一番だ。
朝食を食べたあと椅子に座り、なにをするかと考える。
ある程度必要なものは買ったしなー。
ちなみにチェリッシュは皿を洗っている。
せめてこれだけは自分にやらせて欲しいとのことだ。
皿を洗い終わったチェリッシュが、紅茶を淹れて持ってきてくれた。
『ご主人様、紅茶です』
『ああ、ありがとう』
一口の飲む。ふぅ美味いなー。
そのとき玄関のドアをノックする音がした。
トントン。
俺が出ようとするとチェリッシュが私が行きますと凄い勢いで行った。
しばらくしてチェリッシュが戻ってきた。
『ご主人様、憲兵団の方です。ご主人様をお呼びです。』
『わかった。ありがとう』
礼を言い、玄関にむかう。
そこにいたのは団長だった。
『これはミラー殿、お久しぶりですね』
『神谷殿もお変わりなく。』
『中へどうぞ』
『いえ、すぐに済みますから』
『そうですか』
『神谷殿、あなたに任務を依頼したい。我が領土、カミールという街にむけガルバトリックス王国の傘下にあるドルキ国が今から4日後に攻め入るという情報が入ってきました。』
『ほう?』
『我が軍はガルバトリックス王国の本軍と睨み合いが続き、1000人までなら送りこむことができますが敵が来るまでに間に合いません。現地にも兵士はいますが500人しかおらず、敵部隊は2500ぐらいだと思われます。あなたにはそれまでの間、カミールを防衛してもらいたいのです。』
『わかりました。ミラー殿にはそういう約束でしたからね』
『おお、ありがたい!』
『ではミラー殿、カミールまでの地図をいただきたいのですが』
『もちろん構いません!神谷殿には協力を惜しまないつもりです』
『では明日の朝行くことにします。』
『ええ、お願いします。』
ミラー殿と別れ見送る。
『あのご主人様?今の方は?』
『ああ、あの人か?憲兵団の団長だよ』
『ええ?』
そんなに驚くことか?
『あの団長様はなんと?』
『ああカミールの街を防衛してくれって明日の朝には出る』
『わっわかりました。ご主人様は兵士なのですか?』
『いや兵士じゃないな、ただの助っ人だよ』
『はっはあ?』
『俺がいない間、家のことを頼むぞ。それまでの食事代とか服につかっていいから』
といいチェリッシュに1万リルほど渡す。
『ええっ!?こんなにいいんですか!?こんなにもらえません!』
『いいから持ってけって』
『はっはい』
とりあえず、街に行くかな?
『チェリッシュー、街に行くけど一緒に行くー?』
『はいっ!ご一緒します!!』
チェリッシュと一緒に街にくりだす。
街には色々な店があった。
街でチェリッシュの分の食料を一週間分ぐらい買い家に帰る。
家につくぐらいには空は暗くなっていた。
『今日の夕飯はなににしますか?』
『うーん、任せるよ俺はちょっと明日の準備してくる』
『わかりました!』
三階へ上がり、タブレットを開く。
兵器の欄を探す。兵器のページは戦闘機にヘリ、戦闘車両や戦艦、空母、イージス艦や銃などたくさんあった。
かなりの種類があるな...
おっ装備まであるのか!弾のうや防弾チョッキ、鉄帽まである。
すげえなこのタブレット。
一応89式小銃もあるみたいだな。銃はこいつが一番使い慣れてるこいつを使おう。
使い慣れていない銃を使ってもやりにくいし。
一時間ぐらいみたあとチェリッシュが夕飯の準備ができたと呼びにきた。
今日の夕飯はパンとコーンスープと肉を野菜と炒めたものだ。俗に言う野菜炒めだな。
チェリッシュが作ったものはかなりうまかった。
『とりあえず明日は朝がはやいから今日は早く寝よう』
『わかりました』
『俺は、これを食べたら寝るからあとは頼んだ。』
『わかりましたあとはお任せください!』
頼もしいなチェリッシュは、うん。
よし夕飯も食べたし寝よう。
俺はベッドに横になりねた。