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第十四話 作戦会議

グローバルホークを偵察にだし、俺はミラーに会いに行った。

近日中に攻めてくる敵に対しての作戦会議のためだ。


『ミラー殿、こちらが出せる兵の数は?』

『近隣諸国と合わせても6万が限界が限界でしょう』

『近隣諸国?同盟でも組まれているのですか?』

『ええ、我が国は6つの国と同盟を結んでおりましたが今は2つとなってしまいましたが』

『なぜです?』

『ガルバトリックス王国に攻め滅ぼされたからですよ』

『そうですか。ちょっとガルバトリックス王国について説明してもらってもいいですか?』

『かまいませんよ』


ミラーから説明を受けた。

現在ガルバトリックス王国は自国の周辺諸国を武力により制圧し、恐怖政治を行っている。さらにウィリアム王国の周辺諸国まで進行し、さらに国土を広げている。しかし周辺諸国の国々はただ黙ってはいなかった。ウィリアム王国を中心とした6つの大国と同盟を結び、連合軍を作った。だがガルバトリックス王国は力が強い魔物、すなわち戦闘力の高い魔物が中心で部隊を組まれているが、知能が低いため連携や戦術などはあまりなく力で目の前の敵をねじ伏せるだけだ。だが連合軍は数や戦術で今まで対応し、今まで進行を防げてきたが、最近、魔物の数が増大ししだいに連合軍が押され始めて、連合国の6割の領土を制圧され、残る国はウィリアム王国とバーミンガム王国、ブロッサム王国の三つしかないということだった。


『ミラー殿、今回の戦いはウィリアム王国は甚大な損害をうけます。わたしが先遣隊として出ます。ミラー殿には第二陣としてウィリアム王国の防衛に努めてもらいたい』

『わかりましたが...神谷殿、兵士やその準備はどうするつもりですか?ましてやガルバトリックス軍の数は我が国の戦力を大きく上回っていますが』


そう、確かにガルバトリックス軍の戦力は高い。だが戦いは数ではない、いや数も重要だが、兵士の能力、兵器の性能、戦略、情報これらの要素が高い国が強いのだ。


『大丈夫です。ミラー殿、私に策があります。負け戦にするつもりはありませんから』

『ならいいのですが...』

『負け戦など最初からするつもりはありません。今日の夜、敵に奇襲を仕掛けてきます。前線基地を作り、敵の進行を遅らせることぐらいはできましょう』

『わかりました。こちらからの兵は?』

『大丈夫です』

『わかりました。ご武運を』

『ありがとうございます』


団長室をあとに自宅へ戻り、グローバルホークの報告を受ける。

どうやら敵は先遣隊と後ろの本隊と合流したらしい。そして300余りの兵を斥候としてこちらに送りこんだみたいだ。

すぐにこいつらを始末しなければな。


『チェリッシュ、アリサ。今から敵のとこに行ってくる。家のことは頼んだぞ。あともし、敵がこの国に攻め込んできたときはこいつに乗って逃げてくれ』

『えっ?ご主人さま、戦いに行かれるのですか?』

『そうだ』

『あまり危険なことはなさらないでください、もしご主人さまになにかあったら...』

『そうだよお兄ちゃん。お兄ちゃんがいなくなっちゃったら』

『大丈夫だ。安心しろ、俺はかならず帰ってくるから』

『わかりました...』

『じゃあ行ってくる』

『あの!』


玄関のドアに手を掛けたとこでチェリッシュに呼ばれ振り返ると、俺の唇に柔らかく濡れたものが俺の唇を塞いだ。

チェリッシュがキスをしてきたのだ。


『んっ...はぁはぁ』

『チェリッシュ...?』

『すみませんご主人さま...つい』

『あっ、ああ』


チェリッシュの顔は真っ赤に染まり、アリサは顔を手のひらで隠しているが、指の隙間からしっかり見ていた。


『大丈夫だよ。チェリッシュ、お前のご主人さまは生きて帰ってくる。約束だ。』

『はいっ!』


家を出て、ブラックホークを出しのりこむ。

キィィンという高いローター音とともにブラックホークの離陸可能の準備が整う。

パイロットに指示をだし、離陸する。

目指すは敵の本隊の10km手前だ。

ローター音を響き渡らせながら黒い機体のブラックホークは夜の空へと消えていった。


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