第十一話 奇襲作戦
とりあえず地上に出ることにした。アリサの案内の元、下水道などを通りやっと外に出られた。
『ふうっ!やっと外に出られた〜』
『ねぇ?これからどうするの?』
アリサが俺の服の袖を引っ張りながら聞いてきた。
そんな上目遣いで見ないでくれよ...
ああ!もうかわいいな!ちくしょう!!
落ち着きを取り戻し考える。
『そうだな...とりあえずは俺の仲間を探すかな。』
『仲間の人大丈夫なの?』
『わからないけど...一人はかなりの大怪我をしていたからな。はやく手当てしないとマズイな。』
『ならはやく見つけないとね!』
『ああ』
とりあえず、タブレットからグローバルホークを出す。
これは無人偵察機だ。これでアルドとカルマを探す。操縦はもちろんタブレットから出した兵士だ。
ついでにもう一機だして、敵の位置を探す。
『ねえ?これってなーに?』
『ん?これか?とっても便利な道具だよ』
『便利ってどんな風に?』
『うーんと、こいつを使えばどこに相手がいるかこいつが探してくれるんだ』
『へぇーすごいもの持ってるんだね!』
『まあな、おっ!さっそく見つけたようだ』
モニターを見るとなぜか二機とも同じ場所にいる。
まさかと思い、グローバルホークのカメラからの映像を拡大してみる。
最悪の事態だった。アルドとカルマが敵に捕まってしまっていたのだ。
くそっ!どうやってあいつらを助けるか...
タブレットになにか使えそうなものはないのか...?
タブレットに検索機能を使い、使えそうなものを探す。
タップし画面をスクロールしていく。かなり下の方だがいいものが見つかった。
『アリサ』
『なぁーに?』
『俺は仲間を助けに行ってくる。だが場所が敵陣のど真ん中なんだ。俺はそんな危ない場面にアリサを連れて行けない、だからアリサはここで待っててくれ』
『うん...分かった。でも死なないでね?』
『大丈夫だ。あとアリサもあまり危険な目に合わせたくないからな。アリサの護衛を置いていく。』
タブレットを操作し、10式戦車を6両、あと一個中隊の歩兵部隊、スナイパー部隊を一個小隊、あと念のためにコブラとアパッチを一機ずつ配備させとく。
『とりあえずこいつらはアリサを守ってくれるから安心しとけ』
『うん!』
『じゃあちょっと仲間を助けに行ってくるわ』
『気をつけてね?』
『ああ、任せろ!』
アルドとカルマが捕まっている場所はここから北に5kmの場所だ。
まずは2個大隊の歩兵部隊をオスプレイでへリボーンで奇襲し、やつらの東側から攻撃させて、やつらの注意がそっちにむいたところで俺が北側からアルドとカルマの場所まで俺を含めたデルタフォースを一個分隊をブラックホークで行き、救出したあとすぐに脱出しアリサのいる場所まで撤退するという作戦だ。
ちなみに一緒にデルタフォースを連れて行くのは優秀な方がいいからだ。
誰だって最高の兵士の方がいいだろ?
必要な兵器、兵士をタブレットから出す。
あらためて出してみるとかなり壮観だった。
ブラックホークにオスプレイに一個分隊のデルタフォース、一個大隊分の兵士......
かなりやばいな、世界征服出来るんじゃないか?
そんなことは置いといて作戦を開始するか!