王の器
健一が起きた場所はふかふかのベッドの上だった。
しかも、今までに見た事も無い部屋の広さと装飾が凄い部屋だった。
「ここが死後の世界ってやつか?」
窓から入ってくる心地良い風が、健一の眠気を誘う。
ゆっくりと目を閉じて眠りに付こうとしたが、ふと真由の事を思い出しベッドから跳ね起きた。
探しに行こうにも、足に力が入らず床に倒れてしまう。
そんな事を何度か繰り返していると、その音を聞きつけて、健一が予想もしなかった人物が入って来た。
「やっぱり起きてたのか…まだ寝てなきゃダメだ」
部屋に入って来たのは、剣士の中で名を知らぬ者は居ない、四人の騎士のリボルドだった。健一が使う刀剣術は、実はリボルドが考案した戦闘法で、健一が最も憧れている人物だった。
「リボルド様…こんな見苦しい姿をお見せしてしまい」
「気にしなくていい…今は、体力を回復させる事の方が大切だ」
リボルドは倒れて込む健一を軽々と持ち上げベッドに運んだ。
「君の友人は別の部屋で休んでいる…話したい事は沢山あるが、それは君が回復してからにしよう」
真由が無事だと判り、健一は安心して眠りに付く事が出来た。
「あら?リボルド…ここに居たの?」
「リン王妃…いつ戻られたのですか?」
「ついさっきよ…この子が次世代の王の器を持ってる子ね?」
「そのようですね…この事で大王は何と?」
「この子達の事で元帥さんと新たに話をするみたいよ?」
「奴等の様に悪の道に走らなければ良いのですが…」
桜の咲き誇る季節…健一と真由の人生はここから大きく変化する事になる。
リボルド・ディゼル
性別、男 年齢、32歳 所属 パラジウム騎士団
階級 パラジウム騎士団副団長
元SS犯罪者.
現パラジウム王国の大王に敗れるが、その実力を買われパラジウム騎士団にスカウトされた。
所属して始めの頃は、大王に何度も再戦を挑もうとするも、その前に団長に捻じ伏せられていた。
ある事件をきっかけに護る事の喜びを知り、王国の民の為に全力を尽くすようになった。
趣味は、週一回のケーキバイキングに行く事!