オスミウム大陸の騎士と大王
世界最大の大陸…オスミウム大陸に存在するパラジウム王国
面積は16,476万平方㎞で、この大陸に暮らす八十%の人は病を持っているが、四人の騎士達と大王の力もあり、病人が暮らしやすい国として有名な所だった。
「リボルド様…実は薬の材料が足らず難儀してるのですが…」
「わかった…リストを伝書バトで王宮に送ってくれ、明日には調達して送ろう」
リボルドは四人の騎士の一人で、実力は四人の中でニ番目に強いが、肺に病を持っているため五分以上全力で戦う事ができない。
優しい性格から、王宮の兵達だけでなく国民からも絶大な信頼を寄せられている。
「あ!リボルド様!戻られたら王室に来るようにと…大王が仰っておりました」
「そうか…伝達役ご苦労だった。もう、休んで良いぞ」
王宮には十五万人の兵士達が暮らし、リボルドは四人の騎士のリーダーでは無いが信頼されている事から、大王から直接仕事を任せられる事が何度かあった。
「リボルドです…大王様今のお時間宜しいでしょうか?」
「あぁ…入ってくれ」
「大王様…お話と言うのは?」
「別に大した事じゃねぇが…俺とリンは暫らく王宮を留守にする…その間この王国を任せたい」
「私で良ければ構いませんが…リン様も連れてどちらへ?」
「な~に…ちょっと洟垂れ体術小僧と話をするだけだ」