現代騎士の戦い
ガンッ!
周りに大きな音が響く、刀と魔術がぶつかった音だ。
「貴様っ、なぜ・・・?」
男は不思議でしょうがなかった。
なぜ、刀が壊れない。なぜ男が死んでいない?
「何を驚いてるんだ?簡単なことだろ?錬成して強化したしれだけだ。」
「馬鹿な?その技術は・・・いやその科学はもうすでに失われているはずなのだ。あの戦争の時に・・・まさか?」
「そうさ、あの時の生き残りから教えてもらってな俺は魔術なんてものはさっぱりなんだがこいつを振るのが得意でな!」
そう言って少年はブンッとその得物をひとふりしてみせる。
その瞬間に空間にあった魔術が全てまばゆい光に変わる。
「さぁおっさん。そっちがこないならこっちから行かせてもらうぜ!」
その瞬間少年の体が飛ぶ、それは人間のできる動き方ではなかった。
強化を自分の体に施したのだ。
そして流れるように男の懐に入っていく
「まずは・・・ひとっつぅぅぅ!」
ぐるん。体を回転させながら刀を振るうことで相手の腹の肉をえぐる。
「ぎゃあぁぁぁ!」
男はあまりの激痛に悲鳴をあげた。現代の戦闘では魔術が主流であるため物理攻撃に対する対策を一切体に施していなかったのだ。
「まだまだぁ!二つ目」
グヲォン。次は男の腕を凪いだ。まるでおもちゃのように男の左腕が中を舞いゴンと言う鈍い音と共に後ろに落ちる。だがまだ少年の剣技は終わらない。
「これでぇぇぇ!ラストっォォォォ!」
三段目は先ほど抉ったはらにもう一度刀を当てそのまま切り裂く。
そうするといともたやすく男のカラダは二つに分かれた。
「秘技、龍三撃ち」
そう言うと少年は刀を鞘に戻す。カチン、と言う音と同時に男の体は崩れていった・・・・