第90話 『桜と船長』
どうも、神夜晶です
今回は村紗です
村紗って・・・砕けた口調でしたよね?
原作プレイしてないので、分かりませんが。。。
取り敢えず・・・どうぞ!
というか・・・90話だ~!
イェ──ヽ( ゜Д゜)人(゜Д゜ )ノ──ィ
これも、皆さんが読んで下さるお陰です(`・ω・´)
これからも頑張りますゆえ!
一輪が来た日から数日が経った
その間に小説や料理本などを見ていた
現在は家の掃除をしていた
家というよりも中庭の掃除だ
此処で説明しておくと、中には大きな木が生えている
なので、桜の家は外から見ると木が生えている家に見えるのだ
しかし、自然豊かなのか動物達が多く集まってくるのだ
故に桜は動物達に、とても気に入られている
「今日も良い天気ですね、雀さん」
「~♪」
話し掛けられた雀は桜の肩に乗っていた
雀は桜の頬を軽くつついたりしていた
それを桜は微笑みながら撫でていた
此処の動物達は桜が居ると撫でられても逃げないのだ
しかし、桜が居ないと逃げるが……
「あ、皆さんも来られたのですね」
『♪』
桜が言う皆さんとはトビ、タカ、ワシ、キジ、コノハズクだった
何故、こんなに居るのかは原因不明で紫でさえも知らない
というよりも、勝手に幻想入りしたらしい
此処には珍しい鳥が居るが
更に珍しい鳥が居た、その鳥とは……
「あ、白さんもおはようございます♪」
「……」
桜が白さんと呼んだ鳥
アルビノを持つ鴉だった
つまり、全身が物凄い白い鴉だ
現代でも珍しいのだが、何故か此処に居るようだ
しかも、此処に居る理由は良く分かって居ない
鳥が主にだが、違う種族も居るのだが、また別の機会に紹介しよう
桜は掃除を手早く済ませて縁側に座り鳥達と和んでいた
「本当に良い天気ですね~」
『……』
桜は鳥達を撫でながら日向ぼっこしていた
鳥達も寛いでいるのか、普段からは考えられない姿で日向ぼっこしていた
桜は、それを見て微笑んでいた
それから、日向ぼっこをしてから時間が経ち11時を過ぎていた
桜は膝の上に居る白を下ろして昼食の準備に取り掛かった
「ふふ、今日は何を作るか決めてありますし
直ぐに作れますね♪」
今まで日向ぼっこしていたのは、その所為である
本来ならば、もう少し早くに準備に取り掛かるのだが
今日は決めてあるようだ
「では、作っていきましょうか」
桜は材料を用意し慣れた手付きで切っていく
切った後に鍋を取り出し、鍋の中で炒めていく
次に水を入れて強火で煮込んでいく
煮込んでいる最中に灰汁を取っていく
それから、弱火にして野菜に火が通るまで煮込んでいく
数十分後に鍋を見て野菜に爪楊枝を刺して火が通ってるか確認し
すんなり通ってれば、火を止めてカレーのルウを入れて暫く放置する
暫く経った後に弱火に掛けながら混ぜていき、完成だ
「出来ました!
私特製カレーです
途中で隠し味に、ある物を入れてますけど内緒です♪」
そう言い桜は皿を用意し、予め炊いておいた御飯を装い
御飯の上にルーを掛けていく
ルーを掛けた皿を机の上に置き茶の用意をし椅子に座った
そして、「いただきます」をしようとした時だった
「すみませ~ん」
「は~い
何方でしょうか?
確か、この声は……」
食べようとした時に誰かが尋ねて来た
またしても、声に覚えがあるようだ
桜は椅子から立ち上がり、玄関へと向かった
玄関に着くと、扉を開けた
ガチャ!
「やっ!こんにちは、桜ちゃん」
「あ、村紗さん!
こんにちは♪」
玄関の前に居たのは宴会で会った村紗だった
桜は村紗と分かると微笑みながら挨拶をしていた
それを見て、村紗は笑いながら頷いて口を開いた
「うんうん、元気があって宜しい
体調とかは大丈夫かな?」
「はい、問題ないですよ」
「そっかそっか、良かった
私達の所為で何かあるって聞いたからさ」
「そうですね、あるにはあるのですが
今という訳ではないので、大丈夫ですよ!」
「それなら良いけど……」
「ふふ、心配して下さって有り難うございます♪」
桜は心配されて嬉しく思い微笑みながら礼を言った
礼を言われ、村紗は左腕で頭を掻き苦笑しながらに喋り出した
「あはは、お礼を言われる程じゃないよ
これは私達が引き起こした結末だからね」
「でも……」
「良いの良いの」
「は、はい……
あの、村紗さん」
桜は頑固な所もあるのだが、今回は珍しく村紗に押し負けた
しかし、引けない桜は何時もの調子に戻り昼食に誘おうと決めた
「ん? 何かな?」
「お昼御飯は食べられましたか?」
「ううん、まだだけど」
「それでは、御一緒にどうですか?」
「良いの?」
突然の事で少しビックリしている村紗だった
桜は村紗の問いに頷きながら返事をした
「はい、村紗さんさえ宜しければですが」
「そっかそっか
それじゃ、お言葉に甘えて貰おうかな」
「ふふ、それでは
どうぞ、中へ」
「うん、お邪魔しま~す」
「いらっしゃいませです♪」
桜は微笑みながら、村紗を家の中に入れた
二人はキッチンへと向かった
キッチンへ着くと桜は「座って御待ち下さい」と言い村紗の分を用意し始めた
村紗は椅子に座りながら待った
「(此処が桜の家のキッチンか~
家より少し時代が進んでる感じかな?
キッチンも見た事が無いし
というか、カレーじゃん!
ふふふ、私にカレーを出すとは……
カレーに関しては五月蝿い私を黙らせる事が出来るかな!)」
村紗は心の中で色々と騒いでいた
そんな事を思っていると、桜がカレーと飲み物を持って来た
少し苦笑しながら、桜は口を開いた
「すみません、お待たせしました」
「ううん、そんなに待ってないよ~」
「ふふ、それなら良かったです
それでは、食べましょうか」
「うん!」
「「いただきます!」」
二人は一緒に「いただきます」をし食べ始めた
言ったと同時に村紗が最初に食べた
「……(もぐもぐ)」
「ふふ、お腹が空いていたのですね
おかわりも沢山ありますから
いっぱい食べて下さいね♪」
「……(コクコク)」
桜は村紗の行動を見て微笑みながら、おかわりがあると言った
それに対し村紗は頬をカレーで満杯にし頷いていた
桜は味がどうか知りたかったので、恐る恐る聞いてみた
「あの、お味の方は……どうでしょうか?」
「……(ゴクッ)
うん、めっちゃ最高!!」
「ふふ、其処まで喜んで頂けたら嬉しいですね
私も作った甲斐がありました
村紗さんが美味しそうに食べて下さるので
自分の事のように嬉しいです!」
「あはは、実を言うとね
私ってばカレーに目がなくてね~
カレー大好きでカレー料理を多く作るんだよね
私も作ってみて研究したりするんだけど
桜のカレーを食べてみて分かったよ
上には上が居るんだとね!」
村紗はカレーが大好きだと言った
自身で研究もしてると言い桜は微笑みながら聞いていた
桜は自身のカレーが上だと言われ微笑みながら口を開いた
「ふふ、有り難うございます
でも、褒め過ぎですよ
研究も為さるのですか……凄いですね!」
「そんな大した事じゃないけどね
カレーを作って何を入れたら美味しくなるとかだよ
因みに、このカレーは何を入れてるのかな?
隠し味に何か入れてるって分かるんだけど……」
村紗は随分とカレーマニアだった
そんな村紗なのか、隠し味があると言い当てた
桜は驚いた顔をしながら、村紗に聞いた
「分かるのですか……?」
「うん、何か引っかかると言うか……
何かあるな!っていうのは分かるね」
「……ふふ、村紗さんには敵いませんね
そうです、隠し味にある物を入れてます
それが何かは……秘密です♪」
桜は観念したのか、隠し味があると言った
しかし、何を入れたのかは秘密だった
村紗は秘密と知ると苦笑しながら喋り出した
「そっか、秘密か~
それじゃ、いっぱい食べて当ててみせるよ!」
「ふふ、頑張って下さいね
余り食べ過ぎて、お腹を壊さないで下さいね?」
「大丈夫大丈夫
こう見えても、身体は頑丈だから!」
「ふふ……♪」
桜は村紗を見て薄く微笑んでいた
村紗は、まるで子供のような反応だった
しかし、それが桜には楽しく思えた
それから、二人は食べ終わった
桜は片付けをし、村紗は椅子に座りながら自分の腹を撫でていた
つまり、食べ過ぎたのだ
「あはは、桜の言う通りに食べ過ぎちゃった!」
「ふふ、そうですね
ですが、私は村紗さんが美味しそうに食べて下さるので
本当に嬉しかったです♪」
桜は洗い物しながらだが
顔だけを村紗に向けて微笑みながら言った
それを見て、村紗は少し顔を赤くして頭を掻きながら言った
「其処まで言われると、何だか照れるな~」
「ふふ、事実ですから」
「食べるだけで喜んでもらえるから
私ってば、張り切っちゃったね!」
「有り難うございます♪
とても嬉しいです!」
「何の何の!
これくらい、お安い御用さ!」
「ふふ♪」
村紗に、お安い御用と言われ桜は嬉しかった
それも、その筈だ
何日間分のカレーが半分以下まで減ったのだから
それ程までに村紗は食べていたのだ
桜は微笑みながら、片付けに集中した
片付けが終わり、桜は椅子に座り村紗と世間話に入った
「それで、私は船幽霊になった訳ですよ
いや~……
あの頃は荒れてたね」
「そうですか……辛い思いをされたのですね」
「そうだね~
死んだ時は辛かったけど
でも、聖達と出会えて良かったとも思えるかな
死んで良かったとは言えないけど
それでも、聖達と会えたのは感謝してるよ」
村紗は前世でも船に乗っていて
その時の事故で死んだらしい
一時期は船幽霊として荒れていたが
其処に聖が現れて救われたらしい
村紗の表情を見ると本当に引き摺ってはいないようだ
それを見て桜は「ふふ」と小さく呟きながら
「村紗さんは、お強いのですね」
「う~ん……どうだろうね?
そういうシリアス的な感じは好きじゃないからね
単純に空元気だったかも」
「ふふ、そうですか
ですが、今は聖さん達と一緒に過ごしてらっしゃいますので
気持ちも落ち着いてるようですね」
「うん、昔を思い出す事はあるけど
そんな事もあったな~って言う感じかな」
「ふふ、参考になりました!」
「こんな体験話が何の参考になるか分からないけど
お役に立てたようで何より!」
「ふふ、秘密です」
「そっか、秘密か~」
「はい♪」
村紗の人生話を聞いて参考になったと言う桜だった
何の参考になったのかは謎だ
それから、二人は夕方まで話して別れた
昼に食べ過ぎた所為か、夜御飯は食べれない村紗だった
御飯を食べない村紗を本気で心配する、命蓮寺の者達も居たんだとか
どうでしたか・・・?
村紗はカレーのネタで書いてみましたw
漫画とかでもカレーネタがありますし
Wikiでカレーの事が書いてあったのでカレーにw
桜のカレーの隠し味は想像に任せます!
実際・・・其処まで深くは考えてません><
でわ、また次回に!




