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東方全愛記  作者: 神夜 晶
呪い編
93/181

第85話 『異変終末と桜』

どうも、神夜晶です


今回は呪いを掛けた神との話と異変解決です


少しづつ呪いを掛けた神が表情を崩していきます


でわ、どうぞ~

霊夢が異変解決に向かってから、桜は縁側に座っていた

何時もの事なら小説や料理本を見るのだが

今回に限っては縁側に居た

特に深い意味はないが、強いて言うならば憂鬱だろう

もしかしたら、最後の異変になるかもしれない

そう思うと、本を読む気分ではなかった



「もし、この噂が異変としますと

私は……」



桜は俯いて黙ってしまった

それもそうだろう

これが最後の異変ならば

桜の寿命は……持って数週間だ

その事を桜は考えてしまっていた

しかし、落ち込んでいる訳にもいかないので空を眺めて気を落ち着かせようとしていたのだ



「ふぅ……落ち込んでいては皆さんの苦労を無駄にしてしまいますね

元気を出さなくては……!」



桜は何とか気持ちを落ち着かせて再び空を眺めていた

そんな桜は“ある事”を思い出した



「そう言えば……あの方が言っていましたね

次の異変は何もしないと……

今も何も起きてないとなると、矢張り異変でしょうか?

分からないですね……聞いてみたいですが

会える訳ではないので、難しいところですね」



桜が言ったように次の異変は最後なので何もしないと呪いを掛けた神が言ったのだ

どの程度の騒ぎが異変となるのかは分からないが

どちらにしても、桜に痛みが襲わないという事だ

桜は今回の噂を異変かどうかを直接、聞きたかった

しかし、此方からは会えないのでどうしようもないのだ

桜は立ち上がり、布団に戻り小説を読み始めようとすると

突然、睡魔が襲った



「あれ……? 急に眠く……(トサッ)」



桜は、そのまま意識を失った

しかし、数秒後に目が覚めた

真っ白な空間で



「呼び出して、すまない」



「あ、○○様

こんにちは♪」



後ろから声が掛けられ桜は振り向いた

其処には呪いを掛けた神が居た

桜は嬉しそうに微笑みながら挨拶をした

呪いを掛けた神は桜の挨拶に手を少し上げて返した



「あぁ、この前はどうだった?」



「はい、楽しめましたし

身体が軽かったです!」



「そうか

今回、呼んだのは他でもない

人里で話題になってる噂の事だ」



「っ……」



呪いを掛けた神が呼んだのは噂の事についてだった

桜は知りたかったので好都合だが

実際に目の前にすると足が竦んでしまう

だが、呪いを掛けた神は長引かせる程、悲しみが酷くなると踏んだのか

桜に気にせずに言う事を決めた



「今回の噂は……」



「……」



呪いを掛けた神は少し溜めた

それを今か今かと桜は待った

数秒、経ち言葉を紡いだ



「異変だ」



「……そう……ですか」



桜は異変と聞いて顔を俯かせてしまった

呪いを掛けた神は申し訳なさそうな顔で話を続けた



「……すまない

だが、呪いを先送りにすればする程に

お前も、あの者達も深い悲しみを背負う事となる

だから、早い方が良いんだ……」



「○○様……私達の事を思って下さっての事なのですね

有り難うございます……」



桜は笑顔で答えた

しかし、その笑顔は触れれば壊れてしまうような笑顔だった

つまるところ、精神が限界なのだ

10歳になったというのに、大切な者達と別れなければいけない

とても残酷な事だ



「いや……礼を言われる資格は無いさ

お前達を苦しめたのは我なのだから……」



「でも、それは……」



「良いんだ、もう……良いんだ……」



「っ……」



呪いを掛けた神の表情は笑っていたが泣いていた

それを見て桜は目を開き驚いていた

呪いを掛けた神は後ろを向き、桜に背を向けながら喋り出した



「話は終わりだ、現実に戻すぞ」



「あ、待って下さい!」



「また……会おう」



「っ!?」



桜は、その言葉と共に意識が遠退いた

最後に見た呪いを掛けた神の顔は悲しみに溢れた笑顔だった



「ん……此処は……」



「自分の家でしょ、桜」



桜が目を覚ますと何時もの見慣れた風景だった

不意に後ろから声が掛けられ振り向いた

其処には自身の愛すべき人物が居た

桜は見た瞬間に笑顔になり声を掛けた



「あ……霊夢さん

噂の調査は終わったのですね?」



「えぇ、終わったわ

それと残念な事に……」



霊夢が真顔から悲しみの表情になりながら何かを言おうとした

しかし、桜には表情の意味が分かっていた

故に笑いながら優しく喋り掛けた



「知ってますよ」



「異……え?」



霊夢は悲しみから驚愕へと変わり口が開いていた

桜は霊夢の表情を見て「ふふ」と微笑みながら話し続けた



「宝船の噂は異変と知ってます

というよりも、先程知りました」



「知りました? ……会ったのね?」



霊夢は首を傾げて聞いたが

直ぐに、その意味が頭に浮かび言い直した

それを聞き桜は苦笑しながら答えた



「はい、会いました

これが異変と教えてもらいました」



「辛くない……?」



霊夢は悲しみの表情で桜に聞いた

桜は苦笑しながら答えた



「正直に言いますと……辛いです……

これで終わりと思うと私は……逃げ出したい位に……

でも、やっと解放される……とも思えるんです

この呪いから……解放される……そういう風にも思えて来るので

矢張り私は……受け入れます」



「……そう

桜の気持ちは分かった

だから、私も最後まで付き合うわ

必ず……必ず“その時”が来たら教えなさい、良いわね?」



霊夢は悲しみから呆れた表情になった

しかし、仏頂面ではなく笑っていた

桜は霊夢の言う事を笑顔で答えた



「はい」



「うん、宜しい」



霊夢は桜の返事を聞くと頭を撫でた

桜は目を細めて少しだけ変な声が出てしまった



「にゃ……」



「あ~~もう!可愛いわね!」



「ぴゃっ!?」



霊夢は桜の可愛さに我慢出来ずに抱き着いた

抱き着かれた桜は何時ものごとく「ぴゃっ」が出た

この後、霊夢は数十分と抱擁を続けた

桜は恥ずかしさで物凄い赤面していたのだった

どうでしたか。。。?


何かブランクを感じるのは気の所為・・・?


まぁ・・・次回は宴会です


でわ、また次回に!


あ・・・昨日ですね

パラオ白地に着任しましたm9(^Д^)プギャー


電と北上さんが可愛い!


ヤバイ・・・艦これの小説が書きたい。。。(ゴゴゴゴゴゴゴゴ)

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