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東方全愛記  作者: 神夜 晶
呪い編
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第83話 『性転換と桜』

どうも、神夜晶です


今回はリクエストがあったのでやろうと思います

内容は桜の性転換です

前回の続きからで無理矢理な感じになりますが;;


勿論、あの神がやらかしてくれます


でわ、どうぞ(´・ω・`)

「此処は……」



桜は夢を見ていた

そう、真っ白な空間の夢を

桜は、この場所に覚えがあった

風神録の宴会を行なった時の夢だ

つまり……呪いを掛けた神が桜を呼んだという事だった



「突然、すまないな」



「あ……○○様」



不意に後ろから声が掛けられて桜は後ろを振り向いた

其処には呪いを掛けた神が居た



「今日、呼んだのは少し用があったからだ」



「私にですか?」



呪いを掛けた神が呼んだのは用があったからのようだ

桜は首を傾げ自分に用があるのか聞いた

呪いを掛けた神は頷きながら「うむ」と答え続けて喋り出した



「そうだ、少し試したい事があってな」



「試したい事ですか

それは、どんな事を……?」



「性転換じゃ」



「……え?」



突然、呪いを掛けた神は意味不明な事を言い出した

流石の桜も訳が分からなく変な声が出てしまった

桜が呆けている状態で呪いを掛けた神は話し出した



「うむ、性転換する事によって

呪いが消えるかどうかの実験だ」



「そ、そうですか……

(どうして、性転換する事で呪いが?

少し不安要素もありますけど

この方と触れ合えるのでしたら

それも良いですね)」



桜は不安で胸がいっぱいだった

しかし、呪いを掛けた神と少しでも仲良く出来るのだったら

性転換も厭わないようだ

そんな事を考えていると呪いを掛けた神が話し掛けてきた



「では、するが……心の準備は良いか?」



「はい!」



「ハァァァァァ!!!!!」



「これは……」



呪いを掛けた神が思いっ切り叫んだ

すると、桜の身体が光り始めた

桜が自分が光っている事に驚いていると呪いを掛けた神が叫ぶのを止めて

喋り出した



「ふぅ……これで良いだろう

目が覚めたら女になっているからな

まぁ、我も別の所から見ている

効果は1日だけだが、呪いを忘れ楽しく過ごしてみると良い

それと言っておくが、周りに居る者が

お前を性転換させても、呪いは消えないからな

それは覚えておけ

お前の周りに居る者に話すも良し、話さないも良し

好きにすると良い」



「有り難うございます……」



「礼を言われる程ではないが……

まぁ、楽しんで来い」



「はい!」



桜の返事と共に桜の視界は光に包まれた

気が付くと桜は博麗神社の客間の天井を見上げていた

桜は身体を起こしてぼ~っとしていた

先程の光景は夢だったのだろうかとも考えていたが

前の事もあるので、現実だと受け入れた

桜は自分の身体をペタペタと触れてみた



「本当に女の子になっているのでしょうか……?

何も変わる所は……っ!?

な、成程……変わっていますね(カァァァ)」



桜は、ある場所を触れた

其処が、どんな所かは記さないが

女性になったのは理解したようだ

桜は顔を赤らめながらも立ち上がる



「性別が変わった事で身体が軽くなりましたね……

呪いは本当に消えたのでしょうか?

取り敢えず……朝御飯を作りましょう♪」



桜は性別が変わった事を気にしないでおく事にした

しかし、桜は少し間違いを犯した

自分の容姿を確認しなかった事だ

性別が変わって容姿が変らないとも限らない

その結果が後に後悔する事になるだろう

そんな事を知らずに朝食を作る為、桜は台所へと向かう

今更だが、誰も起きてはいなかった

というよりも、まだ朝の5時なのだ

起きているのは朝に早く起きてしまう者だけだが

この中には朝早くに起きる者は居なかった

咲夜も居るのだが、夜遅くまで飲んでいたのか、ぐっすりと寝ていた

桜は材料を確認しながら何が作れるか考えていた



「この材料ですと……お味噌汁、秋刀魚、納豆が出来ますね

私の家の漬物がありましたら、良かったのですが

それは言ってても仕方ありませんので

早速、作っていきましょう!」



桜は再び真面目モードに入った

それから作っていく事、約1時間半過ぎで全員分が出来上がった

おかずや味噌汁もだが、人数が人数なので米を炊くのに物凄い忙しいのだ

しかし、桜は忙しさも感じさせずに作り上げた

桜は動いた事による疲れで溜め息が零れる



「ふぅ……皆さんが起きて来られる前に作れましたね

少し外に出て朝日を堪能しましょうか」



桜は料理に夢中だったので朝を拝んでいない

故に桜は縁側に出て朝日を拝む事にした

縁側に出ると外は既に日が昇っていて桜には気持ちの良い朝だった

桜は「ん~~……」と唸りながら伸びをした



「綺麗な……朝ですね

今日も一日、良い事ありそうです♪」



桜が朝日を見て、どれくらい経ったのだろうか

1分、10分、1時間、どれくらい経ったのか分からない

大部屋の方で騒がしい声が聞こえて来たので

桜は「起きたのでしょうか?」と思い大部屋に足を進めた

大部屋の前に着き襖を開けた

其処には全員が話しながらも桜を待っている状態だった

襖が開けられた事に逸早く気付いた者が挨拶をした

しかし、信じられないという表情をしながら



「あ、桜

おは……よ……う……」



「おはようございます♪

どうかされました? 私の顔に何か付いてます?

皆さんもどうされました……?」



一人が挨拶をして全員が挨拶をしようとしたら

桜の容姿が物凄い違う事に気付き、言葉を失った

しかし、流石の霊夢なのか

代表して桜に話し掛けた



「桜……よね?」



「そうですよ?

霊夢さんまで、本当にどうされたのですか?」



「どうしたって……桜の髪と目が物凄い違うわよ……?」



「え……?」



「か、鏡で見てらっしゃい」



「は、はい……」



霊夢の様子が変なので急いで脱衣所の鏡を目指して歩いた

脱衣所に着き鏡を見た

自分の姿を見てパチパチと何度も瞬きをした

時には目を擦り、鏡を見直した



「な、何ですか、この姿は!?」



桜の姿とは白髪だった髪が桜色になり

瞳の中に桜の花弁の紋様が映し出されていた

呪いによる頬の模様は消えていなかったが……

流石の桜も叫ばずには、いられなかった

桜が驚いていると脱衣所に霊夢と紫が入って来た



「どう? 変わってるでしょ?」



「はい……」



「何か心当たりとかあるの?」



「あるにはあるのですが……その……」



「「?」」



桜は女になった事を言うのが恥ずかしかった

もし、言えば……何かありそうな気もしたからだ

しかし、桜は意を決して言う事にした



「あの、実は……」



「「実は?」」



「今日1日だけ女の子になってしまったんです……」



「「……は?」」



「えっと、あの方が「性別が変わることによって呪いが消えるかどうかの実験」と言われましたので……

明日の朝まで私は女の子になってるという事です

流石に、この姿は予想はしてませんでしたけどね」



「桜が」



「女に……」



「はい」



桜は苦笑しながらも事情を説明した

二人は顔を見合わせてニヤっと笑い出した



「「これは面白くなりそうね!」」



「え?」



その言葉と共に二人は大部屋へと消えた

つまり、全員に言いふらしに行ったのだ

桜は何がなんだか分からない状況だったが、頭が回復して大部屋に戻った

大部屋に戻ると全員から熱い視線が送られていた



『(女の子な(ちゃん)(さん)……)』



普通の者なら瞳に桜の模様がある事で怖がるだろうが

生憎と此処は幻想郷

幻想郷では常識に囚われないのが常識だ

そんな全員からの熱い視線に桜は苦笑しか出なかった



「あはは……」



「桜~

取り敢えず、御飯食べましょ」



「あ、そうですね

私もお腹が空きました」



桜は霊夢に誘われ席に着いた

それから、霊夢の号令があり、全員で「いただきます」をして食べ始めた

桜の席は一番前で霊夢の隣と紫の目の前だ

少し贔屓もあるが、ジャンケンで決めた結果だった

桜は御飯を食べていると文が写真を撮りに来た



「桜さ~ん、写真を撮らせて下さい!」



「あ、どうぞ♪」



「流石は桜さん

営業スマイルも忘れない」



「ふふ、営業はしてませんけど

写真を撮ってもらいますと嬉しくなると言いましょうか

女の子に変わったので性格も少し変わったかもしれませんね」



「そうね、少し恥ずかしさが消えたんじゃない?

さっき、全員に見られても恥ずかしがらなかったしね」



「あ、そうですね……」



桜は霊夢に言われて気が付いた

先程は恥ずかしがらずに苦笑だけだったのだ

そういう面を見れば性別が変わって良かったのかもしれない

それから、色々な者に話しかけられたり絡まれたりして朝食が済み

家事をする者は皿洗いを、それ以外の者は大部屋で寛いでいた

勿論、桜は皿洗いの方だ

桜を筆頭に霊夢、咲夜、妖夢、早苗と家事が出来る者が動いていた



「性別が変わったのか

桜の洗うのが速くなってない?」



「「「そうですか(かしら)?」」」



「そんな事ないですよ?」



突然に霊夢が質問して来た

しかし、全員が違うと答えた

その答えに霊夢は「う~ん」と唸っていたが

片付くものも片付かないので手を動かした

大まかだが、霊夢の予想は当たっていた

先程、呪いを掛けた神が「性別を変える事によって呪いが消えるかどうかの実験」と言ったように

桜の動く速度が良くなったという事は性別が変わる事で呪いが消えたという事だ

だが、呪いを掛けた神が性別を変えなければ意味は無いが……

それから、桜達は洗い物を終えて大部屋で雑談などをしていた

桜は物凄い人気があった

周りには少しでも話そうと桜に寄って来る者達で溢れ返っていた

桜も呪いの事を忘れ楽しそうに笑顔で話し込んでいた



「桜~

今度、シチュー作って~」



「分かりました!」



「桜、今って何歳?」



「10歳です」



「好きな人って居る?」



「ひ、秘密です(カァァァ)」



こういう面は矢張り恥ずかしいらしい

因みに質問したのは霊夢だった



「スリーサイズ教えて!」



「スリーサイズって何ですか?」



ゴン!

誰かが拳骨した音が響いた

桜はスリーサイズの意味を知らなかった



「普段は何をしてるの?」



「お家で小説や料理の本を見ています♪」



「キスした事ある?」



「ほ、ほっぺになら……(カァァ)」



『(ほっぺになら、あるんだ)』



「得意料理は何かな?」



「基本的には何でも作れますけど……

野菜炒めでしょうか?」



「身長って幾つですか?」



「95cmです」



「体重はどれくらい?」



「10㌔です……」



『(軽い……)』



こんな風に全員から質問攻めにあっていた

普通なら大勢の者からの質問に途惑うが

桜には、逆効果で嬉しかった

それから、午後は桜が物凄いスピードで料理を作ったりしていた

そして、全員で夜まで楽しく過ごし、その日を終えた

翌日に全員が朝になると帰っていった

一人、桜だけは残った

慧音が送ると言ったのだが、霊夢に送って欲しかったようだ

桜は霊夢に頼み一緒に温泉に入った



「まさか、一緒に入ろうって言われるとは思わなかったわ

どういう風の吹き回し?」



「いえ、そういうつもりではないのですが……

そうですね、霊夢さんと一緒に入りたい……では駄目ですか?」



「桜……

ふふふ、駄目な訳ないじゃない

私も桜と入れて嬉しいわよ」



「ふふ、良かったです♪」



二人は楽しそうに話した

しかし、直ぐに沈黙が流れてしまう

そんな沈黙を破るように霊夢が喋り出した



「ねぇ、桜」



「何ですか?」



「昨日の質問なんだけどさ……

好きな人って居るの?」



霊夢が再び好きな人は居るのか聞いた

桜は顔を赤らめるのではなく真面目な表情だった



「どうしても……聞きたいのですか?」



「いえ……無理して言わなくて良いわよ

その好きな人を私って言ってくれるように努力するから」



「霊夢さん……

ふふ、お待ちしておりますね♪」



「えぇ」



二人は朝の景色を眺めながら、他愛もない話をしていた

沈黙が多く流れたが、二人は満足だった

一緒に、しかも、二人っきりで入る温泉は格別だったようだ

それから、二人は上がり昼食を食べて

霊夢は桜を家まで送り、二人は別れを告げた

どうでしたか・・・?


少し急展開と無理矢理な感じがありますね;;


桜の好きな人とは一体・・・!?


でわ、また次回に><

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