表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方全愛記  作者: 神夜 晶
呪い編
85/181

第77話 『鬼神と桜』

どうも、神夜晶です


今回は勇儀ですが・・・

萃香も出します

それと、もう一人出ます


まぁ・・・分かる人には分かります

全員、鬼です

オリキャラですかね?

皆さんも出してると思います((´∀`))


でわ、どうぞ~

パルスィが来てから1週間が経った

その間にも桜は料理本や小説などを読んでいた

勿論、掃除も欠かせなかった

そして、現在は何をしているかと言うと……

料理の真っ最中だった

時刻は11時を過ぎていた

何故、1時間も前から料理をしてるかと言うと

昨夜に萃香が来たのだ

その時の様子が、こうだ



~回想~



「桜、ちょっと良いかい?」



「あ、萃香さん!

お久し振りです♪」



行き成り萃香が現れた事は最早、気にしない桜だった

萃香とは数週間ぶりに話すので、桜は嬉しく思い微笑んでいた



「うん、久し振り

それでね、明日なんだけど

私も入れて三人来るんだけど

宴会並の料理って作れる?

材料が足りなかったら持って来るよ」



「出来るには出来ますけど……

どうかされました?

此処で宴会されます?

いえ、材料はありますよ」



「いやね、この前の宴会で勇儀と話したじゃん?」



「はい、話しましたね」



「勇儀も大食いだし

私も食うからね

もう一人も大食いだからさ

多分、宴会並の料理じゃないと足りないからね」



「ふふ、そうですか

分かりました

沢山、作って待ってますね♪

あ、お酒は余りないですよ……?」



「あぁ、大丈夫だよ

私達が持参するからね」



「分かりました

お酒に合う料理を御用意して、お待ちしております!」



「あぁ、頼んだよ

無理言って悪いね」



「いえいえ♪」



萃香は苦笑しながら霧となって消えた

~回想終了~



「勇儀さんと萃香さんは分かりますけど

もう一人の方は、どんな方なのでしょうか?

会われるのが楽しみですね♪

あぅ、お料理が焦げちゃいます……

少し急ぎますよ~」



桜は微笑んでいた表情から、真面目な表情になった

真面目な雰囲気での料理は物凄く速くなるのだ

普段は楽しみながら料理をしているので

そんなには速くないのだが

真面目に料理をすると……何時もの数倍は速くなるらしい

その証拠に桜の包丁が霞んで見えるのだ

身体が弱い者には出せない速度だった



「……」



真面目な雰囲気で料理をすると欠点があるとすれば

無口になる事くらいだろう

それ以外は無いらしい

集中力が高すぎる故に無口とも言えるだろう

そうしていく内に、あっという間に宴会以上の料理が並んだ

一品一品が酒のつまみに合わせた料理なので

適度に摘める料理ゆえに少ないが、料理の数は多いのだ

見ただけでも15は余裕で超えるだろう

桜は真面目な表情から普段の表情になった



「ふぅ~……頑張ったので汗を掻いちゃいました

お風呂に入って汗を流しましょうか」



~桜入浴中~

風呂から出たら、髪を乾かし

最高峰の着物を来た

何故か最高峰の着物を着た方が良いと感じたらしい

桜が着物を着終えて時計を見た

現在の時刻は12時を過ぎたところだった



「時間も丁度良い時間ですね

そろそろ、来られるでしょうか?」



桜が、「そろそろ来るかな?」と思っていると玄関が叩かれた

コン!コン!



「桜、来たよ~!」



「あ、萃香さんですね

ふふ、良いタイミングですね」



「そろそろ」と思っていた時に萃香達が来たようだ

桜は微笑みながら玄関へと向かった

そして、玄関を開けると其処に居たのは……



「よっ、桜」



「来たぞ、桜~」



「……」



「皆さん、こんにちは♪」



萃香と勇儀に着物を着た鬼の女性だった

赤を象徴とした着物だった、というよりも全身が赤色の着物だった

まるで、返り血を浴びているかのような着物だった

しかし、桜が気になったのは着物の色ではなく

桜と同じ素材の最高峰の着物だという事だった

容姿もあってか、物凄く似合っていた

輝夜もだが、目の前の鬼は物凄い美女だった

真っ白な肌、赤い瞳、その全てが完成された絵のようだった

桜が着物の鬼を見ていると萃香が離し掛けてきた



「さて、桜」



「はい」



「この鬼が誰だか分かるかい?」



「えっと……」



桜は二人の問い掛けの意味が分からなかった

首を傾げていると萃香が「あぁ」と何か納得した感じで喋り出した



「名前じゃなくて、二つ名が分かる?って聞いたんだよ

例えば私みたいに酒呑童子とか、そういうのね」



「あ、そういう事でしたか

少し失礼しますね」



「む?」



「少し、お顔を見ますね

見られて嫌でしょうけど……」



「うむ、良いぞ」



「ふふ、有り難うございます」



「ふ……」



此処に来て着物の鬼は初めて喋った

桜は鬼に言葉の意味を説明した

それを理解したのか、納得して桜に許可を出した

桜は微笑みながら礼を言った

礼を言われて鬼は笑っていた

許可を貰った事で桜は思いっ切り凝視した

桜は何となくだが身に纏う気品などの雰囲気を見て、少し質問をした



「あの……お名前を聞いても宜しいでしょうか?」



「蓮華じゃ」



「蓮華さんですね……」



「うむ」



桜は蓮華という名前を聞いて「もしかして……」と思っていた

恐る恐る、桜は三人に答えを言った



「もしかして、なのですけど……

鬼子母神様では……?」



「「「……」」」



「え、えっと……間違えました……?」



「ふふふふふ……は~はっはっはっは!!!!」



桜が鬼子母神と答えると蓮華は笑い出した

それを見て勇儀と萃香がギョッとして蓮華を見た



「「母さん!?」」



「いやはや、見事じゃ、桜とやら」



「それでは、貴方は……」



「うむ、妾の名は蓮華

鬼子母神じゃ!

娘共々、宜しく頼むの」



「……ふふ」



桜は蓮華を見て目を開いていたが

突然、薄く微笑んだ

その様子を見て蓮華は首を傾げて聞いた



「うん? どうしたのじゃ?」



「いえ、鬼子母神様が実在するとは思っていなくて……

ですが、会えて凄く嬉しいです♪」



「そうかそうか

妾も会えて嬉しく思うぞ

萃香と勇儀が、そなたに対して熱く語るのでな

常々、会って確かめてみたいと思っていた」



「そうですか……

私も会えて光栄です」



「ふっ……」



「さて、自己紹介も済んだし

そろそろ、中に入ろうか?」



「そうじゃな

此処に居ても人里の者達から視線が突き刺さるだけじゃ」



「そうですね

どうぞ、此方へ!」



「「「邪魔するよ(ぞ)」」」



「ふふ、いらっしゃいませ♪」



「「「おうさ(うむ)!」」」



四人は家の中へと入っていた

桜は三人に対して微笑んで出迎えた

それを見て三人は嬉しそうに返事をした

四人は歩いてリビングに着き、それぞれが椅子に座った

最初に口を開いたのは蓮華だった



「良く1日で、これだけの料理を用意できたものじゃ

すまなかったの、大変だったじゃろ?」



「いえ、真面目に料理して

1時間くらいで出来ましたよ」



「そ、そうか

1時間で出来るものなのか?」



桜の凄さに蓮華も驚いていた

それも、その筈だ

15品以上を1時間で作ったのだから

蓮華の疑問に萃香が答えた



「桜は知る限りでは料理の天才だからね

これくらい出来て当然だしね

宴会の料理も桜が手伝う事もあるでしょ?」



「はい、体調が無事な時には手伝いますよ」



「だそうだよ、母さん」



「うむ、まぁ……話は止めて……食べるとするか?(チラッ)」



蓮華が話を止めて桜をチラ見した

桜は蓮華の視線に気付き微笑みながら喋った



「ふふ、そうですね

では、皆さん……」



「「「「いただきます!」」」」



桜の合図と共に全員が「いただきます」をした

開始と共に萃香と勇儀は食べまくっていた

勇儀は桜の料理に絶叫していた



「うまぁぁぁぁああ!!」



「当然さ、桜は料理の天才だからね!」



「萃香、勇儀、もうちょっとゆっくり食べんか」



「「だって、上手いんだもん!」」



「全く……」



「ふふ、良いんですよ

美味しそうに食べて頂けるだけで

私は幸せですから♪」



「まぁ、そなたが良いのなら

それで良いが」



「はい♪」



「(この者が呪いを持つか……

先程から心の声を聞いてみたが

本当に素直な者じゃな

妾達に対する暴言などが一つない

それどころか褒めるばかり……

死ぬには幼すぎるし、惜しい……

妾も呪いをどうにかしたいのだが……

博麗の巫女と紫でも駄目なら、妾には無理じゃ

呪いを掛けた神も酷な事をする……

全てが終わったら殴り込みに行くかの……)」



桜の笑顔を見て色々と考えていた蓮華

萃香と勇儀から聞いたのもあったのか

すぐに気に入ったようだ

少しづつ桜に興味を持ち会いたくなり

今日、会ってみて蓮華は物凄く気に入ったらしい

自分の正体を当てたのもそうだが

最早、連れ去りたいくらいのようだ

蓮華は料理を口にしながら桜を見ていた

桜は心の底からの笑顔で二人と話していた

その光景を見て蓮華は「守ってやりたい、その笑顔を……」と心で呟いていた

それから、四人は食べ終えて

椅子に座りながらも楽しそうに話していた

すると、此処で萃香は疑問に思ってた事を口にした



「そう言えばさ、桜は母さんを当てたけど

どうやって、分かったの?」



「む、確かに気になるのじゃ」



「だね、私も気になるよ」



「えっとですね

鬼子母神様の名前です」



「蓮華に?」



「はい、蓮華とは蓮の葉の事で

私は蓮の葉の花言葉を知ってまして

「神聖」という意味がありまして

それで、蓮華様が鬼子母神様だと分かったのです」



「ふむ……」



「後は身に纏う雰囲気と言いましょうか……

清らかな雰囲気でして

もしかしてと思いまして

鬼さんに関する知識もありましたから

その中で神聖な雰囲気を纏えるのは複数居ますけど

一番に思い付いたのは、鬼子母神様でした」



「成程のう……一番に妾が思い付いたか」



「はい、福鬼さん、阿修羅様、増長天様、韋駄天様などが居ますけど

矢張り、鬼子母神様でしたね」



「ふふふ、良く知っておるのう

アヤツ等は余り有名ではないが……」



「そうだね~

人間の間では余り知られてないのにね」



「確かに、あの方達は人前に出ないのに

桜、良く知ってたね」



三人が桜の知識を褒めていた

それを聞いて微笑んで礼を言って説明をした



「ふふ、有り難うございます

紫さんから現代の歴史に関する本などを貰いまして

其処に乗ってましたので覚えました(ドヤァ)!」



「そっかそっか(桜のドヤ顔、最高!)」



「まぁ、何にせよ

覚えていた事は褒めて遣わすじゃな(可愛いのう)」



「あ、母さんズルイよ

私も桜を撫でる!」



「私も撫でる~!」



「んにゃっ……」



自分を知ってくれていた事に嬉しく思った蓮華だった

その褒美としてか、桜の頭を撫でていた

蓮華の行動を見て萃香と勇儀が自分も撫でると駄々を捏ねていた

それから、四人は夕方まで話し合って

三人は満足そうに地底に帰って行った

桜は鬼子母神の蓮華と出会えて物凄く嬉しそうにしていた

元々、鬼をカッコイイと思っていた桜なので

鬼の神である、蓮華と会えて嬉しいようだ

その日の夜は嬉しさの所為か余り寝付けなかったらしい

どうでしたか・・・?


えぇ、鬼子母神でした


鬼の母であり神でもある鬼子母神さんです

番外編の幻想全愛記の萃香の言った母さんは蓮華の事です


でわ、また次回に><

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ