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東方全愛記  作者: 神夜 晶
呪い編
8/181

第6話 『異変解決と桜』

どうも、神夜晶です


今回は・・・というか異変解決の話は殆ど出ません

主に桜を主点として書いていきたいので。。。


少しだけグロ?があるかもです


でわ、どうぞ!

あの紅い霧が発生してから

数週間が経っていた

もう幻想郷全土を覆う程までになっていた



「まだ紅い霧が続いてますね……」



桜は縁側に座り外を眺めていた

格好も夏から冬の格好へと変わっていた

それ程までに寒さを感じているようだ



「取り敢えず、私達は

普段通りに過ごしましょう

霊夢さんが、きっと解決してくれます!」



桜は、そう願って再び言葉と想いを風に乗せ

霊夢に届く様に祈っていた

~その頃の霊夢~



霊夢は珍しく神社の掃き掃除をしていた

そんな霊夢に遠くから一つの声が聞こえて来た



「お~い」



「ん……?

あれは魔理沙ね」



「よ!そろそろかと思ってな

私から出向いてやったぜ!」



「何が、そろそろなの?」



「おいおい、本気で言ってるのか?」



「冗談よ、さっそく行きましょ?」



「おう!」



「と言いたい所だけど」



「あら……(ズル)

どうしたんだ?」



「桜が心配だわ

少し様子を見に行くわよ」



「そうだな

私達は良いが桜は、か弱い子だもんな」



「えぇ、人里に行くわよ!」



「了解だぜ!」



そう言い霊夢と魔理沙は人里へと向かった

~その頃の桜~



桜は布団に入り膝に掛け布団を掛け

肩にもカーディガンを掛け読書をしていた

そんな時だった……

ドクン!


「っ!?」



突然、桜は心臓部分を押えて苦しみ出した

持っていた本を無造作に落として

床に倒れ込んでしまった

そして、何故か異常なまでの汗が溢れ出ていた



「はぁ……はぁ……うぅ……」



桜が床に倒れ苦しんでいる時だった

ガチャ!



「桜、お邪魔するわよー」



「邪魔するんだぜ!」



「(……霊夢さんと魔理沙さん?

何故、今に来るのでしょうか……?

本当に敵わないですね

ですが、こんな所を

お二人に見られる訳にはいきませんね……)」



桜はググっと身体に力を入れて無理に起こした

そして、運が良かったのか

姿勢を元の形に戻した所で

スーッ!という音がして襖が開いた



「桜、大丈……ぶ?」



「桜、大丈夫……か?」



「あ、こんにちは

霊夢さん、魔理沙さん!

どうしたんですか?」



桜は汗と本を直さずに作り笑顔で答えた

それを見て二人は一瞬だが目を細めたが

戻す動作も一瞬だった

そして、霊夢が最初に口を開いた



「異変が起きてるけど

身体は大丈夫?」



「そうだぜ、桜は弱いからな

大丈夫か?」



「はい、大丈夫ですよ

最初は寒くて冬着に着替えたのですが

段々と熱くなっていって

この通りに汗が出て来てしまって」



桜は苦笑いをしながら話した

それも話す度に心臓の痛みが強くなっていった

桜は心の中で「今、心臓を押えれば心配されてしまう」と呟き

何とか耐えていた

それを、二人は笑顔を絶やさずに心の中で思いながら

言葉を発した



「そう、なら良かったわ

(明らかに何かを我慢してるわね

それも、物凄い苦しみなようね

汗と着物の着崩れ、本が無造作に落とされている

コレを見るに、今さっきまで苦しんでいたようね

私が……私が、もっと早くに

異変を解決していれば!)」



「あぁ、だな

大丈夫そうなら良かった

(霊夢も同じ事を考えてそうだな

何かを隠してるな~

こんな事なら、もっと早くに霊夢を連れて

異変解決に向かうべきだったな)」



「心配して下さって、有り難うございます

ですが、私なら大丈夫ですよ

お二人は異変解決を頑張って下さいね」



「「えぇ(あぁ)!」」



二人は返事をした後に部屋を出て行き

外へと向かった

そして、残された桜は……



「あ……ぁぁぁ……はぁ……はぁ……」



更に心臓が痛み出した

桜は心臓を押さえながらも

床を這っていきトイレまで行こうとした時だった



「っ!?

ごほっ!ごほっ!

これは……!?」



桜はトイレに行く途中で咳をした

そして、手で口を押えて

手の平を見ると血が付いていた

つまりは吐血したという事だった

それから、更に吐き気が桜を襲い

桜は我慢出来ずに地面に吐いてしまった



「うぇぇっ……ごほっ!ごほっ!」



吐いた事で床が血の海と化していた

それを見た桜は……



「床が血で汚れてしまいましたね……

これでは……後で掃除が大変……ですね……

あれ……?」



桜は急に意識が朦朧とし

そのまま床に倒れ込み気を失った

(着物のまま)←\_( ゜ロ゜)ここ重要

~数時間後~



「んん……ぅ……?

私は……」



桜は意識が戻り気が付いた

すると……



「っ!?

ごほっ!ごほっ!

また……ですか……」



また血を吐き床に倒れ込んだ

~更に数時間後~



「……んっ……確か私は

二回程、気を失って……」



桜は再び気が付き、辺りを見渡した

すると、床と着物が物凄い事になっていた



「うぅ……掃除が大変ですね……

しかも、お気に入りの着物までもが犠牲に……

こうしてはいられません

何方か来られたら心配させちゃいます

早めに綺麗にしなくては……

外を見るに5時間以上は気を失ったみたいですね」



そうなのだ

桜が言う通り、外は真っ暗だった

もう夜と言っても良い程だった

それから桜は掃除をしていった

すると、掃除が終わり着替えをしている頃に

誰かが家の扉を開けた

ガチャ!



「お~い、邪魔するぞ!」



「良いんですか? 勝手に入ったりして」



「良いんだよ、桜は優しいんだから

それに何時もの事だ」



「何時もなんですか!?

はぁ……聞いた限りでは

優しい方なんですね」



「魔理沙さんと……知らない人の声?」



桜は声を聞いていると

魔理沙と桜が会った事のない者の声だった

そして、魔理沙が襖を開けた

スーッ!



「桜、調子はどうだ?」



「あ、魔理沙さん

こんばんは~

はい、調子は見ての通りに健康ですよ!

(先程までは血を吐いてましたけどね……)」



「そうか……

(どうやら本当みたいだな

汗も掻いてない

普段通りの顔をしている)

それでだな、無事に異変解決したぞ!」



「そうでしたか

異変解決、お疲れ様でした~!」



「あ、序に言うと

こいつは異変を起こした側の奴だ」



「序で紹介しないで下さいよ!

初めまして、紅 美鈴と言います

宜しくお願いします!」



魔理沙は隣に居た女性を序で紹介した

それを少しだけ文句言いながらも

自分で、ちゃんとした自己紹介をした

桜も同じ様に自己紹介をした



「はい、此方こそ宜しくお願いしますね

私は神呪 桜と言います

桜と、御呼び下さい!

紅さんは……美鈴さんと、御呼びすれば?」



「はい!

絶対に“美鈴”で、お願いします!」



美鈴は桜の肩を掴んで顔を近づけて言った

それに、気圧され桜は少し驚いていた



「わ、分かりました

美鈴さんと呼ばせて頂きますね!」



「はい!

桜さんですね?

私も、そう呼ばせて頂きます!

(うぅ、何て良い子なんでしょう)」



「はい♪」



美鈴は心の中で桜の良い子ぶりを泣いていた

それも、そうだろう

周りからは中国等と呼ばれているのだから

それを、真面目に呼んでくれる者が現れれば

美鈴も泣きたくもなるだろう



「それで、これから博麗神社で

異変解決の宴会をやるんだが

一緒に来るか? というより、来い!」



「宴会ですか……

異変解決に何もしていない、私が

宴会に出席しても良いのでしょうか?

最後には命令系ですか!?」



「良いんだよ

誰にも文句を言わせるか

というか、霊夢が呼んで来いって言ったんだから

桜は気にしないで来れば良いんだよ

それとも、御飯を食べちゃったか?」



「いえ、まだですけど……

成程、分かりました

私も行かせて頂きますね

あ……肝心な事を忘れてました」



「ん? 何だ?」



「はい……

私、歩けませんよ?

歩けても家とか壁がある所で無いと……(ズゥーン)」



桜は宴会を楽しもうと思い

行こうと返事をしたが

桜は自身が歩けない事を思い出した

それを思い出して地面で『の』の字を書いていた



「そうだと思って

こいつを連れて来たんだ!」



「美鈴さんをですか?」



魔理沙は歩けない桜の為に

美鈴を連れて来たと言った

それを聞き桜は「どうして美鈴さん?」と首を傾げていた



「おぅ!だって、こいつ門番だし

力もあるだろ?」



「そうなんですか?

随分と良い職場に

勤めていらっしゃるんですね!」



「はい、成人男性より

何倍も力はありますよ!」



「凄いですね~……」



「これでも、一応

妖怪ですから!」



「そうだったんですか?

言われるまで気付かなかったです……

それにしても、妖怪さんは

人の形をした方が多いですね~

紫さんも人の形をしてますし

お綺麗ですし……

あ、美鈴さんも、お綺麗ですよ!」



「そ、そうですか?

有り難うございます♪」



美鈴と桜は話を弾ませていった

それを横で見ていた魔理沙が痺れを切らし

「んっん!」と態とらしく咳き込んだ



「「はっ!」」



「という訳で、美鈴が桜を

抱っこしていけば良いんだぜ!」



「成程、では、桜さん

私が桜さんを“お姫様抱っこ”しますよ!

女同士でしょうけど、我慢して下さいね?」



「お姫様抱っこ……(カァァァ)」



美鈴の「お姫様抱っこ」という言葉に

桜は赤面した

美鈴は「?」と首を傾げているばかりだった



「あー……

美鈴、こう見えても桜は

男なんだぜ?」



「え? ……マジです?」



「マジです」



「で、でも……

こんな可愛い子が男の人なんですか?」



「あぁ、霊夢が言ってたし

間違いないだろ」



「そ、そうですか……」



「取り敢えず……

おーい、桜~?」



魔理沙は、まだ赤面している桜の頬を

ペチペチと優しく叩いた

それに気付き桜は元の状態に戻った



「はっ!?

ど、どうしました?」



「取り敢えず、宴会行かないか?

美味しいものが無くなっちゃからな

まぁ、博麗神社は人里からだし

直ぐに着くから

何も考えずに居たら

あっという間さ

だから、我慢しなさい」



「わ、分かりました……」



「よし、美鈴!

頼んだぞ?」



「はい、任せて下さい!

では、桜さん

失礼しますよー」



「は、はい

重いでしょうけど

お願いしますね」



「あはは、大丈夫ですよ

成人男性でも持てるんですから

桜さんは見た目は軽そうなので

余裕ですよ!」



「ふふ、お願いします!」



「はい!」



桜は美鈴にお願いをした

美鈴も笑顔で良いよと言った

そして、美鈴は桜を持ち上げると……



「ど、どうですか?

重くないですか(シュ~)?」



桜は顔を真っ赤にし、頭から湯気が出ていた

美鈴は目をパチクリさせて

桜に声を掛けた



「はい、軽いんですけど

あ、あの……

失礼ですけど、桜さんは

体重何㌔ですか?」



「どうしたんだ?

もしかして、重いとか?」



「い、いえ……逆です

軽過ぎるんです

この重さだと……10㌔程度ですよ?」



「ハァ!? 桜……もうちょっと食べろ

というか、宴会で沢山食べろ」



「うぅ……私は胃が小さい所為か

余り食べれないんです

食べ過ぎると吐いてしまって……

その為、一日2食で足りてしまうんです」



「「2食……」」



「あぅ……ごめんなさい」



「い、いえ!

大丈夫ですよ

軽い男の子でも大丈夫ですよ!」



「そうだぜ、余り気にするな

さぁ、行こうぜ!」



「「はい!」」



魔理沙が声を掛け二人は元気よく返事をした

そして、三人は博麗神社へと向かった

どうでしたか?


まぁ、何で血を吐いたかは。。。

次回に分かります!


でわ、また次回に><


(少し長く書けました!)

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