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東方全愛記  作者: 神夜 晶
呪い編
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第52話 『桜と守矢神社』

どうも、神夜晶です


今回は守矢神社との対面です

勿論、早苗が暴走するのは決定事項!


諏訪子と神奈子は・・どうしよう?


取り敢えず、どうぞ!

あれから緑髪の少女は空を飛び続け、ある場所へと向かった

その場所とは妖怪の山だった

少女の住む場所は妖怪の山のようだ



「まだ寒い訳ではないので

少し髪を風に当てても平気ですよね!

それにしても……本当に可愛い子ですね

食べてしまいたいです……おっと、涎が」



緑髪の少女は更に変態化しつつあった

それから数分後に到着した

少女が下り立った場所には「守矢神社」と書かれた神社だった

博麗神社よりも綺麗で大きな神社だろう



「さて、お二人の所に行きましょうか」



緑髪の少女は桜を抱っこしたまま

奥にある本殿へと入っていった

そして、長い廊下の本殿を歩いていき

とある部屋の前で止まった

スーッ!



「ただいま帰りました、諏訪子様、神奈子様」



「うんうん、お帰り~

御苦労だったね、早苗!」



「どうやら、お目当ての子は見つかったようだね」



緑髪の少女は早苗というらしく

早苗に呼ばれた二人は人間ではない雰囲気を出していた

先ずは諏訪子と呼ばれた目玉が付いた帽子を被った金髪幼女

彼女は土着神の頂点で祟ったりする事が出来る

神奈子と呼ばれた女性は背中に巨大な、しめ縄を付けていた

彼女は風神であり早苗の力の源である

早苗は何を隠そう現人神なのだ



「はい、それはもう!

この子だけが住んでましたから

普通に侵入して盗って来ました!」



「漢字が違う気がするけど

まぁ、良いや」



早苗はドヤ顔みたいに諏訪子に言った

諏訪子は早苗から桜を取ると持ち上げて床に下ろした

それを三人で囲んで、じっくり観察していた



「ふむ……本当に男かどうか聞きたくなる程に可愛いね」



「でしょう!?

私も来るまでに何度も食べたくなりました!」



「食べたら駄目だからね?

まぁ、早苗の気持ちも分からなくもないさ

私より背が低くて可愛いもんね~

少し嫉妬しちゃうよ」



「確かにね

だけど、男に嫉妬したら

私達が醜いだけだぞ?」



諏訪子が桜の可愛さに嫉妬していた

それを呆れ顔で神奈子が「醜い」と言った

諏訪子は膨れ面で返事をしたが

直ぐに真顔になり神奈子に何かの感想を聞いた



「分かってるよ

それよりさ……神奈子は、どう思う?」



「あぁ、凄い神力だ

しかも、見た限りでは魂にまで刻まれてる

これは……余程の神じゃないと出来ないよ」



「うん、だよね

私も、こういうのに関しては得意けど

これは論外だね

此処までやるとか、どうかしてるよ

それに御丁寧に術式があるし……

見た感じでは異変が起きる度に呪いで痛めつけるようだね」



「そうか……」



諏訪子と神奈子が神同士の話し合いをしていた

祟る専門の諏訪子は呪いを見て色々と分かっていたようだ

すると、其処へ早苗が質問をした



「あ、あの~……」



「ん? どうしたの?」



「諏訪子様の力で呪いを解除出来ないんですか?」



「あ~、無理無理

これね、私達より強い神の仕業だからさ

私じゃ、どうにも出来ないんだよ」



「そうですか……」



「私も何とか出来るかな? とは思ったんだけどね~……

これを見てるとね……呪いを掛けた神を殺したくなるね」



諏訪子は何とか出来そうなら解除するつもりだったが

自分より強い神なので無理らしい

諏訪子は半分キレ掛けていた

それも、その筈だろう

解除出来ない自分への歯痒さと無力さ

そして、祟り神だからこそ分かるものもあった

何故、一人の人間の為に呪いを掛け苦しませるのか

諏訪子には、それが許せなかった

何時の間にか諏訪子は殺気を出していた

そんな諏訪子を見て二人は吃驚していた



「「っ!?」」



「あぁ、ごめんね

イライラしててさ」



「いや、良いさ

私もイライラしたからね

こんな小さな子を苦しめるなんて

呪いを掛けた神もどうかしてるよ」



「私も、そう思います!」



諏訪子は殺気が出ていたのを気付き消した

二人は苦笑しながらも気にしないでいた

神奈子は桜の様子に何か気付いたのか喋り出した



「それよりもさ

この子、別の場所に連れて来られたのに

起きる気配がないな」



「朝まで何しても起きないのも居るからね~

それに騒がれなくて済むから良いんじゃない?

可愛い寝顔も見れてる事だし」



「諏訪子様の仰る通りですよ!

可愛いは正義です!」



「そ、そうかい」



「はい!」



「取り敢えず、髪の毛が少し濡れてるし

早苗、ドライヤーで乾かしてあげたら?」



「そうですね!

持って来ますね~」



「はいよ~」



諏訪子が桜の濡れた髪を心配して

早苗にドライヤーを取りに行かせた

数十秒後に早苗は戻って来て

早苗は正座をして膝に桜をうつ伏せで寝かせて

背中の髪を乾かし始めた

部屋にドライヤーのゴォォォォという音が響き渡る



「この子の髪……」



「どうかしたの?」



「全くと言って良い程に痛んでません

なので、指がスーッて通るんです」



「へぇ~……

私もやってみようかな」



「どれ、私も」



早苗の面白そうな表情に二人も釣られ

桜の髪を触ってみる事にした

スーッ!



「「お、おぉ~……」」



「ね? 凄いでしょう?」



「これは凄いね~

どんな手入れの仕方をしているんだろう?」



「少し聞きたいねぇ~」



「私も聞きたいです!

最近は寒くなって来た所為なのか

少し髪が痛んでしまって……」



「私もなんだよね……」



「実は私も……」



三人の女性は髪のダメージに悩まされていた

桜の髪の毛が羨ましいらしい

早苗はドライヤーが終わったのか電源を切った



「終わりましたよ」



「それじゃ、早苗

この子に布団を敷いてあげて

お風呂に入って寝て良いよ」



「分かりました!」



「私達は少し話があるからね」



「は~い」



諏訪子がテキパキと指示をしていき

早苗は客間に桜を連れて行き布団を敷いて寝かせた

自分自身も風呂に入って

ドライヤーで髪を良く乾かしてから眠りついたようだ

その後に神二人は夜遅くまで話し合いを続けたらしい

~翌日~

桜は何時もと同じ時間に起きた



「ん……ふぁ~……

ん~……

今日も良い、お天気です……ね?」



桜は起きて直ぐに身体を伸ばして縁側を見たが

何時もと部屋が違う事に気が付いた



「此処は何処でしょうか……?」



桜が「何処?」と考えていると

襖がスーッと開けられた

桜は開けられた襖の方を見た

其処に現れたのは……



「あ、起きたみたいですね!」



「は、はい

(綺麗な方ですね~

どことなく可愛さもあって両方ですね!

この方の服装は巫女服っぽいですけど

此処の巫女の方でしょうか?)」



誘拐して来た早苗だった

桜は早苗の容姿を見て

薄く微笑んで「綺麗と可愛いの両方ですね!」と呟いていた

桜が心の内で呟いていると早苗が話し掛けて来た



「えっと、お互いに自己紹介しましょうか」



「分かりました!」



「私の名前は東風谷早苗と言います

この守矢神社で巫女をしてますので

どうぞ、宜しくお願いします!」



「此方こそ宜しくお願いします!

私の名前は神呪桜と言います

宜しくお願いします!」



「はい!

それで、ですね……ごめんなさい!」



「はい? どうして謝られるのですか?」



早苗に突然、謝られた桜だった

桜は謝られる意味が分からなかったので聞いてみた



「薄々気付いているとは思いますけど……

此処は桜ちゃんの自宅ではありません

昨日の夜に私が誘拐して来たんです!」



早苗は何故かドヤ顔で言い切った

それに対して桜は……



「成程、誘拐ですか……

ふふ、別に気にしてないので大丈夫ですよ」



「え?」



薄く微笑んで早苗に「大丈夫」と告げた

早苗は桜の「気にしてない」の意味が分からなかった

普通は誘拐されたら殆どの者が怖がる筈なのだが

桜は、そう言った素振りは見せないので早苗には不思議に思えていた

そんな早苗の反応に桜は薄く微笑みながら自身の気持ちを話し始めた



「前に一度だけ誘拐された事があったのですけど」



「あったんですか……」



「はい、その時も不思議と怖い感じは無かったですね

それよりも、誘拐した方と仲良くなったので

誘拐されて良かったとも言えます!」



「あはは……

(桜ちゃん、恐ろしい子……)

成程、此方としても騒がれるよりマシですけどね!」



早苗は桜の気持ちを聞いて「桜ちゃん、恐ろしい子!」と心の中で呟いていた

しかし、下手に騒がれるよりかはマシだろう

そんな早苗に桜は申し訳なさそうに謝った



「怖がらなくて、すみません」



「いえいえ、それじゃ……

桜ちゃんに会って欲しい方が居るんです」



「会って欲しい方ですか?」



「はい!」



「分かりました……あの……」



早苗から会って欲しい人が居ると聞いて

桜は快く引き受けたのだが……

自分が余り歩けない事に気付き

頬を赤く染めながら早苗に話した

早苗は桜の様子を見て首を傾げていた



「どうかしました?」



「えっと……少し事情がありまして

壁伝いに歩くのが、やっとでして……

そのぉ~……運んでもらっても良いでしょうか……(カァァァ)?」



「それ位なら、全然良いですよ!

というよりも、この家に居る間は

抱っこ続きですよ?」



「有り難うございます

え? そ、そうですか……

と、ともかく……宜しくお願いします」



「はい!

では、失礼して」



桜は早苗に「宜しく」と伝え

早苗は笑顔で返事をして抱き上げた

その時に桜は変な声が出てしまった



「ひゃっ!」



「だ、大丈夫ですか?

(か、可愛いぃぃぃいい!!!

声と仕草が女の子過ぎます!

ハァハァ……早苗、此処は我慢ですよ!

というよりも、昨晩も思いましたけど

桜ちゃんは軽過ぎますね……

ちゃんと、御飯を食べてるんでしょうか?

少し心配です……)」



「は、はい

少しづつ慣れて来たのですけど

持ち上げられる時に何故か声が出てしまうんです……」



「そうですか、それは女性も出るので

問題ないですよ!」



「そうなんですか……

早速、会いに行かれます?」



「はい、待たせるのも悪いので

行きましょう!」



「はい!」



桜は早苗に連れられて別の部屋に移動した

移動した後に桜を床に下ろし

早苗は床に正座をして襖の前で御辞儀をして声を掛けた



「失礼します」



「入れ」



スーッ

早苗は襖を開けた

其処に居たのは昨晩の二柱だ

桜は早苗と同じように作法をして部屋に入った

その作法が、とても綺麗で二柱と早苗は見入ってしまった



「失礼します」



「(作法が、とても綺麗ですね……

何処で学んだのでしょうか?

益々、男の子ではなくなってきますね!)」



「良く来た、人の子よ……」



「私達は、この守矢神社の神だよ」



「神様……ですか」



「御二人は風神と土着神と言われる方達です」



「そうなのですか……

有名な方達が何故、私を?」



「ん? 私達を知ってるのか?」



風神の八坂神奈子が桜に聞いた

桜は真面目な表情で答えた



「はい、風神様は昔、朝霧を息で飛ばしたとされて

その後は風の神、風神と言われるようになりました

それを行なったのはイザナミ様ですけどね

土着神様は祟り神と有名で

古来から土地に根を張り住み着いている方で

日本は八百万の神様の信仰が強いので

土着神様を祀られる所が多いそうです

えっと、見た所……

諏訪大社のミシャグジ様……で合ってますでしょうか?」



桜がスラスラと説明をした

その様子に三人は唖然としていた

それも、その筈だ

たった9歳の子供が此処まで知っているのだから



「「「……」」」



「あ、あの……

無礼を働いてしまったでしょうか……?」



「い、いや……

素直に感心してるのさ

まさか、年も覚束ない子供が

私達を細かく知っているんだからね」



「まさか、私をピッタリと当てるなんてね

ふ~ん……」



二柱は桜の知識に感心していた

土着神の諏訪子は面白いものを見つけた風な表情だった



「(凄いですね~

まさか、知ってるとは……

聞いた事がある程度には考えていたのですけど

説明も付け足すとは……桜ちゃん、恐ろしい子です!)」



「無礼を働いてしまったのかと思いました……」



「いやいや、そんな事は無いよ

ふむ……」



「あの……?」



「あぁ、ちょっと

君の事が気になってね」



「そうですか、嬉しいですね♪」



諏訪子は桜に近付きペタペタと身体を触り始める

触られてる桜は途中で変な声が出てしまいそうになったが

手で口を押えて我慢していた

諏訪子に目をつけられて桜は嬉しそうに微笑んでいた



「諏訪子も、その辺にしておきな

まだ、この子の挨拶が終わってないんだから」



「あぁ、そうだったね」



「そ、それでは……改めまして

私の名前は神呪桜と申します

宜しくお願いします」



桜は丁寧に挨拶をした

三本指を前に立ててだ

それを見て早苗は「(可愛いぃぃぃいい!)」と心の中で叫んでいた



「あぁ、宜しく

私は八坂神奈子で風神だ」



「宜しくね~

私が洩矢諏訪子だよ~

土着神だね」



「神奈子様に諏訪子様ですね

ふふ、素敵な神様ですね♪」



「「っ!?」」



桜の不意打ちに二人は顔を赤く染めていた

それを見て早苗は……



「(あれ? もしかして、落とされちゃいましたかね?

私も落として欲しいのに……)」



更なる高み(変態)へと上っていた

神奈子と諏訪子は桜が本当に自分達を素敵と思っているのか気になり

神力を使い桜の考えを読む事にした

そんな中で桜は神奈子と諏訪子を見ながら

心の中で思いを馳せていた



「(本当に……素敵な方達ですね

私は、この世界に生まれ落ち……

アルビノと呪いを持って生まれて

他の方達とは大きく違ってますね

もし、出来るのでしたら

呪いで死んだ後に……来世では普通に暮らしたいですね

普通に生まれて、色んな、お友達に

大好きな両親を持って

大人になって、こんな素敵な女性達と出会って

恋人を作って結婚をして

普通の家庭を築いて子供が出来て……

普通に人生を謳歌したいですね……)」



「「……」」



「あれ? 桜ちゃん……?」



「はい? どうかしました?」



「泣いてますよ……?」



「あ……本当ですね

少し色々な事を考えてたので泣いてしまいました

すみません、見苦しい所を見せてしまって」



「いや、良いさ」



「うん、大丈夫だよ」



桜の考えを聞いて二人は、桜の泣く事を黙秘していた

そんな二人を見て早苗は首を傾げていた

二人の雰囲気を壊すかのように早苗は桜に質問をした



「……? 所で、桜ちゃん」



「どうしました?」



「お二人が素敵と言いましたけど

私が言ったらアレですけど

結構、特徴的ですよ?」



「「早苗!?」」



「ふふ、そうですね

個性的な方達ですね♪」



「「個性的……」」



「ふふふふ……そ、そうですね

(わ、笑いが……止まりません)」



「はい!

神奈子様は、しめ縄を背負ってらっしゃいますけど

カッコいいですし

諏訪子様は目玉が付いた帽子を被ってらっしゃいますが

可愛いじゃないですか(ドヤァ)!」



「「っ!?」」



「えっ!?」



桜は神奈子の事をカッコイイ

諏訪子の事を可愛いとドヤ顔で言った

言われた二人は更に顔を赤くした

早苗は驚いていた



「どうかしたんですか?」



「じゃ、じゃあ!

私は、どう思います?」



「早苗さんは……」



「私は……?」



「綺麗でありつつも可愛い所が魅力的です!」



「……ガハッ!?」



早苗は自分の事を聞いたのだが

桜は微笑んで早苗を褒めたので

破壊力が抜群だった

その破壊力に早苗は吐血してしまった



「さ、早苗さん!?」



「だ、大丈夫です

(まさか、そう来るとは思いませんでした……

これは……守矢神社で桜ちゃんを貰わなければいけませんね!

欲しい……桜ちゃんが欲しいです!)」



早苗は色々と考えていた

しかも、桜を貰おうと考えているようだ

早苗は立ちながらガッツポーズをしていた

そんな中で諏訪子は悪戯を思い付いたような表情で桜に話し掛けた



「所でさ、桜」



「どうしました?」



「私達が神だって言ったよね?」



「はい」



「つまり、神力を使えば

相手の考えてる事が分かるって事だけど

さっきから考えてる事がバレバレだからね?」



「……え?」



諏訪子の言葉に桜はビシッ!という効果音が付くように固まった

それを見た諏訪子は「後一息かな?」とニヤリと笑い追い討ちを掛けた



「さっきの私達の褒め言葉

いや~……嬉しかったよ?」



「……(ボンッ)!」



諏訪子の照れながらの笑いに桜は白い肌から

段々と赤くなっていき爆発した



「おぉ~……爆発した」



「ぁぅぁぅ……(シュー)」



桜は顔を真っ赤にしながら「ぁぅぁぅ」と呟いていた

それを見た三人は……



「(面白い子だな

まさか私をカッコイイだの綺麗だの言うとは

ふむ……私も狙ってみるか?)」



「(予想通りになったね~

可愛いし、私の事を心から褒めてたし

これは……数百年振りに本気で盗ろうかな?)」



「(か、可愛いです……

諏訪子様の言葉による攻めで顔を赤くするなんて!

可愛いにも程があります!あ、気絶しちゃいましたね)」



ポフッという音を立てて桜は仰向けに倒れた

それから桜は三人に交替交替で膝枕をされていた

そんな中で早苗は諏訪子と神奈子に命じられて“ある場所に”向かった

これが……異変の始まりだった

如何でしたか;;?


久し振りに本編を長く書きましたね


次回は・・・霊夢が本気を出します!(つまり無双状態)

風神録ほど、早く終わるものは無いかも。。。w


でわ、また次回に><

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