第47話 『小さな毒と桜』
どうも、神夜晶です!
今回はメディスンになります
桜が少し驚きの行動に出ます!
シリアスっぽいですけどなりませんm9(^Д^)プギャー
でわ、どうぞ~
文がコスプレ写真を撮りまくってから数日が経った
桜は一通の手紙を読んでいた
差出人は四季映姫だった
書かれていた内容は、こうだった
『神呪桜へ
お元気ですか?
あれから呪いの解除方法を探してみましたが
まだ全然です
力になれずに申し訳ないです
それでですね……
今回は貴方に、お願いがあって手紙を渡しました
最近、妖怪化した子が居まして
少し世間知らずなので
会って厳しく教育してあげて下さい
貴方も怒るという気持ちにも慣れるかもしれませんし
その子にも良い薬になるかもしれません
なので、一石二鳥という訳です
それでは、宜しくお願いします
四季映姫より』
と書かれていた
桜は、これを見て薄く微笑んでいた
「ふふ、閻魔様が直々に私にお願いを……
これは頑張らなければいけませんね!
でも、世間知らずの方と言っても……
一体、私は何をしたら良いのでしょうか?
取り敢えず、来られるまでは
御飯の準備をしておきましょう!」
桜は来るまで昼の準備をしようと決めて取り掛かった
それから数十分後に昼飯が出来上がった
テーブルには二人分の食事が用意されていた
「今日はスパゲティにしてみましたけど
どういう妖怪さんがいらっしゃるのでしょうか?
少し緊張しますね……」
桜が色々と呟いていると玄関が誰かに叩かれた
コン!コン!
「御免……下さい……」
「は~い
来られたみたいですね
早速、お出迎えしなくては!」
桜は映姫から知らされた妖怪が来たと思い玄関に行った
玄関に着き扉を開けると其処には……
「……」
「……」
桜と良い勝負が出来る程に幼かった
しかし、桜の方が小さいのは言うまでもない
其処に立っていたのは金髪青眼で
空中に人形を浮かせている幼女だった
お互いに無言だったが相手から口を開いた
「貴方が……閻魔が言ってた人間?」
「はい、映姫様の紹介でしたら
私がそうですね」
「そっか……
私はメディスン・メランコリー
人里は初めてだから少し迷った」
「そうでしたか……
態々、遠い所から有り難うございます
メディスンさんですね?
私の名前は神呪桜と言います
宜しくお願いします!
お昼御飯は食べられましたか?」
「私は食べなくても生きていけるから
毎日三食は食べてない
宜しく……」
「そうなんですか……
それでは、用意してありますので
一緒に食べませんか?」
「うん……
取り敢えず……お邪魔します?」
「はい、どうぞ♪」
「……
(この人間が閻魔の言っていた
穢れ無き人間……
確かに嘘なんて吐きそうな人間じゃないけど
最後まで見てみる価値はありそう……)」
此処で紹介しておくとメディスンは
人間に捨てられた人形が妖怪化したのだ
故に人間が嫌いなのだ
しかし、少しだけ桜に興味を持ったらしい
二人はリビングへと向かった
リビングに着いた二人はテーブルに向かい合わせに座った
「では、食べましょうか?」
「これ……何?」
「これはスパゲティという麺類ですね
このフォークという道具で食べるんですよ!」
「フォークね……
どうやって食べるの?」
「こうやってフォークを麺に刺して巻いていくんです
簡単ですから、やってみましょう!」
「こうかな……」
桜がメディスンに教えると
メディスンは実践してみた
その実践は初めてとは思えない程に上手かった
それを見て桜は少し目を見開き首を傾げて質問した
「初めて……ですよね?」
「初めてに決まってるじゃない」
「そうですよね……
お上手ですね!」
「こんなの簡単よ」
「ふふ、そうですね」
「……
(何なのかしら、この人間は……
何故か胸の奥がざわつく
今までとは違う感覚が私の中に入ってくる
これが閻魔の言っていた事なの?)」
メディスンは桜と触れ合い
自分の心が分からなくなって来ていた
しかし、悪い方向ではないのは確かだった
メディスンは自分の心を知りつつも
スパゲティをフォークで綺麗に巻けたので食べ始めた
「……(ドキドキ)」
「……(もぐもぐ)」
「どうでしょうか……?」
「美味しい……
今までは、そんなに良いものじゃなかったけど
でも、満足してた……けど、違った
それ以上の美味しいものがあったなんて……」
「真顔で言われますと恥ずかしいですね……
ですが、嬉しいです!」
「私も、こんな美味しいのが食べれて嬉しいわ
今日は来て良かった」
「ふふ、良かったです」
「……
(何なの? この気持ちは……
見てるだけで胸が熱くなってくる……
この人間を殺そうとも思わない
けど、欲しい……この人間が欲しいと心の何処かで思ってる
これが……閻魔が言っていた学べきものなの?
こんな感覚は初めてだわ……
でも、悪くない気がする……)」
「初めてカルボナーラを作りましたけど
何とか無事に出来ていたみたいですね
メディスンさんも美味しいって言ってくれましたし
それにメディスンさんも出会えましたので
一石二鳥ですね♪」
メディスンは心の中で色々と考えていた
そうしている内に桜が食べて何やら呟いていた
「そうね……
(私は妖怪なのに出会えて良かった……?
何故だろう……さっきより胸が暖かくなって来た
分からない……この気持ちが何なのか分からない……)」
メディスンは自分の気持ちが未だに分からなかった
そんなこんなで昼食が終わって
桜は洗い物を済ませて二人で話し合っていた
「あの、差し支えなければなんですが
妖怪になった理由を、お聞きしても良いでしょうか……?」
「……話しても良いけど
精神的に辛いものが貴方に来るけど
それでも良いの?」
「……はい」
メディスンの表情と言葉に桜は笑顔から真剣な表情になった
それを見てメディスンは桜の気持ちを察したのか話し始めた
「私の妖怪化の理由は……
人間が私を鈴蘭畑に人形を捨てた事によって
捨てられた恨みで私は妖怪化したのよ」
「……」
「だから人間は嫌い」
桜は聞いた瞬間に泣きそうになった
それでも泣くのを堪えて“ある行動”に出た
その行動とは……
「ごめんなさい……」
「……は?
いきなり何なの?」
桜の行動とは謝罪だった
座ったままで頭を下げたのだ
メディスンに訳が分からないと思われ
桜は自分の気持ちを話し始めた
「私は人里の皆さんから嫌われてます」
「そうなんだ……」
「ですが、私は人里の皆さんが大好きです」
「……」
「私だけが好きって言ったら可笑しいですけど
それでも、私は人里の方達が大好きです
いえ、生きる人達、全員が大好きです
そして、妖怪や神様も同じです
姿形が問題ではありません
私は種族など関係無しに大好きです
ですから、人里の誰かは分かりませんが
捨ててしまった人の代わりに私が謝ったんです」
桜は自分の思いを話した
それは心から思っている事だった
例え嫌われていても桜は人里の者達が好きだった
一方通行な気持ちでも好きには変わりないので
自らが捨てた者の罪を被ろうと、そう思っていた
それを聞いてメディスンは泣きそうな表情をしていた
「どうして……?」
「え?」
「どうして貴方が捨てた人間の代わりをするの?
関係ないんだよ?」
「誰かを助けたい……そんな理由では駄目でしょうか?」
「……」
桜はメディスンの問い掛けに苦笑しながら答えた
それに対してメディスンは呆れた表情になっていた
其処で桜は驚きの行動に出た
「もし、ですが……」
「何……?」
「もし、まだ人間が嫌いと仰るのでしたら……
私を殺して下さい」
「っ!?
何言ってんの……?
貴方、本気なの!?」
「はい、本気です
私を殺す事で人間への恨みが薄れるのでしたら
遠慮なく殺して下さい」
「……っ!?」
「さぁ、どうぞ……」
「分かったわ……」
桜は泣きそうになりながらも真顔を保っていた
それに対してメディスンは桜の気迫に圧されて冷や汗が出ていた
桜は恐怖はあるものの
殺されても良いと思っていた
自分は人間が大好き
それだけで殺される覚悟が心の底から湧いて来たのだ
桜は覚悟を決めたのか目を瞑った
メディスンは立ち上がり桜に近寄った
そして……
うにぃ~~~~
「いひゃいでひゅ!」
「全く、幾ら私が最近妖怪になったって言っても
こんな御人好しを殺すなんてしないわよ
でも、有り難う……」
「めでぃひゅんひゃん……(メディスンさん)」
「だから、簡単に命を投げ出す子には
キツイお仕置きが必要ね
こうしてやるわ!」
「いひゃい、いひゃい!」
メディスンは桜の頬を指で伸ばしたのだ
その行為に桜は涙目で耐えていた
メディスンは来た時より表情が柔らかくなり
何時しか笑顔になっていた
メディスンによる灸が据えられて桜は頬を手で押えて涙目だった
それから、二人は晩飯を食べて
メディスンは笑顔で鈴蘭畑へと帰って行った
どうでしたか・・・?
桜には驚かされてばかりです。。。w
桜のほっぺをうに~っと伸ばしてみたい・・・w
次は・・・あの方ですね(゜д゜)
でわ、また次回に><




