第46話 『桜と清く正しい鴉天狗』
どうも、神夜晶です
今回は皆さん、お待ち兼ねの文です
えぇ、文にはキャラ崩壊をしてもらいます!(多分)
でわ、どうぞ~
宴会が終わり数日が経った
桜は本を読むのではなく家の掃除をしていた
丹念に確りと細かい所まで掃除が行き渡っていた
今、現在は床を雑巾で拭いている所だった
「うんしょ、うんしょ……」
拭いている姿は膝を床に付けて拭いている状態だ
掃除をしている桜の元へ一つの音が聞こえた
パシャ!
何かの音が聞こえた
桜は音が聞こえた後ろを振り向くと其処には……
「おはようございます、桜さん!」
「……文さん?」
「はい、射命丸文ですよ~」
「何時、いらっしゃったのですか?」
「今ですよ?
ノックしても返事が無かったので
勝手に上がらせてもらいました!」
「あ、すみません……
掃除をしていたもので……」
「いえいえ、お気に為さらずに
その、お陰で良いものが撮れましたから」
「良いもの?」
「何でもないですよ!」
「そうですか」
桜の元へ現れたのは鴉天狗の射命丸文だった
以前に萃香が誘拐して縛られた時に呼ばれて
桜の縛られ写真をバラまいた張本人である
その事を桜は未だに知らないままだ
桜は掃除を一旦止めて茶を入れ始めた
それに気付き文は椅子に座った
「突然、押し掛けたのに
何か、すみません……」
「いえ、大丈夫ですよ
少し休憩しようと思ってましたので
丁度良いと言えば良いのですから!」
「それは何よりです!」
「今日は何か御用があったのですか?」
「はい、色々な方から
桜さんの写真を撮って来て欲しいと言われまして」
「私の写真ですか?」
「ですね~
勿論、普段の桜さんを撮るってだけなので
私に気にせずに普段の生活を過ごして下さいね!」
「そうですか……
分かりました!
では、普段通りに過ごして
文さんを、お持て成ししますね!」
文は自分の事を気にしなくても良いと告げたのだが
桜は、どうあっても文を持て成したかった
文は首を傾げて苦笑いをしていた
「え? 私の事は気にしないで……」
「お持て成しします……ね?」
「ですから……」
「お持て成し……させて下さい……」
「うっ……
(泣かれると私が萃香さんにボコボコにされる……)
分かりました
けど、普段通りに過ごして下さいね?」
「文さん……(パァァァ)
はい♪」
「ハァ……
(天然ですかね? 泣かれたら誰も勝てない気がする
けど、それと同じで笑顔もまた……)」
文は桜の涙目に負けて断念した
普段通りに過ごす事で持て成しを許されて
桜は涙目から眩しい笑顔になった
文は何か負けたような気がして溜め息を吐いた
それから桜は掃除を続けたり読書をしたりしていた
時間が、あっという間に過ぎて昼になった
桜は自分と文の二人分を作り始めた
文はエプロン姿の桜を撮り
料理中の姿と料理も撮っていった
そして、料理が出来てテーブルに並べられた
「お待たせしました
お料理が出来ました」
「張り切ってますね~」
「はい、文さんが来られましたからね
これ位は作らないと失礼ですから(ドヤァ)!」
「そ、そうですか
(ドヤ顔が可愛いけど
する事が過激です、桜さん……)」
文が桜の作った料理を見て少しだけ引いていた
それもその筈だ
フルコース並の料理が並べられているのだから
桜は文の為に作ったらしいが、肝心の文は少し戸惑っているようだ
それから二人は椅子に座り「いただきます」と言って食べ始めた
「お先に食べてみて下さいませんか?」
「分かりました
では、お先に頂くとしましょう」
「はい♪」
「あむ……(もぐもぐ)」
「……(ドキドキ)」
「美味しいですね……」
「それは何よりです」
「特に野菜と鶏肉の炒め物が凄く良いですね
これなら御飯の、お代わりが欲しくなります」
「ふふ、嬉しいです
御飯は沢山炊いてあるので
遠慮せずに、お代わりをして下さいね!」
「はい!」
それから文達は御飯を食べ進めた
文は腹一杯に食べて幸せだった
勿論、料理を撮るのも忘れてはいない
その後、桜は食器を洗い終えて一息吐こうとしたら
文に頼まれ事をされた
「え? それをですか……?」
「はい、着物も可愛いですけど
普段とは変わった姿も見たい方も居ますので
(特に霊夢さんとか霊夢さんとか……)」
「わ、分かりました……
着替えて来ますので
少し、お待ち下さい」
「分かりました~!」
文は着物以外の服を桜に着るように頼んだのだ
その服を持って桜は赤面しながら自室に行った
と、此処で清く正しい射命丸文は動いた
桜が着物を脱いだのを確認して少しだけドアを開けた……
お分かりだろうか?
文は着替え写真を盗撮しようとしているのだ
桜の姿を見て文は自分でやっておいてアレだが
顔を赤くしていた
それ程までに桜の裸は綺麗らしい
文は普段使っているカメラを
フラッシュと無音のカメラに変えた
桜は撮られているのも気付かずに着替え続けた
そして、数分後……
「こ、これで良いでしょうか……?」
「こ、これは……!
(何て破壊力!
桜さん……とても恐ろしい子!)」
桜が部屋から出て来て文に見せた
着替え後の桜を見た文に衝撃が走った
それ程までに桜の姿は計り知れなかった
その服とは……“メイド服”である
これを用意したのは言うまでもなく咲夜だ
文は、すぐさま写真を撮った
それは百を超える程の撮影だった
色々な角度から撮られて桜は気絶寸前だった
それ程までに恥ずかしいらしい
気絶寸前の表情も文は逃さずに撮っていた
それからも色々な服を着せては写真を撮り続けた
その数は何と千を超えたらしい
「恥ずかしくて、どうにかなってしまいそうです……」
「いや~……
私も撮る人が良いと熱中しちゃうんですよね~
(半分は本当で半分は嘘ですけどね!)」
「そ、それは良かったです……」
「では、また会いましょう!」
「はい♪」
撮影が終わり文は帰ると言って
桜は玄関まで見送った
まだ恥ずかしいのか赤面中だった
文は満足そうに帰って行った
その後、桜の知らない所で文は懐が暖かくなり
他の者は一日中、顔がニヤけている時が多くなったとか……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
オマケ
文は桜にメイド服を着せて“ある事”を思い付いた
勘が良い者は直ぐに気付くだろう
文は桜に頼み事をした……そう、あの台詞を言わせる為に
「桜さん、この言葉を私に向かって
言ってみてもらっても良いですか?」
「これをですか……?」
「はい♪」
一枚の紙を渡されて桜は首を傾げていた
その紙を見ると……
桜はメイド服を着ているので少し顔が赤いのだが更に赤面をした
「……(カァァァ)」
「さぁさぁさぁ!
言っちゃって下さい!」
「ぁ……ぅ……
ご……御主人様……(ボンッ!)」
「おっと」
桜は文に頼まれた言葉を言ったのだが
遂に頭がショートしてしまった
その所為で気絶して倒れそうになったが
文に抱き抱えられて床に倒れなかった
「まさか本当に言ってくれるとは思いませんでしたね
でも、これは来ますね~
あ、鼻血が……」
文は後から桜による余波が来ていた
桜が気絶したので文は布団を敷いて桜を寝かせたのだった
因みに動画は撮り忘れたらしい
どうでしたか・・・?
余りキャラ崩壊はしなかったですね。。。
まぁ、これからですかねw?
取り敢えずしたかったネタですw
えぇ、桜のコスプレ写真は文に撮らせようと・・・
文「桜さんの写真が欲しい方は
1枚1000円になります♪」
だそうです。。。
あ、在庫は無限にあるので焦らないで下さい!だそうです(笑)
でわ、また次回に><




