第30話 『桜と満月』
どうも、神夜晶です
皆さん、明けましておめでとうございます
今年も宜しくお願いします!
えぇ、新年一発目から全愛記ですw
今回から永夜抄になります
(今回、短いかも。。。)
でわ、どうぞ~
萃香による異変が過ぎ
2ヶ月が経った
夏も終わりに近づき少し肌寒くなっていた
桜も夏物の着物から冬物に替えたようだ
見た目は変わらずに暖かさが違うらしい
そして、現在は朝から張り切って作った
昼御飯を食べている所だった
「少し作り過ぎましたね……」
「そうか?
そうでもないと思うが」
「そうでしょうか?
量というか見た目……? に拘ってしまいまして
こんな形になりました」
「まぁ、確かに
それを考えれば作り過ぎかな?
特に、これとか……」
「はい、張り切り過ぎちゃいました……」
桜は作り過ぎた事を少しだけ後悔していた
そして、桜と一緒に居るのは慧音だ
慧音は休みなので一緒に昼飯を食べようと思い来たのだ
二人が話していた、おかずとは
桜が秋をイメージした料理だった
凝りに凝り過ぎて
食卓が秋、そのものになっていると言っても過言ではなかった
二人は話しながら笑いつつ箸を進めていった
そして、昼飯が終わり桜が食器片付けをし
慧音は椅子に座り、ゆっくりしていた
始めは手伝おうとしたのだが
桜が慧音に「座ってて下さい」と言ったのだ
「最近は余り会っていないが
また料理の腕が上がったんじゃないか?」
「そうですか?
前と変わらないと思うのですが……」
「いや、そんな事はないさ
ちゃんと上手になって来てるよ」
「そうだと良いのですが……
ですが、慧音さんには敵いませんよ」
「ははは、桜には直ぐに追い抜かれるさ」
「い、いえ
そんな事はないと思いますよ?」
「朝昼晩と三食とも料理をしているんだ
上達しない訳がないだろう?
それに比べて私は昼を店で食べるからな
その分、桜には負けるさ」
「そうなのですか?」
「あぁ、朝は時間ギリギリまで寝ていたいからな」
「そ、そうなんですか……
それでしたら
私が、お弁当を作りましょうか?」
「な、何だとー!?」
「ぴゃっ!?」
「あ、すまない
いや……嬉しさの余りに、つい叫んでしまった」
「私の手作りで良ければ
何時でも、お弁当を作りますよ!」
「そうかそうか
なら、さっそく明日から頼まれてくれるか?」
「はい!
何か御希望の、おかずはありますか?」
「特にはないな
桜の手作りなら美味しいと分かっているからな
おかずは何でも良いよ」
「ふふ、有り難うございます
それでは、愛情を沢山籠めて作りますね!」
慧音は昼のみ店で食べると言い
それを聞いた桜が手作り弁当を作ると提案した
慧音は嬉しさの余りに叫んで桜は驚いていた
桜が弁当を作ると決まり愛情を籠めて作ると言ったら
慧音は鼻血を出し床に倒れた
「ぶはっ!?」
「ど、どうしました!?」
「い、いや、何でもない
驚かせて、すまない」
「私は大丈夫ですけど
鼻血出されましたけど、大丈夫ですか……?」
「あぁ、大丈夫だ
これは愛による噴き出しだ」
「え?」
「いや、何でもない
忘れてくれ」
「は、はい
それでは、明日の朝に
此処に来てもらっても良いでしょうか?
お弁当を作って待ってますので!」
「あぁ、分かった
本当に、すまないな」
「良いんですよ
それに慧音さんには御世話になりっぱなしで
これくらいは、御安い御用ですよ!」
「そうかそうか
だが、私も少なからず
桜に助けられているんだぞ?」
「え?
私、何か手助けした事ありました……?」
「いや、直接ではないが
心の問題だな
家族を思う、それだけで働く者は元気が出るのさ」
「家族……」
慧音は良い事を言ったのだが
家族を思うという部分で桜は寂しそうな表情をしてしまった
それに気付き慧音は慌てて桜に謝った(抱き着きながら)
「す、すまない……」
「いえ、大丈夫ですよ」
「本当に大丈夫か……?」
「はい、大丈夫ですよ」
「それなら良いが……」
慧音は桜を過保護というまでに心配していた
抱き着きながら背中や頭を撫でたりして慰めていた
それから慧音は用事があり帰っていった
時刻は夜になり適度に夕飯を食べ
風呂に入り布団を敷いて
後は寝るだけとなった
普段なら、この段階で寝るのだが
今日に限り余り眠むくないらしく
縁側で月を見ていた
しかも、今日は満月だ
「月は何時も綺麗ですね
特に満月の時が一番綺麗ですね……
あれは……? 鳥……?」
桜が満月を見てしていると
満月の中に影が見えた
その影とは巨大な鳥だった
それを見て桜は綺麗と思った
「月夜に浮かぶ鳥ですか……
ふふ、綺麗ですね♪」
桜は満足そうに部屋に戻っていった
縁側の扉を閉め桜は布団に入って、その日は眠りに付いた
この満月は誰しもが不思議とは思わずに眠ってしまった
しかし、それが後々の異変となる事も知らずに……
どうでしたか?
慧音が再び登場しましたw
しかも、大切なもの(桜の愛妻弁当)を盗んでいきました・・・
今回はオープニング?というか
まぁ、初めの部分だけです(;´・ω・)
そして、今年も私は迷惑を掛けてしまいますが
こんな私でも、宜しければ
今年も宜しくお願いします><
でわ、また次回に!




