第29話 『萃香と桜』
どうも、神夜晶です
今回は萃香個人との日常を書きます
30話からはえーりん!の巻です
つまり永夜抄です((´∀`))
でわ、どうぞ~
小さな百鬼夜行こと「伊吹萃香」による異変は終わった
しかし、まだ宴会続きの方が良かったと霊夢は後に語る
それは何故か?
その理由とは……
「桜の御飯は最高だね!」
「ふふ、有り難うございます」
「……」
「どうかしたのかい? 霊夢」
「そうですね……どうかされました?
お身体の具合でも悪いのですか……?
それとも……御飯が不味かったのでしょうか……」
霊夢は二人の、やりとりを見て無言だった
そんな霊夢を桜は心配そうに見ていた
萃香は何故無言なのか分かっているのか
ニヤニヤと笑みを浮かべて霊夢へ言葉を発していた
それを聞き霊夢はカチン!と来て
萃香に今まで我慢していた怒りをぶつけた
「どうかしたのかい……ですって?
良くも、そんな口が聞けたものね
この新参者のチビ鬼が!」
「チビって言うな!
ふん!振り向かせられない
お前の実力が足りないんだろう!」
二人はテーブルを叩きながら立ち上がり
お互いの思っている事を言った
しかし、それを良しとしない者が一人居た
「あの……喧嘩は駄目ですよ……」
「チッ……桜に感謝するのね」
「お前こそ、桜に感謝するんだな」
「ぐすっ……喧嘩を……
ひっく……止めて……えっぐ……下さい……」
「「止めました!私達、仲良しこよし!」」
喧嘩を止めない二人に桜は泣いてしまった
それを見て二人は笑いながら喧嘩を止めた
桜は泣き止んだが涙目のままだった
「本当……ですか……?」
「「本当です!」」
「でしたら、良いのですけど……
喧嘩するのでしたら
御飯抜きですよ……?」
「「もう喧嘩しません!」」
「はい、約束ですよ?」
「「約束します!」」
「では、再び御飯を食べましょう」
「「はーい(危なかった~……)」」
二人は二度と喧嘩しないと桜と約束した
約束を破れば桜は泣き崩れるに違いないだろう
そして、三人は御飯を食べ終えて
ゆっくりした時間を過ごす事にした
其処で桜が気になっていた事を萃香に聞いた
「そう言えば、萃香さんって
どんな鬼なのですか?」
「ん? 私かい?
気になる?」
「はい、気になります!」
「そうかそうか(チラッ)」
桜が目を輝かせ気になると言った
それを聞き萃香は嬉しそうにしていた
萃香は霊夢の方を見た
霊夢の反応は……
「(萃香ぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!???
うぉぉぉぉぉぉあああああああああああ!!!
ボッコボコにしてやるぅぅぅううううう!!)」
何時もより真顔だった
しかし、心ではヤバイ事になっていた
それを見て萃香は首を傾げて「?」状態になっていた
萃香は人々の心を操れるが
心の声までは聞こえないので分からないのだ
故に霊夢の絶叫は知らなかった
そんな霊夢を無視して萃香は話し出した
「私はね
鬼で言う酒呑童子みたいなものかな
って知らないかな?」
「いえ、知ってますよ」
「そっか、知らないよね
酒呑童子って言うのはね……え?」
「ですから、知ってますよ♪」
「知ってるの!?」
「はい(ドヤァ)!」
「そ、そうかい」
萃香は自分を酒呑童子と告げた
それを聞き桜は知ってると言った
萃香は知らないと思い解説しようと思ったのだが
桜は酒呑童子を知っているらしい
驚いた萃香が聞き直し桜がドヤ顔で知ってると答えた
それを見て萃香は心の中で可愛いと思いつつも赤面していた
「ぷっ……ダサ」
「……(ギロ)」
「……~♪」
「……?」
「チッ……」
「ふっ……(ニヤリ)」
二人の、やりとりを見て霊夢が萃香にだけ聞こえるように
ダサいと言った
聞こえた萃香は霊夢を睨み付けた
睨み付けられた、霊夢は何にもなかったかのように
他の方向を見て口笛を吹いていた
そんな二人を見て桜は首を傾げていた
突然、桜が酒呑童子の事を言い出した
「酒呑童子は、お酒が大好きな事が有名で
鬼さん達を束ねる頭領だったとされています
酒呑童子の名前の由来は、お酒が大好きで
部下である鬼さん達に呼ばれたと言われています……
私が酒呑童子の事を知っている部分と言えば
こんな感じですね
どうでした……合ってました?」
「あ、あぁ……
まさか知っているとは思わなかったよ
うん、それで合ってるね
寧ろ言っている事が全部、合ってるのが凄いよ」
「ふふ、本人から合格を貰えるなんて
夢にも思いもしませんでした
私は普段、本を読むので
多少の知識はあるのです(ドヤァ)!」
「そうかい、偉いね~」
「ふふ~♪」
桜は本を読み得た知識で話したと告げた
それを聞き萃香は笑顔で桜の頭を撫でた
萃香は心の其処から嬉しかったのだ
自分の事を知ってくれている
それが萃香にとって何よりも嬉しかった
そんな頭を撫でる萃香を見て霊夢は……
「(パルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパル……)」
尋常じゃない嫉妬の言葉だった
霊夢は黒いオーラを纏いながら
パルパルと心の中で言っていた
そんな、やりとりが夜まで続いていった
霊夢は一日中、悪いこと続きかと思ったが
桜が霊夢の好物を出した為に
その日のイラつきが全て吹き飛んだとか
後日、霧の湖で二人が殴り合う姿が妖精達によって確認された
どうでしたか・・・?
今回は完全に萃香の話です
霊夢には申し訳ないですがw
30話からは永夜抄になります
でわ、また後ほど><




