第28話 『桜と決闘』
どうも、神夜晶です
今回は霊夢VS萃香かな?
宴会と思いました?
それは違います(笑)!
まぁ・・・宴会も兼ねるかは悩みますが
宴会まで持っていくのは確実です
でわ、どうぞ~
あれから二人は夜御飯を食べ終え
桜は食器を洗い終わり
萃香の家だが、家事をしていた
それを見て萃香本人が手伝おうか?と聞いたら
「楽しいので、大丈夫ですよ!」と答えていた
これでは、どちらが家主なのか分からなかった
そして、現在は萃香が風呂に入っているようだ
「ふぅ~……風呂が何時もより気持ち良いな
入れ方にコツがあるのかな?
後で聞いてみるか……
それにしても……私は桜にの優しさにより
心に光が差し込んだ気分だ
けど、桜の心は丸で霞が掛かった心だった
私の能力でも操作出来ない……
呪いと関係があるのか?
そう言えば、詳しくは聞いてなかったね
後で、それも聞くか……勿論、風呂の入れ方のコツもだけどね」
萃香は風呂に入りながら色々と呟いていた
そして、萃香が風呂から出て
次は桜が入るように萃香が言った
しかし、桜は大丈夫だと言ったのだが
萃香が「入らないと外に放置する」と脅して来たので
無理にでも入ったとか
桜は風呂に入り今日一日の疲れを取っていた
「私は1日くらい入らなくても大丈夫なのですが……
外に放置されると妖怪に食べられちゃいますからね
萃香さんも今朝と違い遠慮が無くなって来ましたね
私が萃香さんを良い方向へと変えられたのなら
嬉しい限りですね……」
桜は萃香の不安や寂しさを取り除き
素直になってくれた事が嬉しかった
桜は風呂の湯と月の光で照らし出された自分の顔を
手で振れながらも見つめていた
そう、呪いの模様を手でスーッとなぞりながら
「死の呪い……
これで……私で……最後ですね……
私が犠牲になれば全てが終わりますね……
子供にまで辛い思いをさせたくはありません
ですが、私はお母様の下に生まれて来て幸せでした
矛盾してますけどね……
けれど、私は子供を作る事はしませんからね……
こんな悲しい呪いは私が全てを背負って
終わりにさせなくてはいけないのですから……」
桜は悲しみの表情をしながらも笑っていた
しかし、その瞳の中には諦めもだが
少し強い意志が籠められていた
子供にまで背負わせたくない
自分が全てを背負って呪いを終わらせたい
そんな覚悟が桜の瞳には映し出されていた
それから桜は身体の心まで温まり風呂を出た
其処で待っていたのは酔っ払った萃香だった
「よ~……
風呂は気持ちよかったか~い?」
「はい、気持ち良かったです
本当に有り難うございます」
「良いって良いって
桜も酒飲むかい?」
「私は飲めませんので大丈夫ですよ
寝ないのですか?」
「寝るよ~
桜を待ってたんだよ」
「あ、そうでしたか
すみません……」
「だから、良いって
まぁ、取り敢えず寝ようか」
「はい!」
萃香と桜は協力して布団を敷いた
そして、電気を消し二人は布団の中に入った
萃香は暗闇の中、桜に話し掛けた
「桜……起きてるかい?」
「はい、まだ起きてますよ」
「今日は本当に有り難う
桜の、お陰で私は自分の心と向き合う事が出来た
本当に感謝してるよ」
「いえ、私は何もしてませんよ
萃香さんが御自身の心と向き合えたのは
御自身に素直になられた事です
私は、それを手助けしただけです
何もしていないに等しいですよ」
「自分を卑下する事ないさ
本当に私は桜に救われたのさ」
「そうですか……」
「そうさ」
萃香は桜に礼を言った
自分の心と向き合えたのは桜の、お陰だと言った
しかし、桜は手助けのみと言っていた
それを聞き良しとしない萃香は桜の、お陰だと言い張った
桜は萃香に言い張られ渋々納得していた
萃香の表情は見えないが
桜は萃香が暗闇の中でも笑っていると感じていた
その通りだった
萃香は今までに見せた事が無い程の笑みをしていた
悩み事が吹き飛びスッキリした時の表情だろう
そして、二人は暫く話し眠りに就いた
~翌日~
「桜の料理は美味しいね~(もぐもぐ)」
「ふふ、喜んでもらえたようで何よりです」
「うん、美味しいからね~」
二人は仲良く話しながら朝食を食べていた
今日の朝食はベーコンエッグとサラダとパンだった
何故か萃香の家にはパンがあった
トーストでも良かったのだが
生憎と道具と調味料が豊富ではないので断念したらしい
朝食を食べた二人は今後について話していた
「決闘……ですか……?」
「あぁ、そうさ
やっぱり、私は鬼だからね
強い奴と戦いたいのは性分なのさ
そんなに心配しなくても殺し合いじゃないから
安心して良いよ
私が勝っても負けても大怪我になる前に止めるさ」
「それでしたら、良いのですが……」
「そうするよ
正直、殺し合いでも良いけど
桜は傷付くのが嫌なんだろう?」
「はい……
もう誰かが死ぬのは嫌なんです……」
「でしょ?
だから、桜の言う通りに
大怪我をする前に止めとくさ
桜には感謝しているからね
それに戦えれば私は、それで良いのさ」
「そうですか……
萃香さんは戦いが、お好きなのですね」
「そうだね、鬼だしね~
それに戦う者は強い奴と戦ってみたいっていうのがあるんだよ」
「そうなのですか……
私は戦えないので分かりませんね
戦えたら良いのですが……」
「あはは、桜には戦闘は向かないよ
それに桜は戦えなくても
ちゃんと良い所があるさ」
「それなら良いのですが……
それで、どうするのですか?」
「うん、取り敢えずは
桜には捕まったフリをしてもらう」
「フリですか?」
「うん、フリね
まぁ、縄で縛る程度ね」
「そうですか
痛くしないで下さいよ……?」
「あはは、分かってるよ
(ヤバイ……縛られた桜とか似合うかも)」
二人は決闘の準備を着々と話していた
そして、桜は縄で縛ると萃香が言った
それを聞き桜は頬を赤く染め痛くしないでと、お願いした
縛られる桜を萃香は似合うと妄想していた
その際に萃香がニヤ付いていたのを桜は見ていなかった
そして、話し合いが終わり……作戦が決行された
先ずは桜が霧の湖で待機し
萃香が霊夢を呼んで来るという作戦で
見事に成功し霊夢が怒り狂って追い掛けて来ていた
「さぁ……桜は何処なのかしら?
桜に何かしてたら分かってるわよね?」
「鬼は嘘が嫌いなのさ
本当に何もしてないよ
あそこを見てみな」
霊夢は怒り狂いながらも冷静さを保っていた
しかし、桜に何かあったら
萃香の命は無いに等しいだろう
そんな霊夢に萃香がクイッと親指をした
それを萃香が何かしないか警戒しながら見た
其処には作戦通りに縛られた桜が居た
それを見て霊夢は……
「……良いかも」
「だろう……?」
「えぇ、良い趣味してるわ
ふふふふふ……(じゅるり)
あ、涎が……
ま、まぁ……攫った事については許すわ
それで? 戦いたいんだっけ?
良いわよ……やってあげる
鬼なら耐久も違うだろうし
久々に本気でいけるわね……(ニヤァァアア)」
「ふ……(何だ、この威圧感は
こんな話、聞いてないぞ……?
今代の博麗の巫女は化物染みてるな
けれども、それでこそ戦い甲斐があるというもの!)」
霊夢の異常なまでの威圧感が
歴戦の戦士以上を物語っていた
勝てるとは言わないが負けるとも言わない
それでも、萃香は戦いたかった
純粋に鬼としての戦闘本能に身を任せ虚空を蹴った
霊夢も同時に虚空を蹴った
「うぉぉぉぉおおおお!!!」
「ハァァァアアアアアア!!!」
~時間は過ぎ、その日の夜へ~
場所は博麗神社
今宵も前日と同じくして宴会を開いていた
「それでね? 文に来てもらって
桜の縛られ写真を撮ってもらった訳よ
それが、これだぁぁぁあああ!」
『お、おぉ~……
こ、これは!?』
「あ、あの……
余りジロジロと見られるのは恥ずかしいのですが……」
「何言ってんのよ
これだけ似合ってるなら誇っても良いくらいよ?」
「こんな事で誇りたくないのですが……」
「まぁ、心配させた罰と萃香とグルになって作戦を立てた事は
これでチャラにしてあげるわ」
「もし、縛られてなかったら
どうなってたのですか……?」
「……(ニコッ♪)」
「大体の予想は付きました……
これだけで良かったです……」
「ん、素直で宜しい」
「はい……」
霊夢は桜の頭を撫でた
それを、桜は受け入れ気持ち良さそうにしていた
そんな時だった……
リィーン!リィーン!
何処からともなく鈴の音が鳴った
「……?
(鈴の音……?
確か、これは……春雪異変の時の宴会で起きましたね
この鈴の音は何なのでしょうか?)」
桜にだけ聞こえる鈴の音
それを誰かに相談しようとも出来なかった
逆に言えば他の者には聞こえないので
相談のしようがないのだ
そして、今日も今日とて宴会をしていたが
それでも、連日続きの宴会だったが
最後の宴会だけは何時もより騒いだり賑やかになっていた
其処に鬼という新しい種族が加わって……
その鬼は宴会の終始で笑顔が絶えなかったらしい
因みに、呪いは胸の辺りまで来ているようだ……
どうでしたか・・・?
まさかの今日、2連続投稿w
何とか出来たm9(^Д^)プギャー
まさかの桜が縛られ展開・・・
写真は皆様の想像にお任せします
決闘の結果を省きましたが
霊夢の勝ちだったりします
余裕勝ちとはいきませんけどね(;´・ω・)
でわ、また次回に><




