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東方全愛記  作者: 神夜 晶
呪い編
30/181

第27話 『桜と誘拐(笑)』

どうも、神夜晶です


今回は・・・

萃香に誘拐された後の事を書きます

何というか・・・

誘拐されたのに桜は。。。w


取り敢えず、どうぞ!

あれから萃香は妖怪の山にある自宅へと戻って来ていた

勿論、その腕には桜を抱き抱えて

萃香は誘拐した事にじゃなく

桜が自分の手の中に居るという事で

自然と口元がニヤついていく



「誘拐したには変わりないんだけど

何時、あの巫女が気付くかだね

まぁ、今は……

この子を観察しようかな」



「……」



桜は穏やかな表情で寝ていた

男だと言わなければ確実に女だと間違われるだろう

それを見て萃香はニヤつきが止まらなかった



「何故だろう

この子を見てるとニヤつきが止まらない

まさか能力?

いや、そんな能力とか有り得ない……

でも、有り得ない事なんて有り得ないとも言うし……」



萃香はブツブツと考えていたが

まぁ、良いやという考えに辿り着き

桜を自分の布団の上に置いた

それを萃香は椅子に座りながら眺めていた



「こんな幼いのに呪いを持つね

しかも、死の呪いを……

私も最初は弱くて死ぬか生きるかの毎日だった

でも、鬼として生まれた

鬼として生まれた故に戦う事が決められていた……

だけど、この子は違う

戦わないが、命を決められているか……」



萃香は桜を見ながら悲しそうに呟いていた

それから時間が過ぎて

萃香は酒を飲んで寝ていた

しかし、桜は起きていた

起きた時は吃驚していたが

萃香に連れて来られたのだと

しかし、動揺する事はなく

寧ろ台所で夜の御飯を作っているのだ



「う~ん……

色々な食材が置いてありますね

普段は自炊を為さらないみたいですね……

萃香さんは質より量の方でしょうか?

取り敢えずは沢山作りましょう!」



桜は着物の袖を捲くり料理を作っていった

その数は余裕で5品以上、超えているだろう

そして、最後の1品を作り終えた



「これ位で良いでしょうか?

作り過ぎたような気もしますね……」



「ん~……」



桜が作り終えた料理を見ると首を傾げ

作り過ぎたと少しだけ後悔していた

そんな時に萃香から眠り声が聞こえた



「あ、起きたのでしょうか?」



「あ~……

そう言えば酒飲んで寝ちゃったんだっけ」



萃香は起きたが、まだ頭が寝ている状態だった

そんな時に桜が挨拶を交わした



「おはようございます、萃香さん♪」



「うん、おはよう~……って

何を普通に挨拶してるのさ!」



「え……? 駄目でした?

寝起きですから

おはようございますと言ったのですが……」



「うん、そうなんだけどさ……

アンタは私に攫われてきたんだよ?

怯えたりしないの?」



「確かに最初は驚きましたが

ですが、何か理由があったのですよね?」



「う~ん……多分あった?」



「多分ですか……

多分だったとしても

私は此処から逃げられませんし

逃げても妖怪に食べられるので

出れるに出れない状態でして

大人しく霊夢さん達か萃香さんの行動を待ちますよ!」



「そうかい

所で、あれって……」



「あ、はい

萃香さんが寝ている間に

私が作っておきました

丁度、良い時間ですし

夜御飯にと思って……」



「あ、あはは……

うん、食べようか……

(調子が狂うな~……

まぁ、偶にはこういうのも悪くないね)」



「はい!」



萃香と桜はテーブルに着き

二人で「いただきます」をして食べ始めた

勿論、最初に萃香が食べた



「あむっ……(もぐもぐ)」



「ど、どうですか……?」



「美味しい……」



「そ、そうですか……

気に入って頂いたようで何よりです♪

では、私も食べるとしましょう」



「(懐かしい味だ……

料理は全然別物だけど

誰かの手料理……

美味しくなるようにと祈りを籠められて作られた手料理……

こんな感覚は久々だ……)」



「……(もぐもぐ)

何時も通りに出来て良かったです

まだまだあるので食べてk……萃香さん……?」



「え? どうしたんだい?」



「何か辛い事でもあったんですか……?」



「どうしてだい?」



「泣かれてますよ?」



「本当だ涙が……」



「……」



萃香は昔を思い出しては涙を流していた

それを見て桜は何を思ったのか席を立ち

萃香を抱き締めた

突然の事で萃香は動揺していた

それも、その筈だ

攫って来た相手に優しさを振りまいているのだから



「な、何を……」



「何があったのかは聞きません……

ですが、辛かったら泣いて良いのですよ?

私は何も見ていませんし聞いたりもしません

ましてや、泣いた事を誰にも言ったりもしません

だから、泣いても良いのですよ?」



「っ……!

うっ……あぁぁぁあああ……

うわああああああああああん!!!!!」



「……(スリスリ)」



萃香は大声で泣き出した

それを桜は苦笑いではないが

悲しみが混じった笑みで

萃香の背中を泣き終わるまで撫でていた

それから萃香は長きに渡り泣き続けた

それを桜は何も言わず背中を撫で続けた

現在は泣き終わり萃香は笑顔で御飯を食べていた



「悪かったね」



「いえ、大丈夫ですよ

私にも一時期、そういう時期がありましたから

お気持ちが良く分かるのです」



「そうか……

その時は誰かが居たのかい?」



「居ませんでしたね……

その時は……母を無くして

直ぐの時ですから

まだ誰もが私を知らない時ですよ」



「悲しくないのかい……?」



「もう立ち直りましたから

大丈夫ですよ!

それに……何時までも泣いていると

母に怒られちゃいますので」



「ふふ、そうかい」



「えぇ、そうですよ♪」



「……

(桜、アンタが誰からも好かれる理由が分かったよ

優しさだね……

そう、その優しさだ

その優しさが全てを惹き寄せる

勿論……私もね♪)」



萃香は桜の優しさに触れ

今までの萃香とは変わっていた

そう、良い方向に……

何時の間にか、萃香という心の孤独は

桜という優しさに掻き消されていた

どうでしたか・・・?


はい、タイトル通りの誘拐(笑)です


私が言った桜は、こういう桜だったりとw


萃香は桜に心を救われて・・・orz


でわ、また次回に><

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