第1話 『桜と霊夢』
どうも、神夜晶です
今回は霊夢&紫&桜の朝食風景です
でわ、どうぞ
あれから桜は10分以内で御飯を用意していた
メニューは全員一緒で
キュウリの酢の物、焼き魚、納豆、味噌汁、米だ
但し、桜に限り二人の皿より一回り小さかった
それ程までに胃が小さいのだろう
「この位、作れば良いでしょうか?
取り敢えず10分以内に作り終わりましたね」
桜は「ふぅ~……」と安心した様に溜め息を着いた
すると、タイミングが良いのか
スキマが開かれ……
トン!
「桜、来たわよ~」
「少し早いですね
でも、今作り終わった所ですよ!」
「ふふふ、やっぱり桜は凄いわね
10分で、この量を作れるなんてね」
「慣れですよ
作り終わったので
博麗の巫女さんを呼んで良いですよ」
「分かったわ
なら、呼ぶわね」
「はい!(ドキドキ)」
初めてみる博麗の巫女に桜は
「どんな人が来るのでしょうか?」と内心ドキドキだった
そして、空中にスキマが開かれ
其処から一人の少女が落ちて来た
ドン!
受身を取れずに無様に落ちた
「いったたた……紫!
ちゃんと地面に下ろしなさいよ!」
「あら? 受身を取れない方が
私は悪いと思うんだけど?」
「……上等じゃない
今此処で戦り合おうって言うのかしら?」
「それも、良いけど
御飯抜きになるわよ?」
「はっ!?
駄目よ!御飯抜きは
拷問以外の何ものでもないわ!」
「なら、後ろの子に挨拶なさい」
「え? 後ろ……」
「……」
「……」
スキマから落ちて来た少女は破天荒で
桜をショートさせるには十分だった
その後、紫が桜を元に戻し挨拶を交わした
「改めて紹介するわね
これが博麗の巫女
博麗霊夢よ」
「自己紹介くらい出来るから!」
「貴方が博麗霊夢さんですか……?」
「そうよ、私が博麗霊夢
今日は朝食を作ってくれたんだって?
有り難う!困った時は助けに来るわ!」
「現金な子ね」
「何か言った?」
「別に~」
「ふふ、面白い方なんですね」
桜は二人のやりとりを見て笑った
その笑顔を見た霊夢は少しだけ
精神此処にあらずだった
「……」
「どうしたの?」
「紫、ちょっと来て」
「え? どうしたのかしら?」
「良いから!
えっと、隣の部屋借りるわね」
「? どうぞ!」
霊夢は紫を連れて隣の部屋へ行った
それを見て桜は首を傾げて
不思議そうに霊夢を見ていた
~霊夢&紫の会話開始~
紫を連れて隣の部屋へ来た霊夢は扉を閉めて
桜に聞こえない様に喋り出した
「それで、どうしたの?」
「どうしたも、こうしたもないわよ
何なの? あの純粋の塊みたいなのは!」
「……は?」
「どう見ても
妖怪とか見てませんって子じゃないのよ!」
「そうね、見た事ないわね
私以外はね」
「アンタは人の形してるから論外
もっと、こうグロイのよ
妖怪っぽいのよ」
「えぇ、ないわね
そこ等へんも兼ねて、あの子に聞きなさい
私が言う事じゃないわ」
「分かったわ……」
そう言い、二人は扉を開けて
元の部屋へと戻って行った
~霊夢&紫の会話終了~
「ごめんごめん、それじゃ
今度はアンタの自己紹介良いかしら?」
「はい、私の名前は神呪 桜です
宜しくお願いします!」
「ん、宜しくね」
「それでは、遅くなりましたけど
朝御飯を食べましょう!」
「えぇ、有り難く頂くわ!」
「私も頂くわね」
そう桜が言って
三人は椅子に座り『いただきます!』と言った
そして、不安そうに桜が声を掛けた
「はい、お口に合うと良いのですが……」
「大丈夫よ、多少なりとも味が駄目でも
霊夢は残さず食べるわ」
「あのね、私でも御飯が不味ければ
食べないわよ?」
「あら、そうなの?」
「本当に失礼ね
私の事を何だと思ってるのよ」
「お賽銭って言う女」
紫の一言でブチっていう
何かが切れる音がした
霊夢が切れた音だ
「良い度胸ね……表に出ろ!」
「ふふ、良いわよと言いたい所だけど
この家の主が駄目みたいね」
「ん? あ……」
二人が見た先には
涙目で今にも怒りが爆発しそうな桜だった
「桜、冗談よ
だから怖い顔しないの
折角の可愛い顔が台無しだわ」
「もう喧嘩しません……?」
「しないわ」
「えぇ、しないわ」
「では、良いです
喧嘩は駄目です!
するのなら、御飯抜きですよ!」
「もう喧嘩しないから
御飯抜きは勘弁して!」
「そうね、大人しく御飯を頂きましょう」
「というより、冷めちゃってますね」
そうなのだ
食べる前に喧嘩腰になって
一切、口にしてないのだ
「冷めても桜の料理は美味しいわよ」
「そうですか?
冷めたら美味しさは半減すると思うのですが……」
「取り敢えず食べたいんだけど……」
「どうぞ、召し上がって下さい!」
桜が、そう言うと
霊夢が最初に一口を食べた
そして……
「……(プルプル)」
霊夢は箸を口に銜えたまま震えていた
それを見て桜は不安そうに声を掛けた
「あの……お口に合いませんでした?」
「ぉ……ぃ……」
「はい……?」
「美味しい!」
「ぴゃっ!?」
霊夢は笑顔で叫んだ
叫んだ事で桜は吃驚していた
「あぁ、ごめんごめん
これ凄く美味しいわ!
紫から聞いた通り料理上手ね」
「でしょ?
桜の作る料理は藍をも上回るわ」
「ふふ、美味しいと言って頂いて
本当に嬉しいです♪」
「私としても毎日食べたい位だわ!」
「え……?」
霊夢の言葉に桜の時間は止まった
次第に頬が赤くなっていき
最後には俯いて「ぁぅぁぅ……」と呟いていた
「ん? 今の言葉は不味かった?」
「えぇ、非常に不味いわね」
「え? どうして?」
「ねぇ、霊夢?
桜の性別分かるわよね?」
「え? そんなもの分かるに決まってるでしょ」
「言ってみて」
「何よ、急に」
「良いから!」
「お、女の子でしょ?」
「霊夢、ちょっと……」
「本当に何なの?」
紫は席を立ち霊夢に手招きして隣の部屋に行った
霊夢も只ならぬ雰囲気に渋々付いて行った
まだ桜は俯いて「はぅはぅ……」と赤くなっていた
~霊夢&紫の話2開始~
「何なの?」
「良い? 貴方は勘違いをしているわ」
「はぁ? 何を勘違いしてる訳?」
「桜は男なのよ」
「……は?
冗談でしょ?」
「冗談じゃないわ
だからこそ、桜は赤くなってるじゃない」
「それは私が告白紛いな事を言ったからで」
「普通は女の子なら冗談と思うでしょ?
桜は純粋過ぎるから本気にしちゃうのよ」
「……マジ?」
「えぇ、大マジよ」
「で、でも!私って一人称だし
服も女物じゃないのよ!」
「聞いた話だと
桜の母親が女の子の様に
厳しくも弱愛して育てた様よ」
「どんだけ可愛いのよ……
普通は女の子って思うでしょ」
「確かに思うわね
私も最初は女かと思ったんだけど
確認したら男の子だったわ」
「どうやって確認したかは
聞かないでおくとして
それなら、誤解を解かないとね」
「そうしなさい
良い? これから、そういうのは余り避けなさい
本当に冗談とか通じないから
だから、間違っても死ねとか殺すは言わない事」
「分かったわ」
~霊夢&紫の話2終了~
二人は話し終わり部屋に戻った
「えっと、ごめんなさいね?
今のは冗談なのよ」
「はぅ……はい?
冗談でしたか……
そ、そうですよね!
こんな呪いを持つ私となんて……」
「え? 呪い?」
そう言い桜は落ち込んでしまい
また顔を俯かせてしまった
紫は溜め息を吐き言葉を口にした
「ハァ……
霊夢、御飯食べてからにしなさい
桜も余り気にしないの」
「はい、そうですよね
ごめんなさい、霊夢さん」
「良いのよ、元を正せば私が悪いんだから」
「い、いえ!
冗談も分からない私が悪いのですから……」
「あー!とにかく!
御飯食べちゃいましょ」
「は、はい!」
霊夢は少し、もやもやとした気持ちが来て
無理やりに話を中断させた
その後は会話が少なく食事が終わり
桜は台所で洗い物をして
二人は桜の寝室で座って待っていた
そして、桜が洗い物を終えて寝室へとやって来た
「遅くなってしまい、すみません」
「良いのよ、私達に時間なんて
いっぱいあるんだから」
「そうね、神社に居ても暇だし
それで……聞かせてくれるわよね?」
「はい、私は……」
そう言い桜は話を始めた
そして、霊夢も聞く態勢に入った
どうでしたか。。。?
長く書けたかも・・・!
紫は桜の事情を全部知ってます
どうやって桜が男か調べたか・・・
(夜中に桜の寝室に潜り込んだ、その事を桜は知らない)
でわ、また次回に><