第155話 『神々と星蓮船』
どうも、神夜晶です
皆様、お久し振りです
今まで書けず申し訳ないです。。。
本当に久し振りに書くので、おかしいところとかありますが
暖かい目で見てやってください><
今回は聖のみです
でわ、どうぞ
神々の黄昏は更に激しさを増していく
そんな激戦の中で新たな戦いが始まろうとしていた
聖に一体の存在が近づいてくる
目の前に現れたのは……
「千手観音様……」
「左様、我は千手観音の中の一人である」
そう、千手観音だった
千手観音は仏教の筈なのだが、何故か戦争に参加しているのだ
「何故、貴方のような方が戦争に……」
「仏教と言えど、上の指示には勝てぬのでな」
「そう……ですか……(天照大神は、どこまで遊べば気が済むのですか)」
「では、戦おう
見たところ、其方も仏教派と見える
我としては嬉しい限りだが、手加減は出来ぬのでな
悪いが、本気で行かせてもらおう」
「はい、私も崇める方を手に掛けるのは心苦しいのですが
戦争となってしまっては、致し方ありません
本気でいかせて頂きます」
千手観音と聖は拳を構え、いつでも動けるように身体に力を籠める
二人は静かに呼吸を整えて、相手が動くのを待つ
周りの音が聞こえない程に、二人は集中しているのだ
音だけでなく、周りの風景が止まって見えるような感覚だろう
二人からすれば‟刹那”の瞬間を動いてるようだった
千手観音と聖は同時に空を蹴り、動き出す
ゴッ!という音と共に拳が激突する
その瞬間から二人の拳が何度も激突していく
周りに被害が出ようとも、二人の激突は止むことなかった
「……」
「……
(強い……
千手観音様が、これ程までにお強いとは
私も今まで鍛えてきた身ですが、その上をいってる……)」
「強いな、其方は」
「恐縮です
ですが、千手観音様は私の上をいかれてますゆえ
防衛するのが、手一杯です」
「謙遜するでない
其方は確かに我より下の実力
だが、伸びしろはあると見える
そうだな、後少しだろう
何か切っ掛けがあれば、その高みへと至ると言ったところか」
「……」
千手観音は上の指示であっても、洗脳された訳ではなかった
故に、自分の宗派である聖に戦いを挑むも助言をしているのだ
「何が其方の心を迷わせる?
何が其方の戦いにおいて、躊躇させる?」
「私は……戦いが嫌いです
戦う力を持ちますが、それでも私は争うことは嫌いです
傷つけ合い、憎しみ合うのが私には見るのが堪えられないのです」
「……」
聖が千手観音に懺悔するように、心の内を話し出す
それを千手観音は戦う者ではなく、一体の千手観音として話を聞いていた
「どうしたら、戦わずに済むのか
そればかりを考えてしまいます……」
「ふむ……それは誰もが抱える問題だ
我も力を持つが、出来れば戦わずに済ませるのが良いだろう
だが……生きとし生ける者達は、いつかその時が来る
戦わざるを得ない状況にな……
では、どうするのか?」
「……」
「どうやったら、戦わずに済むのか?
その答えは……己が考えるべきだと我は思っている
我が導き出した答えは、強くあり続けることだ
そうすれば、相手を殺めることなく戦いを終わらせる事が出来る
我は、そう思っている……いや、願っている」
「強くあれば……」
「そうだ
弱ければ、己が大切な者は守れず、奪われる
我はそんな光景を何度も見てきた
故に我は強くなると決意し、強くあろうと足搔き続けるのだ
それでも、世界には敵わない者など沢山居る
だが、今は周りの者を守れればそれで良いと……我は思う」
「……千手観音様」
聖は千手観音の言葉を聞き、涙していた
それを手で拭い、確りとした表情で千手観音を見つめる
千手観音は聖を見て、力強く頷いた
「……うむ」
「有り難う御座います
私は勘違いしていたのかもしれません
力とは、ただ傷つけるだけのものだと心の何処かで思っていました
ですが、貴方の言葉を聞き……私は分かった気がします
力とは、強さとは何なのかを」
「そうか……
では、もはや言葉は不要……掛かって来るがいい」
「はい、いかせてもらいます」
二人は再び構えを取る
先程とは違い、聖からは全くと言っていい程に隙が無くなっていた
「……」
「……」
二人は数秒間見つめ合い、動き出す
‟一撃”その言葉に尽きるだろう
二人の衝突は一撃で終わりを告げた
「見事……だ……」
「千手観音様……」
千手観音の胸を重い一撃で、貫通させたのだ
聖は涙こそ流さないが、その表情は暗いままだった
それを見越したのか、千手観音は微笑みながら話し掛ける
「この戦争……勝つのだぞ……」
「はい、必ず勝ちます」
「それで……いい……
では……我は……消えるとしよう……
また会えることを……楽しみに……してるぞ」
「はい……次会う時は宴会など開きたいものです」
「それは……楽しみだ……」
「お休みなさいませ……」
聖は胸の前で両手を合わせ、千手観音を送り出した
千手観音は光に包まれながら、消えていく
聖は千手観音に教わったことを胸に仕舞い、近くの敵を倒しにいった
神々の黄昏も激戦化していき、終わりが近いだろう
如何でしたでしょうか?
久し振りに書いたので、誤字などあるかもです・・・
もし、見掛けたら教えて頂けると幸いです
今回、書いてて・・・
聖しか出てないじゃん・・・って思いました
はい・・・ごめんなさい・・・
ネタが思い付きませんでした・・・
では、また次回に><




