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東方全愛記  作者: 神夜 晶
~神々の黄昏編~
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第154話 『地霊殿と神々』

どうも、神夜晶です


やっとGWに入りましたね~


え?今日と明日は平日だって?

私の会社は一昨日から休みですが、何か(・ω・)?


さて、今回は地霊殿編です


ついに、あの神が出ます

まぁ、分かる人には・・・分かるかな?


でわ、どうぞ~

天子と衣玖が戦いを終えた後、新たな戦いが始まっていた

それは八咫烏の力を持つ、お空だ

相手は正真正銘の天照の御使い、八咫烏だった



「ほう、お主……儂の力を持っておるな」



「貴方が……本物の八咫烏」



「如何にも、儂こそが天照様の御使いの八咫烏じゃ」



八咫烏は着物を羽織、黒髪ショートカットの小さな少女だった

身長は凡そ、140cm程だろう

天照がそうしたのか、はたまた元々の容姿なのか

お空より小さな少女だが、甘く見てはすぐにやられてしまうだろう



「悪いけど、私は負けるつもりはないよ

例えそれが、私に力を貸してくれた神様だろうともね!」



「良かろう、儂が直々に相手をしてやる!

行くぞ、小娘!」



そして、二人は互いに巨大な火の球を出した

これを喰らったら、幾ら炎を操る二人でも危険だろう



「儂の力を使って、その程度か?

少し拍子抜けじゃ!」



「ぐぅぅぅっ……

私の力はこんなものじゃないよ!」



お空は徐々に押され始めるが、何とか喰らいついていくので精一杯だ

しかし、お空も負けてばかりではない

隙あらば、攻撃を仕掛けていく



「くっ……やるではないか

だが……」



「貴方もね!

でも……」



「「勝つのは私(儂)だ!」」



二人は更に弾幕を強めていく

しかし、段々とお空が押され始める

幾ら火力があろうとも、実力の差は埋まらないのだ

お空は一瞬だけ気を抜いてしまった

しかし、その一瞬が戦場では、命取りとなるのだ

その一瞬で八咫烏はお空に攻め入る



「しまっ!」



「油断大敵じゃ」



バァァァアアアァァァァン!!という爆発音が辺りに鳴り響く

数秒間、辺りは黒い煙で覆われる

煙が晴れると、そこには全身血だらけになったお空が佇んでいた

誰が見ても満身創痍だろう



「ハァ……ハァ……!」



「おーおー、辛かろうに

だが、これも戦争じゃ

さぁ、今楽にしてやろう」



八咫烏は、そう言い巨大な炎の玉を作り出す

お空は、この状況で違うことを考えていた

それは……



「(私……此処で死ぬのかな

さとり様、こいし様、お鈴

そして……桜

ごめん……生きる残るっていう約束守れそうにないや……)」



「~~~~っ!」



「桜……?」



お空は薄れゆく意識の中で最愛の人の声が聞こえてくる

それは、聞き覚えのある桜の声だ

お空は閉じかけた瞼を薄っすらと開けると、桜の小さな顔が目の前にあった



「お空さん、諦めたら駄目ですよ……

私は……一人も欠けては駄目と申し上げた筈です

矢張り、一気に決めさせて頂きます」



「まっ……て……」



「お空さん……?」



振るえる手で桜の手を掴む

桜は首を傾げ、お空の言葉を待つ



「確かに……諦めたけど……まだ戦える

今度は諦めたりしないから……だから!」



「……」



「お願い……桜……」



桜は真剣の眼差しでお空を見つめる

お空もまだ諦めていないという眼差しを桜に向けた

桜は目を閉じ少しだけ考えると、小さな溜め息を吐く



「分かりました

次に危ない時は……一気に勝負を決めさせて頂きます

良いですね?」



「うん……有り難う」



桜はお空を抱き起すと、天照の元へと向かう

お空はボロボロの身体に鞭を入れ「もうチャンスはない」と言い聞かせ

今まで黙って見ていた八咫烏へと視線を向ける

お空が向き直すと八咫烏が口を開く



「話し合いは終わったか?」



「待っててくれたんだ……律儀だね」



「まぁ……我が主が待てと言うし

それに未来の花婿を見るのも一興じゃろう?」



「そう……だね……

あんな可愛い花婿さんは、この世界に一人として居ないと思う」



「うむ、だからこそ……

お前に勝ち、儂の花婿にする!」



八咫烏は自身の羽を羽ばたかせ、行くぞ!とばかりに構える

お空は鉛のように重い腕を八咫烏へと向けた



「ごめんね、八咫烏様

それは出来ない相談だよ

だって……桜は私達のなんだから!!」



「吠えたな、小娘!

なら、その力を証明して見せろ!」



「言われなくても!

(お願い、あいつに勝てなくたっていい……

一泡吹かせるだけでいい……皆、力を貸して……)」



お空は最後の力をふり絞り、右腕の制御棒に力を籠める

制御棒には微々たる力しか集まらない

しかし、誰かが力を与えたのか、光が大きくなっていく



「これは……!」



その力は別の場所で戦っている、さとり達の妖力だった

遠くから、お空に力を分け与えたのだ



「さぁ、往くぞ!」



「有り難う、皆……

私、絶対に勝つからね

獄炎『八咫烏』!!!」



「「ハァァァァァァァァアアア!!!!」」



「絶対に勝つって決めたんだあああああ!!!!」



お空は自分の為、皆の為、そして、桜の為

全身が壊れようとも、全ての力を出し切る

互いの炎が拮抗していたが、巨大な爆発を生み出した

幻想郷を覆う程の光が、この場に居る全員を包み込む

光が止み、視界が戻ると空中で立っていたのは……



「皆……私……勝ったよ……」



最後に立っていたのは、お空だった

さとりやこいしに最後の力を振り絞り、勝ったと言葉を紡ぐ

お空は今まで保っていた意識を手放し、重力に引っ張られ地上に落ちていく

それを、さとり達が優しく抱き留め



「お疲れ様、お空!」



「頑張ったわね、お空……」



「後はあたい達に任せるにゃ!」



気絶したお空の表情は安らかだった

お空と八咫烏の戦いを桜は遠くから見ていて、お空が勝ったことに安堵する

剣に力を籠め、再び天照との戦いに集中した

桜は辺りを見渡すと最初の頃より、相手側は数が減っているのが分かる

神々の黄昏の終わりは近いのだろう

如何でしたか;;?


久し振りの投稿なので、変な箇所とかあるかも・・・


今回、お空は頑張りました!


えぇ、相手は八咫烏さんでした(・ω・)


でわ、また次回に!

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