第152話 『風神録と神々』
どうも、神夜晶です
長い間お待たせしました><
やっと書けた・・・
今回は皆さんの知っている神を出します
結構、有名です!
でわ、どうぞ
桜が理から外れ、天照と戦っている時だ
その時に神奈子は目の前の強敵に苦戦していた
目の前の強敵とは……
日本神話で上から数えて10位に入る程の偉い神で、名を『大国主命』と言う
「ぐっ……!」
「すまんな、八坂の
私も天照様の命には逆らえぬのだ」
「それは分かりますが……!
貴方には沢山のお子と須勢理毘売命様などが居られるでしょう!?」
そう、大国主には妻も居れば子供も居る
幸せの家庭に恵まれている筈なのだ
では何故、戦争になど参加しているのか?
その理由を言うべく、大国主は重たい口を開く
「あぁ、分かっている
皆まで言うな……
確かに私には守るべきものがある
だが、それを人質に取られたら……どうだ?
戦うしかあるまい」
「……どういうことですか?」
「天照様が、この戦争に参加しなければ……
私の妻と子供を殺すと脅されたよ」
「っ……」
天照は戦力強化の為に甥の嫁や子供を人質に取ったのだ
大国主は死を覚悟し、遺書まで書いて来たらしい
「さぁ、お喋りは此処までだ
行くぞ……構えろ、八坂の!」
「分かりました……
私も長い時を経て得た全てを貴方にぶつけさせてもらいます
いきます……!」
「来い!」
「「ハァァァァァァ!!!!」」
大国主は剣で御柱を斬っていく
神奈子も負けじと、御柱の量を増やし責め続ける
「ぬん!」
「っ!?」
神奈子は斬撃で押し切られ、大国主の剣が目の前に迫った
しかし、そんな時……
ガキン!という音をさせ、大国主の剣が止まった
神奈子の目の前に誰かが割り込んできたのだ
その割り込んできた人物とは……
「もう止めてはどうですか? 大国主様」
「久しいな……洩矢よ」
そう、割り込んできたのは、諏訪子だった
諏訪子は神が一年に1回集まるとされる神様集会というので、大国主を神奈子に紹介されたのだ
二人は、こんな形で対峙するとは思ってもいなかっただろう
「お久し振りです、大国主様
どうしても、戦う気ですか?」
「あぁ、どうしてもだ
私も家族を人質に取られているのでな
もう後には戻れぬのだ」
「そうですか……
ですが、それは私達も同じこと
二対一になりますが、構いませんね?」
「あぁ、構わんよ」
「という訳で、私も加わるよ」
「あぁ、助かる」
二人は武器を構え、大国主に突っ込んでいく
流石は有名な神なだけあり、大国主は二人の攻撃を裁き切っている
しかし、諏訪子と神奈子は幻想郷に来て、心身共に成長を遂げた
この幻想郷を守る為、未来の桜との約束を果たす為
二人は、その事を思い出し、懐から連携スペルを出した
「「神符『諏訪の神々』」」
このスペルは二人の武器が巨大化し、相手を攻撃するスペルだ
諏訪子は洩矢の鉄の輪を、神奈子は御柱が更に巨大化する
「「いっけぇぇぇぇぇえええええ!!!」」
「ぬぅぅぅうううんん!!!」
大国主は剣に神力を纏わせ、二人の武器を壊していく
しかし、数が多く巨大な武器が大国主の身体を斬りつける
ブシュウウウウ!!と血飛沫が勢いよく出た
「「っ……」」
「強く……なったな……」
そう言い、大国主が落ちていく
二人は悲しみの表情で大国主を見守る
そして、地面に着く前に誰かが大国主を受け止めた
それは……
「大丈夫? 大国主」
「お前さんは……因幡か」
「うん……懐かしいね」
「そうだな……」
大国主を受け止めたのは、てゐだった
そう、てゐは現代の島根県という場所で大国主に助けられたのだ
流石に大国主は助からないだろう
それを知り、てゐは最後の別れを言いに来たのだ
てゐは大国主の頭を自分の膝に乗せる
所有、膝枕だ
「大国主」
「……何だ?」
「あの時……私を助けてくれて……有り難う……」
「気にするな……
あれは……私が助けたかったから助けた……それだけだ
礼を言われる程ではない……」
「それでも……有り難う……
貴方に助けられたことは、私の自慢であり、誇りだったんだよ?
……貴方は良く頑張った
だからさ……もう休んだら……?」
「あぁ……そうだな……
私も少し……眠くなって来た……
またいつか……会おうぞ
我が友……因幡てゐよ……」
「うん……またね……大国主……」
てゐは大粒の涙を流しながらも、微笑んでいた
大国主の最後を笑って見送ったのだ
その隣では、諏訪子と神奈子も礼をして見送った
三人は暫しの黙祷をし、天照を睨み付ける
「絶対に勝つよ……」
「あぁ……私達と天照様の背負っているものが違う
必ず、私達が勝つ……!」
「見ててね、大国主……必ず終わらせるから」
三人は大国主に必ず勝つと誓い、戦争に戻っていく
天照は自分の仲間でさえも利用してくる、最低な神と成り果てていた
それを許せる程の者は、この世界を探しても一人とて居ないだろう
今のやり取りを桜は見て居た
桜は先程より力を込め、天照を押していく
この戦争で色々な者達を失い、桜の手加減という言葉が無くなって来るだろう
それ程までに天照は大罪を犯したのだ
桜は今まで以上に攻撃する力を強くしていった
如何でしたでしょうか?
はい、ということで・・・
大国主を出させて頂きました
永遠亭で出さなかったのは・・・書く時に思い浮かばなかったんです(´・ω・`)
でわ、また次回に><




