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東方全愛記  作者: 神夜 晶
幻想郷大異変編
168/181

第142話 『幻想郷VS壊れた幻想(前編)』

どうも、神夜晶です


今回は全員VS壊れた幻想になります


もう公式チートと言っても良い程に強いです、はい・・・


でわ、どうぞ~

最初に動いたのが、紅魔館の面々だった

それに加え、ルーミアやチルノなどの妖精達だ

桜はというと、隙あらば攻撃するという形で戦いに加わっている

レミリアとフランは、この一週間で実力を上げた

互いに組み手を行い、個々のレベルアップに励んだ

一週間の組み手に末に、フランは狂気を克服した

それにより、フランの能力が大幅に上がったのだ

フラン、レミリア、美鈴、桜が近接を、他の者達が遠距離攻撃を仕掛ける



「いくわよ、フラン!」



「うん、お姉様!」



二人は互いに連携を取り合い、確実に攻撃を入れていく

それに伴い、他の者達も攻撃を入れていった



「あの時の借りは返すわよ!」



「お返しだよ!」



「……確かに腕を上げたようだな

だが、それでは我に勝てないぞ……」



「それはどうかしら?

貴方の時間は……私のものよ!」



誰かが危うい時に咲夜が手助けに入り、時を止める

時を止めてる間にフランとレミリアが密かに練習していた、スペルカードが発動した



「「悪魔「スカーレット・シスター」!」」



このスペルはフランがフォーオブアカインドを使い、四方から攻め

その間にレミリアがグングニルに魔力を籠めて、思いっ切り投げるスペルだ

直撃すれば、無事では済まないだろう

例え死なないと分かっていても、痛みが尋常ではない筈だ



「喰らえぇぇぇぇええええ!」



レミリアは叫びながら、槍を投擲する

その速度は過去最高と言えるだろう

目にも映らない速さで壊れた幻想を貫いた



「……ぐっ」



壊れた幻想には大穴が開くが、直ぐに再生される

その隙を突き、チルノが新技を発動した



「冬空「キラキラ流星群」」



そのスペルはチルノとは思えないほどのスペルだった

空から巨大な氷の柱が落ちてきたのだ

それは誰もが目を疑う光景だった

しかし、欠点もあり、一度使うと妖力の限界で体力切れになってしまう

それでも、隙を作った事には変わりなく

レミリア、フラン、桜、美鈴が隙を突いた



「「「ハァァァァ!!」」」



「やぁぁぁ!」



「がはっ……」



「「「(いける!)」」」



壊れた幻想は重い一撃を受け、吐を血く

少し距離を取り、呼吸を整える



「……成程

連携技も練習し、手数を増やしたのか……」



「えぇ、そうよ

全ては貴方を超える為……

久し振りに修行らしい修行をしたわ

だからこそ、貴方を倒す!」



「私も貴方のお陰で、狂気が克服出来た

だから、全力で貴方を潰す!」



「私も同意見です

久しく忘れていました、この高揚感!

さぁ、もっと殴り合いましょう!」



「……だが、それでも我には届かん!」



そう言い、壊れた幻想は一人づつ倒していく

残ったのは桜のみだった

何故か、桜だけに攻撃をしない



「何故、私に攻撃しないのですか……?」



「お前を倒すのは最後だ……

……攻撃して来た所で、倒す順番は変えないぞ」



「では、貴方が私を見て下さるまで……攻撃します!」



「掛かって来い、神咲桜よ……

……いや、力なき神よ!」



「……っ!」



桜は壊れた幻想に力が無いと言われ、衝撃を受ける

確かに自信過剰にもなっていない

だが、自分なりの努力や経験を積んで来た

それを、たった一言で否定され、桜は衝撃を受けたのだ



「悔しいか……?

……だが、事実だ」



「確かに私は弱いです

ですが、私なりに色々な事を学んだつもりです!」



桜は初めて“悔しい”という感情を知った

しかし、その感情を知った所で、壊れた幻想には届かない

壊れた幻想は、桜の攻撃を容易く避けていく



「お前は少し寝ていろ……」



「うぐっ……!?」



桜は蹴りを喰らい、物凄い勢いで吹き飛んでいく

その距離は数十キロと遠くまで飛んだ

距離に例えると博麗神社から、紅魔館まで飛んだ事になるだろう

全員が桜を心配するが、今は目の前の敵だけを見る



「次は私達が相手よ!」



そう言って、紫達が前に出る

近接を妖夢だけに任せる事になるが、幽々子は信じていた

だからこそ、心置きなく新スペルを発動させる



「「誘い「異空間からの死」!」」



紫と幽々子の連携スペルだ

幽々子が死の能力を乗せた蝶を適当に飛ばし

それを紫がスキマで、死角や反応出来ない場所に飛ばすのだ

紫と幽々子は相手が死なないと分かっていても、挑み続ける

幻想郷創造者として、諦める訳にはいかないのだ

壊れた幻想は、そのスペルを喰らい、痛みにより叫ぶ



「ぐぅ……!

……この程度、効かん!」



壊れた幻想は気合だけで、死を振り払う

それを見ても、紫と幽々子は諦めない

攻めて、攻めて、攻め続けた

しかし、倒すまでの一撃が遠く、届かない

壊れた幻想が反撃に出て、一人、また一人と倒されていく

紫達は撃破され、残っている者は誰も居なかった

そして、次に戦うのは永遠亭と妹紅だ

因みに慧音は人里に残っている

何故なら、人里に被害が出た時に対応する為だ



「さぁ、いくわよ」



「「えぇ」」



永琳が指揮を取り、上手く連携を取っていく

それを見て、壊れた幻想も「ほう」と少し面白そうにしていた

永琳は1週間で弓の練習ばかりしていたようで

新しい技も身に付けたようだ



「喰らいなさい……「収束の矢」!」



一度に複数の矢を持ち、一遍に射る

普通なら手元で弾かれるか、変な方向へと向かってしまう

しかし、永琳は今でも天才と呼べるほどの頭脳を持っている

だからこそ、どうしたら真っ直ぐに敵へと飛ぶのかを考え抜いたのだ

収束の矢は最初に射った矢が散らばるが、収束していき敵に全部当たる

それが、永琳の考え抜いた収束の矢だ

これには、壊れた幻想も驚いていた



「……この技術を良く思い付いたものだ」



「私は腐っても、月の頭脳と呼ばれたのよ?

出来ない話じゃないわ

まぁ、結構ギリギリで思い付いたけど

何とか、成功して良かったわ」



「面白い……

……どんどん射って来い!」



「言われなくても、全身を矢で串刺しにしてあげるわ!」



永琳は速度を上げ、何度も収束の矢を繰り出す

壊れた幻想にダメージを負わせるが、決定打とは至らなかった

それでも、永琳は収束の矢を打ち続ける

しかし、壊れた幻想が反撃に出て、永琳以外の者を狙う

あっという間に倒され、永琳だけが残る

輝夜と妹紅は気絶させられ、戦闘不能になったのだ



「後は、お前だけだな……」



「例え、私一人でも……足掻いてみせる!」



「……まだ後ろが居るからな、これで終わりだ」



永琳の腹に重い拳を喰らわす

それだけで永琳は物凄い勢いで、後方へと飛んでいく

永琳は必殺技を考えたが、通じなかった

しかし、次の者達が永琳の想いを引き継いでいく

そうしていく内に、幻想郷の者達は団結していった

そして、次に戦う者達が前に出る



「さぁ、私達の出番よ!

今度は負けないわ

思い切り、殺し合いましょう!」



「私は余り戦う事が好きではありません

しかし、閻魔たる者、負けっぱなしというのも嫌ですので

リベンジさせて頂きます」



「やってやりましょう、四季様

今度は倍返しでね!」



幽香、映姫、小町が意気込んでいた

特に幽香は殺気が凄く、他の者達が怯えるほどだ

しかし、そうでもしない限りは勝てないだろう

最初に仕掛けたのは映姫と小町だった



「「裁き「死神と閻魔のラストジャッジメント」!」」



二人の連携スペルが発動される

このスペルは映姫がラストジャッジメントを発動し

小町がスペルの下まで移動させるのだ

これにより、小町の危険度が上がるが、小町も覚悟を決めていた

それ程までに、二人はやられて悔しかったのだろう

ただの弾幕ごっこなら、まだ負けを認めることが出来る

しかし、理由も分からず、ただ倒された

そんな理由が二人には許せないのだ

二人の連携スペルが発動している間に幽香は妖力を高めていた

幽香も二人が壊れた幻想に届かないと予想しているのだろう

それ程までに、幽香は壊れた幻想を高く評価していた



「確かに良い考えだが、我には届かない……」



「分かっていますよ……届かないのは……

それでも……戦うんですよ……

そうでなければ、自分自身が許せないのです……」



「……そうか」



「そうさ……負けっぱなしは嫌なのさ

私達は余り戦わないけど……それでも負けられない意地があるんだよ……

分かったかい? 化物さん……」



「あぁ、分かった……」



二人は数分という短い時間だが、立派に時間を稼いだ

幽香に後を託し、気絶した

壊れた幻想は二人の言葉を心に刻み、幽香へと顔を向ける



「さぁ……殺り合いましょ!」



「……来い!」



二人が同時に地を蹴り、拳をぶつけ合う

それだけで大気が激しく揺れる

幽香の拳を受け、壊れた幻想は驚愕していた



「どう、私の拳は?

あれから、死に物狂いで修行というものをしてみたのよ

全ては貴方を殺す為に!」



「(重く威力も上がっている……)

……それでいい、存分に殺しに来い」



「えぇ、やらせてもらうわ!」



バァァァアアン!バァァアアアン!と拳のぶつかり合う激しい音が鳴り響く

大気が激しく揺れ、全員が真剣の眼差しで二人の戦いを見守る

幽香は攻めて、攻めて、攻め続けた

壊れた幻想も負けじと攻めていく

しかし、矢張り幽香は1週間では全盛期には戻れず、隙が出来てしまう



「ふん……」



「ごふっ!」



壊れた幻想は幽香に脇腹へと蹴りを放ち、墜落させる

拳より足の方が威力が強い為、倍の威力になっているだろう

幽香は気絶しないものの、一撃で満身創痍で動けない状態となっていた

次に戦う者達が前へと出る

椛、文、早苗、諏訪子、神奈子だ

天魔は妖怪の山の守備を、雛と秋姉妹は戦闘には向かないので参加していない

主に妖怪の山の面々が戦う時が来た



「次は負けないぞ!」



「今度は、そっちが負けてもらうわよ!」



「リベンジさせてもらいますよ!」



「「さぁ、神の裁きの時間だ(よ)!」



「……掛かって来い」



椛達が気合十分に対し、壊れた幻想は挑発紛いにクイクイと手招きする

それを見て、全員は今にも飛び掛りそうになるが、何とか堪えていた

最初に椛と諏訪子が突っ込む

二人が近接している間に文、早苗、神奈子が後方で援護をしていく



「諏訪子様、行きますよ!」



「よし来た、行くよ!」



「ほう……」



「「連続「妖怪と神々の乱斬り」!」」



椛と諏訪子は事前に打ち合わせをしており、連携スペルを思い付いていた

このスペルは二人が同時に斬っていくだけのスペルだ

単純なスペルに見えるが、攻撃してくるタイミングがバラバラで、ガードが難しく

壊れた幻想以外が喰らうと、確実に倒されるだろう

二人は壊れた幻想に反撃の隙を与えぬまま、一心不乱に攻撃していく

そして、三人が戦う時から溜めていた力を一気にぶつける



「「「風神「デルタストーム」!!!」」」



「……これはっ!?」



三人の合体スペルが発動される

このスペルには、流石の壊れた幻想も驚いていた

風という共通の点がある三人だからこそ、出来るスペルだろう

このスペルは三人の風の力が混ざり合い、暴風という名の嵐の刃が起きる

その大きさは、とても大きく町一つなら簡単に壊せる大きさだ

それぞれの想いが詰まった、最高のスペルとも言えるだろう

風速100キロを超える速度で、文による不可視の刃も襲ってくる

これを喰らえば、誰もが死ぬだろう

このスペルの中では身動きすら取れず、暴風と刃に為す術がないのだから

身体はバラバラになる程に無茶苦茶にされ、動けない状態で不可視の刃が襲う



『これで終わりだぁぁぁああああ!!!』



全員が「これで、倒れてくれ」と想いを籠める

風が止み、壊れた幻想は空中で膝を付いていた

全員は初めて壊れた幻想に膝を付かせたのだ

誰もが心の中で「いける!」と思った

しかし、壊れた幻想は立ち上がる



「良い……スペルだった……

……我に初めて膝を付かせたのは、お前達が初めてだ

誇っていいぞ……」



「ふん、楽そうに立ち上がる奴の言葉じゃないな」



「「「「確かに」」」」



「……だが、お前達にも負けられない理由があるように

我にも負けられない事情があるのだ……

……少し……本気でいくぞ」



『っ!?』



そう言い、壊れた幻想は消えた

正確に言うと、消えたのではなく、全員の目に見えない速度で動いているのだ

壊れた幻想は一人一人を確実に倒していき、あっという間に全員を戦闘不能にする

それを見て、全員は少しづつ諦め意識が出始めていく

しかし、霊夢が全員に渇を入れる



「確りしなさい!」



『霊夢……』



「諦めたら、幻想郷が終わるのよ?

今まで築いて来た、大切なものが壊されるのよ?

それでもいいって言うの? 私は、ごめんだわ!

何があっても、絶対に諦めないし

私は例え一人でも戦うわよ!」



『……っ!?』



「(流石だな……

……今の言葉で全員のやる気を復活させたか)」



霊夢の一言で全員が気を確り持ち直す

壊れた幻想も霊夢の言葉に感心しているようだ

霊夢は全員に渇を入れ、再び精神統一に入った

次に戦う者達が前に出て、次なる戦いが始まる

これから更に戦いが激化していくだろう

桜は戻って来ていないが、まだ戦いは始まったばかりだ

どうでしたか・・・?


二週間も掛かって5000文字と少ないですが

内容は・・・何とか出来たはず・・・うん・・・


今回は風神録まで書きました


次回は天界からかな?


書く順番としましては

幻想郷VS壊れた幻想(後編)

桜VS壊れた幻想

壊れた幻想の正体と来た理由の真実


となります


(ネタバレはないはず・・・)


でわ、また次回に><

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