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東方全愛記  作者: 神夜 晶
幻想郷大異変編
166/181

第140話 『博麗の巫女と壊れた幻想』

どうも、神夜晶です


今回は霊夢との戦いになります

戦闘描写苦手なので、過度な期待はしないで下さいね><


でわ、どうぞ~

壊れた幻想は飛び続け、博麗神社へとやって来た

現在は鳥居の上に立っている状態だ

そして、壊れた幻想の目前には仁王立ちしている霊夢が居た

怒りは少しあるものの、それ以外の感情らしい

そう、戦いたいという感情だ

今まで、霊夢は本気を出した事がない

以前の萃香とやった時には本気ではなかったのだ

鬼でさえも、霊夢の本気を引き出せずにいた

その考えに至った霊夢は、壊れた幻想を待っていたのだ



「(……待っていたのか?)」



「待ってたわよ、アンタをね!」



そう言い、お祓い棒を壊れた幻想に向ける

それを聞き、壊れた幻想はフードの下で微笑んでいた



「我を待っていたか……

……何故だ?」



「私はね……戦いにおいて本気を出した事がないのよ

だから、幻想郷の戦う者達を倒してきた、アンタならと私は思った」



「ほう……

……成程、流石は博麗の巫女という訳か

良いだろう、本気で来い……

……その本気を正面から叩き潰してやる!」



「いくわよ!」



「来い……!」



最強と最強のぶつかり合いが始まった

霊夢が敗れれば、誰も勝てないだろう

龍神でさえも、勝つことは不可能だ

しかし、そんな事を気に掛ける霊夢ではなかった

純粋に戦いを楽しむ為に戦うだろう

その証拠に序盤から、霊夢は笑顔だった



「さぁ、私に本気を出させてみせなさい!」



「……言われなくても、出させてやる」



その言葉と共に霊夢の視界から、壊れた幻想が消えた

消えたというより、神速と呼ぶ程の速度で動いたのだろう

霊夢は目を閉じて精神を研ぎ澄ませる

数秒後、霊夢は勢い良く目を開く

壊れた幻想が来るであろう方向へと拳を繰り出す

しかし、それも本物とは違っていて、後から攻撃を喰らう



「こっちだ……」



「しまっ……!? ぐぁっ!」



霊夢は攻撃を貰い、物凄い勢いで飛んでいく

壊れた幻想は後を追い、追撃する

しかし、霊夢も負けじと応戦していく

霊夢が圧されているにも関わらず、笑っていた



「……何が可笑しい?」



「可笑しいんじゃなくて、嬉しいのよ

私に後から攻撃を入れる奴なんて、誰も居なかった

だからこそ、本気を出せると思ったから、嬉して仕方がないのよ!」



「博麗の巫女が戦闘狂とはな……!」



「私は確かに博麗の巫女だけど

それ以前に一人の人間よ!」



「……違いない!」



バァン!バァン!バァン!と拳を何度もぶつけ合う

その度に衝撃により、大気が揺れていた

そんな激戦の中で、博麗神社に今まで倒された者達が集まって来る

恐らく、霊夢に後を託したのだろう

霊夢に勝って欲しいと誰もが思った

その願いは少しづつ届けられる

戦況が少しづつだが、変わって来たのだ

霊夢が壊れた幻想を圧し始めた

全員が「おー!」と呟くのも無理はないだろう



「ハァァァァァ!!」



「オァァァァァ!!」



ガァァァン!ガァァァン!と先程より音が大きく変わり、音が遅れて響き渡る

どちらも一歩足りとも譲らず、攻めだけに集中する

殴られても、殴り返すという風な状況になっていた

隙を突き、霊夢が重い一撃を繰り出し、壊れた幻想を吹き飛ばす

しかも、博麗神社へとだ

全員が集まる中で、霊夢は無意識に博麗神社の鳥居前に飛ばした

壊れた幻想が落ちて来て、全員が戦闘態勢に入る

倒された事により、戦闘意識が高まったのだろう

それを見て、壊れた幻想はフードの下で微笑んでいた

しかし、霊夢は参戦する事を望んではおらず、手は出させないように忠告する



「誰も手を出すんじゃないわよ

これは私とコイツの戦い

妙な真似したら、ぶっ飛ばす!」



『……』



全員は霊夢に言われ、仕方なく引き下がった

だが、霊夢は後に後悔するだろう

此処で手伝ってもらえば、勝てたと

砂煙が止み、壊れた幻想はその場で佇んでいた

壊れた幻想の姿は既にボロボロで、誰もが勝ったと思うだろう

そんな中で、壊れた幻想が口を開く



「……流石は博麗の巫女だな」



「まぁ、当然ね

私は巫女に才能があったし、天才とも言われた

小さい頃に馬鹿みたいに修行したのを思い出すわ」



「そうか……

……そろそろ決着を着けるか」



「そうね、楽しい時間だったわ

アンタという存在に……感謝しなくちゃね!」



「……概念化」



『っ!?』



全員が息を呑む光景だった

壊れた幻想は呟いたと思えば、姿が変わったのだ

全身から白いオーラが出て、とてつもない存在感が感じられる

何かが変わったと、全員が感じられるだろう



「何なの? その姿……」



「我は概念から外れた存在だ……

……それと同時に概念になることも可能となった」



「そんなの……誰も勝てないじゃない」



「“お前達では”な……」



「……どういうこと?」



「……お喋りは終わりだ

構えろ、集中しろ、直ぐに終わるぞ……?」



「(来る……!)」



霊夢は壊れた幻想に言われた通り、精神を限界まで高める

どんな攻撃にも対応出来る状態となった

しかし、そんな霊夢の上をいくように、壊れた幻想は動く

霊夢は気付いたら吹き飛ばされていた

何が起きたか、全員が理解出来ていない

気付いたら、木々を薙ぎ倒し、吹き飛んでいた

数秒後に勢いが止み、霊夢は地面に転がる

視界には壊れた幻想が歩いて来た



「……言っただろう?

精神を集中させろと……」



「一体……何が……」



「……直ぐには立てないぞ

この状態の我は手加減が出来なくてな……

……お前が、この状態に挑むには早すぎたな」



「ぐ……動け……動いてよ……!」



霊夢は負けたくないのか

それとも、この戦いを終わらせたくないのか

霊夢は無理矢理、身体を動かそうとする

しかし、気合だけでは動かないだろう

それほどのダメージを受けたのだ



「立てないと言っただろう……

……次に会った時には強くなっていることを望む」



「待ち……なさい……」



「すまない……」



「え……?」



霊夢は最後に悲しそうな壊れた幻想の顔を見てしまう

その顔は霊夢の知っている顔に酷似していた

霊夢は疑問を持ちながら、気絶する

壊れた幻想は霊夢を持ち、博麗神社に移動した

全員が身構え、戦闘態勢に入ったままだ

だが、壊れた幻想は戦う気分でもなく、戦う気すらなかった

偶々近くに居た、橙に霊夢を渡す

橙に霊夢を渡し、一瞬にして鳥居まで移動する

そして、全員を見下ろし、口を開く



「……1週間後だ

1週間後、お前達に戦争を仕掛ける……

……死ぬ気で我を止めてみせろ

出来なければ、お前達は終わりだ……」



『待て!』



壊れた幻想は幻想郷に対し、戦争を宣言する

全員が呼び止めるが、何処かへと消えていく

その場には静寂のみが存在し、誰も口を開かずに居た

一人、また一人と帰っていく

博麗神社には霊夢と付き添いの橙以外に誰も残らなかった

そして、この日を境に各々が死に物狂いで特訓を開始する

幻想郷にとって、絶望の一週間が始まった

どうでしたか・・・?


何時も以上に書いたけど・・・自信がないです(´・ω・`)


次回は、そのまま1週間後にしたいと思います


修行風景は・・・私にはキツイかも><

似たような感じになっちゃうし・・・


でわ、また次回に!

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