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東方全愛記  作者: 神夜 晶
幻想郷大異変編
161/181

第135話 『壊れた幻想と天界』

どうも、神夜晶です


今回は少し短いですが、天子と衣玖さんです


最後におまけもあるかも・・・?


でわ、どうぞ

妖怪の山を後にし、壊れた幻想は上へ上へと飛び続けていた

何処へ行くかというと、天界に行くのだ

分厚い雲の中を飛び続けていき、数秒後に出口が見えてくる

雲の終わりを抜け、其処で見たものとは

幾つもの島が浮かび上がり、空中に滞在しているのだ

それは、まさに楽園と呼ぶに相応しいだろう

美しい光景に、壊れた幻想も立ち止まり見惚れていた



「……これが天界の見納めだな」



そう呟いて、目的の人物を探しに行く

少し飛ぶと、壊れた幻想が探している人物を見つける

どうやら、二人同時に居るようだ

その人物とは、天子と衣玖だった

壊れた幻想は二人の近くに飛び降り、自分の存在を知らせる

すると、二人は同時に振り向き、壊れた幻想を見た



「アンタ、誰?」



「怪しいですね」



「我は壊れた幻想……

……お前達を倒す者だ」



「「……」」



二人は目をパチパチと何度も瞬きさせていた

これが普通の者がする反応なのだ

二人は「何、言ってんのコイツ?」と思っているだろう

しかし、壊れた幻想にとって、その反応は想定の範囲内だ



「……往くぞ」



「衣玖、私が先にやらせてもらうわ」



「分かりました」



「……何をしている

二人で掛かって来い……」



「「え?」」



二人は更に頭が混乱していく

天子と衣玖は自意識過剰ではないが、幻想郷の中では強い方だ

それなりにプライドもあれば、自信もある

行き成りやってきて、二人掛りと言われれば、首を傾げるのも当然だろう



「……二人掛りで来いと言ったんだ

それとも、負けるのが怖いか……?」



「……何ですって?

分かったわ、やってやろうじゃない!

衣玖、協力してアイツを倒すわよ」



「……分かりました

些か、気乗りしませんが、仕方ありません

この人から、来いと言われましたから

お言葉通り、容赦なくいかせてもらいましょう!」



「……それでいい

来い……」



壊れた幻想は上手く挑発し、二人で戦わせることに成功する

一人づつ戦うとなると、二度手間になるので、その手間を省きたかったのだ

二人を相手にしても、それに見合う実力もあるので、二人掛りで来いと言った

天子は突っ込み、緋想の剣で打ち合っていく

衣玖は天子のサポートに回った

電気を溜め、隙を見て打ち込んでいく

しかし、数十分と戦いを続けるが、未だに決定打がないままだ

二人は体力切れを起こすだけだった



「「ハァ……ハァ……」」



「その程度か……?」



「確かに、私達の攻撃は当たらない

でも、アンタは攻撃して来ないじゃない」



「言われてみれば、そうですね」

何故ですか……?」



天子は近接をしていく中で、気付いていた

しかし、衣玖は気付いていなかったようだ

衣玖は首を傾げながら、壊れた幻想に問い掛ける

壊れた幻想は少し溜め息を吐きながら、剣を持ち直す



「……いいだろう

今度は此方から、往くぞ……」



「来なさい、返り討ちにしてあげるわ!

(私は天人、余程の事がなければ、死なない

それに、普通の霊夢の攻撃なら喰らっても、何とか耐えられる

コイツが霊夢より強いとは思えない……

さぁ、来なさい……文字通り、カウンターで一矢報いてやるわ)」



「……(総領娘様は何か考えがあってのことでしょう

それでしたら、私は、ただ自分の仕事をするだけです!)」



二人は、より一層、気を引き締める

天子はカウンターを狙い、重い一撃を喰らわせる為に精神を集中させていく

衣玖も、それに合わせるように、電気を身体に帯びて、何時でも動けるようにする

壊れた幻想は足に力を入れ、一瞬にして天子に近付く

天子なら、この程度は見れるだろう

しかし、天子は一つ間違いをしていた

それは……壊れた幻想が普段の霊夢より強いということだ

それを知らない天子は、当然、吹き飛ばされることになる

天子は「がふっ」と血を吐き出しながら、何回もバウンドして飛んでいく

それを見て、衣玖は隙を見せてしまう



「総領娘様!」



「……隙ありだ」



「しまっ……うっ!」



衣玖は、腹に一撃と手刀により意識を刈り取られる

壊れた幻想は、地面に倒れている天子へ近付いていく

最早、天子は虫の息で意識を保つのがやっとだった



「ハァ……ハァ……ごほっ!

何故……私が……」



「……お前が……我の実力を知らなかった

ただ……それだけの話だ……」



「天人である、私の身体を……いとも容易く飛ばすなんて……

貴方、化物ね……」



壊れた幻想は天子に化物と呼ばれ、フードの下で悲しそうな表情をしていた

しかし、あくまでもフードの下なので、それは誰にも分からないだろう

壊れた幻想は、悲しみの気持ちを抑え、何とか声を出す



「……あぁ、知ってる」



「ふふ……変なの……」



そう言って、天子は微笑みながら気絶した

天子は幻想郷の中でも強く、耐久力もある

それを一撃でKOさせるとなると、相当な実力者でなければ、渡り合えないだろう

壊れた幻想は天子と衣玖を治療し、次の場所へと向かった



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


壊れた幻想 キャラ設定



名前;壊れた幻想



性別;不明



種族;神?(第131話のスペルが神罰と書いてあった為

      神ではないかと、予想される)



身長;約170cm(実際に測っていないため)



体重;不明(同上)



能力;不明(現在で分かる事は概念から外れた存在ということだけ

      これが能力によるものかは不明)



年齢;不明(容姿と今までの経緯を知らない為)



神力;不明(誰も気付かない程に抑えている為)



容姿;全身が黒フードに覆われている

   男なのか女なのかさえ、分からない

   声も人間のそれではない為、どちらとも判断が出来ずにいる



特技;剣技、体術



好きなもの;子供?(橙や大妖精を攻撃しなかった所を見ると、子供好きなのかもしれない)



嫌いなもの;無し



考察



行き成り、幻想郷にやってきた、不法侵入者

性別、容姿、年齢、その全てが謎に包まれたままだ

何故か幻想郷の強者達を倒しまくっている

第133話の向日葵畑の向日葵には“神々の黄昏”が起きるので

その為に「鍛える」と言っていたが、真意までは分からない

第131話では、初対面の上海を言い当てた事から、何かを知っている様子

名前から予測すると、幻想=幻想郷 壊れた=幻想郷が壊された?

という風にも捉える事が出来る

如何でしたか・・・?


今回は天界編とちょっとしたキャラ設定でした


次回は地霊殿にいきます


鬼子母神を出そうか、迷い中・・・


でわ、また次回に><

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