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東方全愛記  作者: 神夜 晶
幻想郷大異変編
160/181

第134話 『妖怪の山と壊れた幻想』

どうも、神夜晶です


今回は風神録になります


勿論、文も出します

天魔を出すか迷い中・・・


この来訪者の名前に関してですが

F○teに出てくる、技名ではありませんので、あしからず


違う方の壊れた幻想です


まぁ、Pixivで調べたら分かると思いますけどね

調べた瞬間に正体が分かるので、知りたい方のみ調べて下さいね


今回からタイトルを壊れた幻想に変えます


でわ、どうぞ~

無縁塚から、次の場所に移動し

到着したのは、妖怪の山だった

壊れた幻想は入口に下り立ち、正面から入っていく

山道を登っていくと、途中で秋神姉妹が居た

しかし、待ち伏せではないだろう

今の季節は初秋だ、それもあって、今頃の時期に出て来たと思われる

秋神姉妹に近付いていき、後ろから声を掛けた



「……おい」



「「……誰?」」



「……緊張感が、まるで無いな」



秋神姉妹は壊れた幻想を見て、首を傾げるだけだった

それを見て、首を横に振り溜め息を吐く

溜め息を吐きたくもなるだろう

一応、壊れた幻想は現在進行形で幻想郷に起こっている、異変の犯人なのだから

壊れた幻想は秋神姉妹を手刀で手早く気絶させた

此処で時間を喰う訳にもいかないのだろう

秋神姉妹の額に触れ、光を放つ

そして、更に奥へと進み、次のターゲットに出会った



「貴方は……?」



「……我は壊れた幻想

お前を倒すものだ……」



「へぇ……私を倒すね」



「あぁ、そうだ……」



「っ!?」



雛は厄神だ

厄を集めるばかりではないのだ

その厄を放出し、相手にぶつけることも可能だろう

それ故に雛は自信があった

しかし、霊夢にも劣らない殺気を感じ、戦意を失ってしまう

最低限の抵抗なのか、厄を壊れた幻想にぶつける

雛は勝ちではないが、何かしらの変化はあるだろうと思っていた

だが、何も起きなかった

それを見て、雛は目を開き驚愕する



「……今、何かしたか?」



「どうして、何も起きないの!?」



「大方、我に厄をぶつけたのだろうが……

……我には無意味だ」



「かはっ!?」



雛は厄が通じないと知り、驚愕してる間に無防備になる

その隙を逃さず、攻撃した

雛の腹に軽く、拳を一発入れたのだ

それだけで、雛は気絶する



「……すまない」



雛に謝罪しつつ、光で治療を済ませる

更に山道を登っていき、途中にある、河童の居そうな所へと赴く

其処で、数人の河童が話し合っている場所を見つける

その中に目的のにとりも居た

近付く足音と気配で、河童達は気付く

壊れた幻想の格好と雰囲気を見て、怪しいと感じ逃げ出す

光学迷彩を起動し、散らばりながら逃げていく

その中でにとりだけを見つけ、肩を掴む



「うぇい!?

(どうして光学迷彩が見えるの!?

そもそも、私が目的だったり?

もし、そうなら勘弁して欲しいな~……)」



「……残念だが、お前が目的だ」



にとりは早く逃げたい気分だが、壊れた幻想が逃がさなかった

壊れた幻想はにとりの考えが分かったのか、その疑問に答える

にとりは面倒くさそうな表情から絶望の表情へと変わった



「ですよねー……

何で私を狙うのかな?」



「……私情で悪いが、倒させてもらう」



「え?」



にとりが首を傾げて、何の事か考える

しかし、突然、視界がブレた

壊れた幻想はメディスンと同じように、にとりを空中へ放り投げたのだ

突然の事でにとりは思考が追いつかず、為すがままとなる

壊れた幻想は落ちてくる、にとりの腹に拳を入れた

にとりは木々を薙ぎ倒しながら、吹き飛んでいく

数メートル先で止まり、にとりは木にぶつかり地に落ちる

壊れた幻想は、にとりの元に行き、治療し、次の場所へと進む

段々と山の頂上に近づいて行く中で、二人の少女が空から下りて来た

その二人とは椛と文だ

二人の表情は何時もの穏やかな笑顔ではなく、険しい表情をしている



「……」



「まさか、此処まで暴れられるとはな」



「そうね、これじゃ……天狗の面目が丸潰れじゃない!

悪いけど、手加減してもらえると思わないことね」



二人は行き成りやってきて、壊れた幻想に戦いを仕掛ける

それを望んでいたかのように、フードの下でニヤリと笑う

先に動いたのは椛だった

白狼天牙「天」で斬りつける

この剣は数ヶ月前に桜が作った剣だ

それを、いとも簡単に防ぐ

ガキン!という音が辺りに鳴り響く

壊れた幻想が防いでいる間に文が風を使い、吹き飛ばす

身体に力を思いっ切り入れて、風を投げるように団扇を振るう

壊れた幻想は風圧で吹き飛びながら、不可視の刃で切り裂かれる

吹き飛んでいく、壊れた幻想を椛が追い掛けていく

ドォォォオオオン!と音をさせ、砂煙を上げて止まる

椛が追撃を掛け、砂煙の中に突っ込む



「ハァァァァ!」



ザン!と鈍い音が響き渡る

それだけで、砂煙が消えていく

しかし、壊れた幻想の姿は無い

椛は能力を使い、何処に居るかを探す

数秒後に見つけたのは、妖怪の山の上空だった

二人は直ぐさま、壊れた幻想の後を追って、上空へと上がる

上空で、三人は対峙する形で浮かぶ



「……良い攻撃だった」



「嘘だな」



「嘘ね」



「中々に酷い言い草だな……

……まぁ、いい

今度は此方からいかせてもらう……!」



ガキン!と壊れた幻想は一瞬にして、椛に迫った

椛は一瞬の出来事だったが、何とか受け止める

文も弾幕を打ち、援護に回った



「ぐっ!?

(何だ、この速さは!

桜さんに作って頂いた、この剣は、音速を超える速さで動けるというのに

それ以上の速さとは……化物だな)」



「あの椛が付いていくだけで、精一杯だなんて……

(最近の椛は近接だけなら、私達をも凌ぐ……

でも、不味いわね……今は何とか持ち堪えているけれど

そう長くは持たない……

とんだ化物が侵入してきたものね)」



二人は身体に渇を入れ、更に緊張感を高める

椛が剣の打ち合いをしていくが、中々に決定打が無かった

文も弾幕で援護していくも、妖力と体力の限界に近いだろう

壊れた幻想が痺れを切らしたのか、本科的に動き出す



「……さて、一人脱落者を決めるか」



「それをさせると思うか?」



「やらせないわよ!」



「させる、させない……

……やる、やらないではない

我が、決めるか、決めないかだ……!」



そう言い、壊れた幻想は文を狙った

文も幻想郷の内では強い方だ

何か特化しているかと聞かれると、スピードだろう

スピードだけなら、幻想郷一と言われている

しかし、その文のスピードを上回る速度で接近した

文は反応が出来ずに接近を許してしまう

そのまま、文の腹に重い一撃を入れる

ズドォォォオオオン!という音を立てて、文は物凄い勢いで吹き飛ぶ



「文様!」



「……これで1対1だな」



「……どうして、私を狙わなかった?」



「話す事があるからとでも言っておこう……」



「私には話す事など何もない!」



ガキン!と椛は壊れた幻想に剣を振り下ろす

壊れた幻想は剣の打ち合いの中で、椛に語り掛けていく



「その剣と盾を貰って、お前は何を思った……?」



「っ!? 何故、それを……」



「……答えろ」



「私は……また強くなれると思った

これで、役立たずではなくなると思った

誰かを守れると思った!」



「本当にそれだけか……?」



壊れた幻想は桜が作った剣を貰って、どう思ったのかを聞いた

椛は、それに答えるが、どうやら納得のいく答えではないらしい

余りにも桜を馬鹿にされたかのような質問に、言葉に怒気が混じる



「どういう意味だ……?」



「……その剣と盾を受け取り、煩わしく思わなかったか?

鬱陶しいと思わなかったか……?

……勝手に創りかえられて、ふざけるなと思わなかったか?」



「そんなことは……!」



何故、このような質問をするのか、椛には理解出来なかった

壊れた幻想は、何処か悲しそうな声で聞いてくる



「本当に無いと言い切れるか……?

……どうして、勝手にするのだと思わなかったか?」



「確かに、このような素敵な剣と盾を作ってもらいプレッシャーを感じた

だが、それだけだ!

迷惑等と思った事は、一度たりとも無い!」



「そう……か

……分かった

すまなかったな、つまらない事を聞いて……」



椛は胸の内を語った

それを聞き、壊れた幻想は少しだけ嬉しそうな声になる



「何故、そのような事を聞く?」



「……その問いには、後日答えよう」



「がっ!?」



壊れた幻想は、無理矢理と言ってもいい程に戦闘を終わらせた

椛は腹に一撃を貰い、吐血する

身体は吹き飛ばず、体内にダメージがいくように殴ったのだろう

椛は痛みで気絶し、崩れ落ちる

それを、壊れた幻想が支えた



「……良く、此処まで強くなったな

お前なら、もっと強くなれる……

……ゆっくり強くなれば良いんだ

時間を掛けて、強くなれ……」



壊れた幻想は励ますような言葉を送った

椛と文を治療し、先へと進んでいく

そして、着いたのは山の頂上で、守矢神社がある場所だ

壊れた幻想は鳥居の上に立ち、神社を見下ろす

其処には、早苗が神社の掃除をしていた

早苗は壊れた幻想に気付き、声を掛ける



「誰ですか、貴方?」



「……我は壊れた幻想

お前達を倒しに来た者だ……」



そう言われ、早苗はピクッと眉が反応する

数秒後に口元が三日月みたく、釣り上がっていく



「ふふふ……良いでしょう

相手になりますよ!」



その言葉と同時に早苗は弾幕を放ちながら、空を飛ぶ

それを軽々と避けていく、壊れた幻想

数十分もの間を避けていくが、早苗が痺れを切らし、話し掛ける



「何で、攻撃して来ないんですか?

私のこと舐めてるんですか?」



「……では、此方から往こう」



「来なさい!」



壊れた幻想は、一瞬にして早苗に近付く

しかし、剣を持たずに、拳を早苗へと向ける

そして、バァァァァアアアアン!という音が鳴り、早苗が飛んでいく

何をしたのか? それは、デコピンだ

デコピンだけで、早苗は飛んでいった

飛んでいった早苗は神社の中で、扉などを巻き込んで吹き飛んでいく

早苗が吹き飛ばされたのを確認したのか、神社内から二柱の神が出て来た



「貴様か……私達の娘を傷付けてくれたのは」



「少し、いや……かなり頭に来てるんだよね~

私達は神だ……だからさ、殺されても文句言えないよね?」



「……掛かって来い」



壊れた幻想は敢えて、二人を挑発した

諏訪子と神奈子は、それぞれの能力で壊れた幻想に挑む

既に、これは……神々の黄昏に近い戦いとなっていた

しかし、二人が戦争を経験していたのは、数億年前だ

それ程の年月をしていないとなると、結果は自ずと見えてくるだろう

数十分後には、二人が地面に倒れていた



「が……ぐ……一体、貴様は何者だ……」



「私達を相手に……無傷なんて……」



「我は壊れた幻想……

……今は、それしか言えん」



「壊れた幻想……とは……大層な名前……だな……」



「ごめん……早苗……仇……取れなかった……」



その言葉を残し、二人は気絶する

諏訪子の言葉を聞き、壊れた幻想は諏訪子を抱き締める



「……すまない、諏訪子」



壊れた幻想は、嘗ての自分を重ねたのか

数分だけだが、諏訪子を抱き締めていた

それから、神奈子、諏訪子、早苗を治療する

壊れた幻想は、次の場所へと向かっていった

どうでしたか・・・?


今回は風神録でしたが、余り戦闘描写は入れませんでした;;


苦手なんです・・・(´;ω;`)


まぁ、地の文だけで書くのもいいかと思っただけです・・・はい・・・


次回は非想天ですね


キャー!衣玖さーん!ですね

勿論、天子も書きますよw?


でわ、また次回に><

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