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東方全愛記  作者: 神夜 晶
幻想郷大異変編
158/181

第132話 『永遠亭と来訪者』

どうも、神夜晶です


今回は永夜抄です


まだまだ来訪者の進撃は止まりません(´・ω・)


でわ、どうぞ(ノ∀`*)

あれから、冥界を後にし、人里へと向かっていた

人里に着き、上空で目を研ぎ澄ませる

目を研ぎ澄ませ、見た人物は寺子屋の教師をしている慧音だった



「……」



慧音を見る目は懐かしい者を見る目だった

数分だけ観察し、人里を後にする

人里から、約1分ほどの場所で下り立つ

それは迷いの竹林だった

入口に下り立ち、此処からは徒歩で中へと入っていく

迷いの竹林を進んでいくと、途中で落とし穴に引っ掛かった

引っ掛かったと言っても、ワザとだろう

誰かが罠に掛かったと分かったのか、竹林に住む兎が穴を覗いた



「ウサ? 誰かな?」



「……」



「……(何か危険な感じがするウサ

これは逃げた方が良さそうかな?)」



あろう事か、てゐは逃げたのだ

しかし、それは間違いではないだろう

だが、逃げたのは良いが、てゐは途中で誰かにぶつかった

それは穴の中に居たはずの人物だ



「……逃げるとは情けない」



「私は戦いが得意じゃないんだよ」



「……なら、寝ていろ」



「ウサッ!?」



てゐは瞬間移動で先回りされたのだ

元々、てゐは戦いが得意じゃないと知ってはいたらしい

しかし、いざ目の前で敵前逃亡を見ると溜め息を吐きたくなるだろう

この者は、てゐの額にデコピンをする

すると、てゐは特有の悲鳴を上げながら、後方へと吹き飛んでいく



「……つまらん」



吹き飛んでいった、てゐを見つけ、額に指を近付け光で治療する

そして、目的の場所へと歩みを進めていく

数十分という時間を掛け、目的の場所に着いた

それは、永琳達が住む「永遠亭」だ



「……中に、あの者も居るな

丁度良い、纏めて倒すか……」



そう言い、永遠亭の中へと入っていく

最初に出会ったのは、鈴仙だった



「誰ですか、貴方?」



「……我に勝てたら教えてやろう」



何者か聞いたが、返答の言葉に鈴仙はムっとする

鈴仙は懐から、自分の武器を取り出しつつ、警戒を強めていく



「弾幕ごっこという訳ですか……」



「……そうだ」



「分かりました

貴方の正体を吐かせてみせます!」



「……来い」



鈴仙は開始と同時に、自分の武器「拳銃」を発砲する

しかし、この者は首を傾げるだけで避ける

それに驚くが、隙を見せない為にも、攻めていく

数十分後、鈴仙は肩で息をする程に体力を消耗していた



「ハァ……ハァ……

(何で当たらないの?

これだけ攻めてるのに!

でも、どうして攻撃して来ないんだろう?)」



「……終わったか?」



「どうして……攻撃して来ないんですか?」



「……特に意味はない

お前の攻撃を見ていただけだ……

……では、望み通り、今度は此方から攻撃しよう」



「……(来る!)」



その言葉と共に姿を消した

鈴仙は、それに「なっ!?」と言い驚愕する

すると、鈴仙の腹に激痛が走った

腹を見ると、鈴仙は拳を入れられていたのだ

鈴仙は腹を押さえ、床に膝を着く



「……一撃で終わりか?」



「ごほっ!ごほっ!

ハァ……ハァ……貴方の攻撃が……重いんですよ」



「……修行不足だな

これで、終わりだ……」



「……(すみません、お師匠様)」



鈴仙の額をトンと突く、それだけで鈴仙は気絶する

身体から力が抜け、倒れる鈴仙を支えた



「……銃弾に妖力を籠め、撃ってみろ

それだけで格段に威力が上がるぞ……」



そう言って、鈴仙を優しく床へと下ろす

鈴仙の額に光を当てて、奥へと進んでいく

永遠亭の奥に着き、巨大な扉を開ける

扉を開けると同時に矢が飛んで来た

それを指の間に挟むだけで、キャッチする



「へぇ……私の矢を受け止めるなんてね」



「彼が侵入者?」



「そうなんじゃない?

如何にも怪しい格好してるし」



矢を射ったのは永琳だった

輝夜は確認の為に隣の二人に聞く

それに答えたのは、永遠亭に来ていた妹紅だった

この者が永遠亭の入口で「あの者」と言ったのは、妹紅なのだ



「……少しは楽しめそうだ」



「私達を相手に楽しめるねぇ……

掛かって来なさい、あの二人を倒してくれた、お礼をしなくてはね!」



「私も楽しませてもらおうじゃないの!」



「……(先ずは様子見で行くか

輝夜は緊張感が全く無いな)」



幻想郷の実力による激しい戦いが始まった

最初に動いたのは輝夜で、後から援護射撃する形で永琳が矢を射っていく

隙が出来た所に妹紅が攻撃を仕掛けていった

しかし、何度やっても、三人の攻撃は全くと言って良い程に当たらない

三人は先程の鈴仙と同じような状況になっていた

つまり、肩で息をする程に体力切れを起こしているのだ



「……この程度か?」



「貴方、化物ね」



「えぇ、化物ね」



「確かに化物って呼べるほどに強いわね

でも、私達は不老不死……勝てない相手じゃないわ」



実力者の三人から化物と呼ばせる程に強い

しかし、この者は悲しそうな目をして、重々しく口を開く



「……化物か

化物だったのなら、どんなに良かっただろうか……」



「どういうこと?」



「化物じゃなければ、何なの?」



「……(この人は何かを為そうとしてる?

一体、何が目的で行動してるのかしら……)」



「……話は終わりだ

これ以上、話す事は無い……

……まぁ、一方的にやられるのは気に入らないだろう

少しだけ、我の事を教えてやる……

……我は……全ての概念から外れた存在だ」



「「「っ!?」」」



その言葉を聞き、三人は驚愕の表情になる

それも、そうだろう

「全ての概念から外れた存在」と言われ、驚愕しない人物は居ない

例え、龍神のガイアでも驚くだろう

アリスと紫に1回づつ殺されて生きてるのは

恐らく「死」という概念から外れているからだろう



「では、終わらせよう……」



そう言って、目に見えない速度で移動する

最初に狙ったのは永琳だった

思いっ切り首の部分を蹴ったのだ

永琳は蹴られたという感覚はない

それ程までに速い速度で蹴ったようだ

輝夜と妹紅も何時の間にか永琳が倒されていたという感覚だろう

次のターゲットは輝夜だ

腹に重い一撃を入れ、吹き飛ばす

ズドォォォォオオオオオン!という音をさせ、輝夜が吹き飛んでいく



「輝夜!

くっ……この!」



「……それは、悪手だぞ」



「っ!?」



妹紅は二人がやられて怒っているのか、無我夢中で突っ込む

しかし、簡単に避けられてしまう

その隙を衝き、妹紅の首に手刀を落とす

手刀で気絶して、妹紅は床に倒れ込む

それを、優しく抱き止め、ゆっくりと床に下ろす



「……不老不死だからと言って、頼りすぎだ

もっと、近接の修行をして強くなれ……」



そう言って、妹紅から順に輝夜、永琳という順番で、額に光を当てる

そして、永遠亭を後にし、次の場所へと向かっていった

どうでしたか・・・?


驚きの事実が出ました

色々とツッコミ所が満載でしょうけどね;;


まぁ、そういう形でアリスと紫の攻撃が効かなかったんです


次回は花映塚になります


でわ、また次回に><

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