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東方全愛記  作者: 神夜 晶
異変解決編
154/181

第128話 『和太鼓と桜』

どうも、神夜晶です


今回は雷鼓さんです


雷鼓の達人だドン!!


でわ、どうぞ~

少名が来てから、数日が経った

正邪が博麗神社に行くと、少名も一緒に修行に混ざったんだとか

現在、桜はと言うと……



「~♪~♪」



中庭で歌の練習中のようだ

その傍には動物達も居て、桜の歌を聴き入っていた

桜は歌を歌い終わり、昼食の準備をする



「今日は何にしましょう……」



桜は料理本を、ゆっくりと捲りながら見ていく

途中で気になるものを見つけ、材料と栄養を見る

そして、気に入ったのか、昼食はそれにしたようだ



「では、作りましょうか」



桜は昼食の準備に取り掛かった

先ずは鶏肉の一口サイズに切る

次に湯を沸かしておき、野菜を一口サイズに切っていく

湯が沸いたら、湯の中に塩と麺を入れる

その間に鶏肉と野菜を炒めていく



「~♪~♪」



桜は鼻歌を歌いながら、料理していた

麺が茹で上がり、炒めていた鶏肉と野菜に絡ませていく

皿に移して、彩りを良くする為に、トマトを置けば完成だ



「何とか出来ました

では、頂きましょうか」



そう言い、桜はフォークで麺を絡めると玄関がノックされた

コン!コン!という音が桜の耳に響く



「御免下さい」



「は~い

何方でしょうか?」



桜はフォークを置き、玄関へと向かう

玄関に着き、扉を開けると其処に居たのは数週間前に出会った人物だった



「久し振りね、桜」



「お久し振りです、雷鼓さん」



「元気そうで良かったわ」



「はい、大丈夫ですよ」



訪れたのは、異変の時に戦った雷鼓だった

戦いが余り好きじゃないが、自分と戦ってくれた事の心配で来たようだ



「あの子達、九十九姉妹から、此処を聞いたのよ

桜も元気にしてるって聞いたし

丁度良い機会だから、会っておこうと思ってね」



「そうだったのですか

ふふ、お越し頂いて有り難う御座います」



雷鼓は九十九姉妹達から、この家の場所を聞いたようだ

桜も雷鼓に来てもらい、嬉しそうにしていた



「別に良いわよ

それに、桜の顔も見たかったし」



「ふふ……有り難う御座います

立ち話もなんですから、中へどうぞ」



「えぇ、お邪魔します」



「いらっしゃいませです」



桜は雷鼓を家の中へと招く

二人はリビングに着き、雷鼓は立ち止まり、テーブルを見る

テーブルを見ると、昼時だと理解した



「えっと、お昼中だったの?」



「はい、食べ始める時でした」



「外で待ってるわよ?」



「いえ、大丈夫ですよ

宜しければ、雷鼓さんも一緒に食べませんか?」



「良いの?」



突然の誘いに、雷鼓は首を傾げる

桜は微笑みながら、コクンと頷く



「はい、私が一緒に食べたいですし

一人より、二人で食べた方が美味しくなりますので」



「そう、じゃあ……頂こうかしら」



「はい♪

では、椅子に座ってお待ち下さい」



「えぇ、分かったわ」



桜は雷鼓に何もさせない為に、椅子に座ってもらった

雷鼓の分を準備し、桜は待たせないように直ぐに用意する

二人は「いただきます」をして、食べ始めた



「美味しいわ……」



「ふふ、有り難う御座います」



「鶏肉と麺がマッチングしてて良いわね

それにトマトと野菜も合ってる

お店でも出したら?」



雷鼓の中で「鶏肉と野菜のパスタ」は好評だったようだ

「店を出せば?」と言う程に美味しかったらしい

しかし、桜は苦笑しながら首を横に振る



「いえ、出しませんよ

私は人里の皆さんから、お金を取りたくないですし

それに、忙しくなりそうなので……皆さんと会う時間も無くなるでしょうから」



「ふふふ、そうね

(こんな優しい子は、お客からお金を取れないでしょうね

でも、その優しさが……私達の心を救ってくれた

本当に感謝してるわ、有り難うね)」



雷鼓は再び、桜の優しさに触れ心地良かったようだ

二人は食事を済ませ、世間話をしていた



「雷鼓さんは太鼓を叩かれるのですか?」



「太鼓というか、こっちを叩くわね」



桜が「太鼓を使うのか?」と聞くと雷鼓は指パッチンをした

すると、雷鼓の首周りにドラムが現れる



「それは……どらむと呼ばれるのですか?」



「えぇ、そうよ

桜と戦った時は使わなかったけど

私には「何でもリズムに乗らせる程度の能力」があるの

でも、私は桜と正々堂々と戦いたかったから使わなかったのよ」



「雷鼓さん……

(ふふ、真っ直ぐな人ですね

思い遣りが出来て、素晴らしい方だと思います)」



桜は雷鼓の言葉を聞いて感動していた

雷鼓が桜に太鼓かドラムを「演奏しようか?」と誘うが

桜は自分自身の曲を聴いて欲しかったのか、断った



「成程、桜が作った曲をね」



「はい、前々から作っていたのですが

中々、歌う機会が無くて……聴いて頂けませんか?」



「喜んで、聴かせてもらうわ」



「ふふ、有り難う御座います

では、聴いて下さい……『訣別の旅』」



二人は中庭に移動し、桜が歌った

桜の歌を聴き、雷鼓は鳥肌が止まらなかったようだ

それ程までに感動したのだろう

曲が終わり、雷鼓は拍手する



「とても良かったわ

歌ってる時に鳥肌が止まらないくらいにね」



「そ、そうだったのですか

ですが、有り難う御座います」



「ふふふ、また聴かせてね?」



「はい!」



その後、桜は雷鼓のドラムと太鼓の演奏を聴いた

桜は普段とは違う音で驚いたが、気に入ったようだ

二人は、夕方まで互いに楽器を弾いたり話したりと楽しく過ごす

夕方になり、雷鼓は満足そうに帰路に着いた

桜も寝る準備を済ませ、寝る直前まで楽器を弾いていたようだ

どうでしたか?


途中で桜が平仮名でどらむと言ったのですが

それは誤字じゃないので、あしからず


さて・・・遂に次回から新章となります!


さぁ、これから・・・忙しくなりますよ~(桜が)


でわ、また次回に(`・ω・´)!

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