第113話 『桜とこころ』
どうも、神夜晶です
今回は桜とこころの生活的ことを書きます
短いかもしれませんが、見てやって下さい(;´・ω・)
でわ、どうぞ~
あれから、数日が経った
その間に、こころは色々な事を学んだ
食事、勉学、礼儀作法、など色々と学んでいた
こころは余り物覚えが得意ではなかったのだが
桜の覚えやすい説明の仕方で、こころは直ぐに覚えることが出来た
その様子が、これだ
~食事~
箸、フォーク、スプーン、ナイフの持ち方を教えていた
「お箸は、こうやって持つんですよ」
「こう?」
「ふふ、お上手です
その持ち方で、おかずを持ってみましょうか」
「分かった」
桜は丁寧に教えていく
教え方としては、座ってるこころの後に桜が居るという形だ
箸が終わり、次にフォーク、次にスプーンと次々に覚えていく、こころだった
~勉学~
桜が次に教えたのは勉学だ
マナーなどの一般常識を教えた
「良いですか? 知らない人に付いて行っては駄目です
こころさんは可愛い方ですから、話し掛けられたりすると思いますが
付いて行っては駄目ですからね?」
「分かったわ、他にはある?」
「他にはですね……初対面の方を見た目で判断してはいけません
どんな方にも個性はあります
私にもありますし、こころさんにもあります
良いですか? 人の見た目を悪く言っては駄目ですよ」
「は~い」
桜が一般常識を教える
こころは少しづつ知識を吸収していった
~礼儀作法~
そして、次に礼儀作法だ
「おはようございます、こんにちは、こんばんは
いってらっしゃい、いってきます、いらっしゃいませ、お邪魔します
この様に色々とありますので、その状況に応じて使いましょう」
「うん」
「次はですね……」
このように桜は色々なことを教えた
こころはこころで初めての感覚なので、楽しく覚えられたようだ
そして、数日経ったのだが……
こころが来てから、桜は一つだけ困ったことがあった
それは……お風呂の問題だ
例え精神は幼くとも、身体は成長している
こころが訪れた日の夜は、こころがタオルも巻かずに出て来たのだ
それを見て、桜は赤面していたのは言うまでもない
この問題を解決するべく、桜は悩んでいた
そして、出した答えは……
「こんにちは、桜」
「こんにちは、霊夢さん」
それは、霊夢に頼ることだった
桜は、数日間で起きた出来事を話す
それを聞き、霊夢は二つ返事で快く受け入れる
「じゃあ、夜に行けば良いのね?」
「はい、お願いします
お願いをする代わりと言ってはなんですが
夜御飯を一緒に食べませんか?」
「それも良いわね、分かったわ
それじゃ、19時くらいになったら行くわね」
「はい、お待ちしてますね♪
(久し振りの霊夢さんとの食事ですね
張り切っちゃいます!)」
「ふふふ……
(桜をママね~……有りだわ!
そのこころっていうのが桜を襲わないと良いんだけどね~
今は子供って言うし、まだ問題ないわね
それに何れは……私が桜をものにするから娘になるわけだし
今の内から優しくしとかないとね!)」
桜は霊夢に内容を伝えて、嬉しそうにしながら帰っていった
霊夢は霊夢で、色々と作戦を立てているようだ
そうしていく内に、夜になった
霊夢は時間ピッタリに桜の家のドアをノックする
すると、中からトテテテという音が聞こえて来た
音が止み、扉が開かれる
扉を開けたのは、霊夢が望んだ人物の桜だった
「いらっしゃいませ、霊夢さん」
「えぇ、お邪魔するわね」
二人が家に入り、リビングまで行くと
椅子に座って、足をぶらぶらとさせるこころの姿があった
こころが此方を振り向くと、霊夢を見て首を傾げる
「こころさん、此方が先程お話した、博麗霊夢さんです
霊夢さん、此方がお話した、秦こころさんです」
「これが、博麗の巫女?」
こころが霊夢を見た感想は、何故かガッカリだった
“これ”呼ばわりされ、額に青筋が立つが、桜が注意する
「これと言っては駄目ですよ
霊夢さんは私の大切な人なのですから」
「ふふふ、そうよね
私達は相思相愛、子供が付け入る隙はないわ」
桜の言葉に霊夢は御満悦だった
霊夢は桜を抱き寄せて、私のものだと、こころに理解させる
抱き寄せられ、桜は赤面していた
「れ、霊夢さん……(カァァ)」
「ママから離れろ、脇巫女野郎……」
こころは二人の遣り取りを見て、怒りに似た感情を知った
それは……“嫉妬”だ
今まで、自分にしか見せなかった表情を簡単に見せた
こころには、それが気に食わなかったのだ
馬鹿にされ、霊夢は額に幾つもの青筋を作る
「もう一回、言ってみなさい……」
「何度でも言うわ、この……脇巫女野郎!」
「……殺す」
「止めて下さい!」
「「っ!?」」
二人の武器が激突する瞬間、桜が叫んだ
突然の叫び声で、二人は動きを止める
普段から叫ばない桜だが、今回に限っては思いっ切り叫ぶ
本当の娘ではないが、自分の所へと来てくれた、こころ
今も、昔も、そして、これからも大切な、霊夢
そんな二人の喧嘩を、桜が黙って見れる訳がなかった
桜は泣きながら、先ずはこころに話し掛ける
「こころさん……お昼に言いましたよね?
見た目で判断してはいけませんと」
「うん……」
「霊夢さんの事を見た目で判断しましたね?
何故ですか……?」
「それは……」
「それは……?」
桜は泣きながらも、威圧感を出す
その所為か、こころは涙目だった
それ程までに桜は、人生で初めて本気で怒っていたのだ
大切なもの同士が傷付け合うのを見れば、本気で怒りたくもなるだろう
桜とこころの様子を見て、霊夢はオドオドしながらも、桜に話し掛けた
「あの……桜、その辺で……」
「霊夢さん!」
「は、はい!」
「……確かに、こころさんは本当の子供ではありません
例え血が繋がっていなくても、私達の子供です
私にとっては、お二人は本当に大切で優劣を付けれません
お願いですから……殺し合いなんてことは……しないで下さい……」
「「ママ(桜)……」」
遂には、桜が本気で泣き出してしまう
それを見て、二人は先程までの自分を殴りたくなるような気持ちだった
二人は泣いている桜に抱き着く
数十分後に、桜は泣き止んだ
「お二人共……仲直りして下さい」
「「……(コクッ)」」
二人は桜の言う通りに仲直りをした
そして、漸く三人は食事することに
食事が終わり、やっとの事で本題の風呂に入った
その光景が、これだ
「「……」」
二人は無言だった
霊夢がこころの身体を洗っている途中だ
こころも洗われている最中だが、二人の間には無言だけが続く
そんな空気に耐え切れないのか、痺れを切らしたのは霊夢だった
「お母さんと呼びなさい」
「え?」
「私も貴方の事を、こころと愛しながら呼ぶわ
だから、私のことはお母さんと呼びなさい
貴方の事は正直、気に入らない
だけど、桜が泣くなら、そんな事どうでもいいわ
桜を泣かせないようにしましょ」
「うん……お母さん」
「ふふふ……良い子ね」
「……♪」
二人は互いに心を開き始めた
そんな二人の会話を、桜が脱衣所で静かに聞いていたようだ
桜は着替えを持って来たのだが、会話を聞いてしまった
二人の会話を聞き、桜は嬉し泣きをしながらも脱衣所を出る
そして、就寝後に三人は川の字で寝たそうだ
霊夢が止まったのは、桜の提案らしい
桜は家族らしいことをしたかったようだ
どうでしたか・・・?
遅れて、本当に申し訳ないです><
ということで・・・今回は霊夢とこころの回でした
本当はパパと呼ばせたかったけど・・・
それもどうなのかな?と思い、霊夢は「お母さん」に決定しました
これからは少しづつ、心綺楼に入っていきます
まぁ、時期もちょっと飛びますが・・・(;´・ω・)
でわ、また次回に!




