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東方全愛記  作者: 神夜 晶
異変解決編
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第111話 『桜と化け狸』

第111話 『桜と化け狸』


どうも、神夜晶です


今回はマミゾウさんです


どんな内容にしようかな・・・


本当はタイトルを「桜とマミってる狸」とやりたかったのは内緒(;´・ω・)


でわ、どうぞ~

神子が訪れてから、数週間が経った

その間に神子は再び訪れ、桜が作った曲を聞いたようだ

桜本人も忘れていて、神子が来た日に弾けなかった

故に、再び訪れて聞いたという訳だ

現在、桜はというと……



「もう少しで何かを掴めそうなのですが……

焦っても仕方ありませんね」



更なる新曲を作っていた

焦りは禁物と分かっているので、休憩がてらに昼食を作り始める

最近は気温も上がり、熱くなってきた

そう思い、今日は冷たい料理にするようだ

桜は料理本を眺めながら、考えていた



「何か良いお料理は無いでしょうか……」



桜が1枚1枚、ページを捲っていく

すると、ある項目に目が入った



「たぬき蕎麦ですか……丁度良いですね

今日は、これにしましょう!」



今日は、たぬき蕎麦を作ることにしたようだ

冷蔵庫の中身を見て、作れることを確認し

料理本を見て、作っていく

あっという間に、たぬき蕎麦を作った

そして、たぬき蕎麦の上に天かすと野菜のかき揚げを乗っける



「ふふ、たぬき蕎麦の完成です!」



桜は、たぬき蕎麦の器を持って天に掲げながら言った

その後に恥ずかしそうにしていたのは、言うまでもない

桜は食べる準備をし、食べ始める……直前で玄関がノックされた

ノックされたのだが、声が無いので、桜は返事だけをして玄関に向かう

玄関に着き、扉を開けると其処に居たのは……



「私が……もう一人居ます?」



桜は自分自身も何を言っているか、分からない状態だった

それも、そうだろう

目の前には鏡に映したように、桜の姿があったのだから



「ふふ、驚いてくれましたか?」



「貴方は一体……」



「私は二ッ岩マミゾウ、化け狸です」



「狸さんでしたか……私に化けてるということですか?」



目の前に居るのは化け狸らしい

桜を驚かそうと思って、化けたようだ

マミゾウに確認を取ると、矢張りそうらしい



「えぇ、そうです

人里の目も集まってきたし、元に戻ろうかのう」



ぼむっという音を立てて少量の煙が発生する

煙が消えると、其処に居たのは

頭に葉っぱを乗せタヌキ耳があり、手首に台帳と酒瓶が付けてあり

大きな尻尾を持つ女性だった



「それが……本当の姿ですね?」



「うむ、そうじゃよ」



「ふふ……」



「む?」



桜がマミゾウの本当の姿を見ると微笑んでいた

微笑む桜を不思議に思い、マミゾウは首を傾げる



「あ、すみません

素敵な狸さんと思ったので、微笑んでしまって……」



「そ、そうかのう……」



「はい♪」



出会い頭にマミゾウは自分を褒められ、赤面していた

その姿を見て、桜は更に微笑えむ

それから二人は軽く自己紹介を済ませ、桜はマミゾウを家の中へと招いた

リビングに着き、マミゾウは食卓を見て口を開く



「飯時じゃったか? すまんのう

(む、あれは……たぬき蕎麦か

ワシが来ることを分かっておったのかのう?)」



「いえ、大丈夫ですよ

マミゾウさんも御一緒しませんか?」



マミゾウは昼食が、たぬき蕎麦と分かり嬉しそうにしていた

その証拠に尻尾を振っているのだ

それを見て、桜は微笑みながら昼食に誘う



「良いのか?」



「はい、勿論です」



「では、頂くとしようかのう」



「ふふ、有り難うございます

では、椅子に掛けて御待ち下さい」



「うむ

(手馴れた対応の仕方じゃな

一体、どれだけの人数を招き入れたのかのう

全くと言って良い程に不快感がないぞい

それにしても……ワシが素敵か

今までは女として余り扱われなかったからのう、不思議な気分じゃ)」



マミゾウは桜の対応に満足していた

それと同時にマミゾウは、桜のことをドンドン興味を示す

マミゾウが色々と考えている内に準備が出来て、二人は食べ始める

桜が「お先にどうぞ」と言い、マミゾウから食べ始めた



「……(どきどき)」



「うむ、美味い」



「お口にあったようで、何よりです」



美味しいと言われ、桜はホッと胸を撫で下ろす

真剣な表情から、微笑みの表情に変わる桜だった



「天かすもじゃが、かき揚げが良いのう」



「ふふ、有り難うございます」



「お主も食べるんじゃぞ?」



「はい♪」



二人は話しながら、楽しく食事をしていった

食事が終わり、世間話の時間だ



「とまぁ、佐渡から来たのじゃが

ワシが来る頃には、騒動が終わっていてのう

余り活躍が出来んかったわい」



「すみません、解決してしまって……」



「良いんじゃよ、平和ならそれに越したことは無いからのう」



「ふふ、そうですね

あ、一つお聞きしたいのですが……」



マミゾウが平和思考で良かったと桜は心の底から思った

佐渡に居たと聞き、桜は前に読んだ本の内容を思い出しながら、質問する



「ん? 何じゃ?」



「えっとですね、マミゾウさんは佐渡に居たのですよね?」



「うむ」



「地元の方に二ッ岩大明神様と呼ばれてませんでしたか?」



桜は佐渡に伝わる、二ッ岩大明神かと聞く

その名前を出され、マミゾウは目をパチクリさせていた



「む……ワシを知っとるのか?」



「いえ、前に佐渡に伝わる書物を読みまして

団三朗狸さんで合ってますでしょうか……?」



もう一つの名前である、「団三朗狸」も言った

それを聞き、マミゾウは次第に頬が釣り上がっていく



「ほっほっほ、博識じゃのう~

そうじゃよ、ワシが団三朗狸で二ッ岩大明神とも呼ばれておったわい

あの頃は色々と楽しかったのう」



「矢張り、そうでしたか

ふふ、伝説の方に会えて光栄です♪」



「そ、そうか……

(一々、見せる微笑が眩しくて、直視出来ん

まぁ、可愛いから良いんじゃが

こんな小さな娘まで、ワシを知っているとはのう

余り有名になった覚えはないんじゃが……まぁ、良かろう)」



マミゾウは桜に光栄と言われ、赤面していた

それから、二人は夜まで面白可笑しく話し合う

そして、夜になり、マミゾウは帰るのだが……桜に呼び止められる

桜の用件は“母に化けて欲しい”というものだった

最初は本の出来心だったのだが、玄関で会った時に自分の姿を見て凄いと思ったのだ

それを聞き、マミゾウは母が居ないのだと理解してしまう

マミゾウは快く承諾し、桜に母の写真を見せてもらい、化けた

例え、マミゾウだと頭で分かっていても、桜は思いっ切り抱き着く



「少しだけ……このままで居させてもらえますか……?」



「満足するまで……このままで居なさい……」



「有り難うございます……」



「ふふふ……

(幼くして、母親を亡くしたようじゃのう

まぁ、母親に化けるくらいだったら、お安い御用というものじゃ)」



それから、数十分は抱き着いていた

桜も満足したようで、マミゾウに礼を言う

マミゾウは母の姿で頭を撫でて、そのまま帰路へと着いた

桜は飛んでいくマミゾウを見て、涙を流していたが

何処か吹っ切れた表情で、マミゾウを見上げていた

どうでしたか・・・?


Wikiとか見たんですが

マミゾウって二ッ岩大明神・・・ですよね?


後、一人称のワシが変換出来なかったので、カタカナにしてます


最後のアレは思い付きです(´・ω・)

桜には幸せになって欲しいという思い付き!


でわ、また次回に><


(次回は心綺楼かな?

まぁ、考えておきます!)

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