第107話 『桜と邪仙』
どうも、神夜晶です
今回は青娥になります
少しだけシリアスかな・・・?
でわ、どうぞ~
芳香が来てから、数日が経った
その間に桜は曲作りに励んでいた
完成度は凡そ80%と言ったところだろう
この数日間は料理本や小説は封印していたようだ
そして、現在は封印していた料理本を読んでいる
読んでいる項目は和食だ
今日の昼食は和食を作るのだろう
「色々とありますね
どれを作ろうか迷っちゃいます」
様々な種類の和食レシピが乗っており、桜は迷っていた
取り敢えず、気になるレシピを作ることにしたようだ
「先ずは……明日葉とツナマヨ和えですね
最初にサッと茹でます
その次に食べ易い大きさに切ります
切り終えましたら、ボウルに明日葉、ツナ、マヨネーズ、お酢を入れます
全部入れて、混ぜ合わせたら完成です!
お好みでゴマ等を掛けると良いかもしれませんね」
桜は数分で明日葉とツナマヨ和えを作った
次の料理は以前に作った事のある料理だ
それは、茄子とチーズの味噌炒めだった
桜は数十分で作り終え、次の料理に作る
次に作るのは同じく昔に作った豆腐ハンバーグだ
これも数十分で作り終える
桜は次に普通の肉じゃがを作った
肉じゃがを作り終え、これくらいで良いと思い桜は食べ始める
桜が食べ始めようとすると、誰かに玄関がノックされた
「御免下さい」
「は~い
この声は確か……」
桜は聞き覚えのあること知り、玄関へと向かう
玄関に着き、扉を開けると其処には見知った人物が居た
「こんにちは、桜さん」
「こんにちは、青娥さん!」
見知った人物とは神霊廟異変で治療をした、青娥だった
何故、数日前に来た芳香と一緒に来ないかと言うと
芳香に色々な事を学んで欲しいからである
故に一緒に来ずに別々で来たという訳だ
「突然、すみません
異変の時と先日のお礼をと思いまして
今日、来させて頂きました」
「いえいえ、お礼だなんて……
ですが、有り難うございます
青娥さんは、今お時間大丈夫でしょうか?」
青娥が来た理由は異変での治療と芳香の事だった
それを聞き、桜は顔の前で手を振り焦っていた
しかし、来てもらって返す訳にもいかないので
桜は家に上がってもらうことにした
「はい、大丈夫です」
「どうぞ、上がって下さい」
「ふふふ、分かりました
お邪魔します」
「はい、いらっしゃいませ♪」
「ふふふ
(異変の時も思ったけど……可愛いわね~
芳香も可愛いけど、それ以上の可愛さなのよね
何より礼儀正しい上に着物が似合ってるわ!)」
青娥は桜を見て、勝手に気分を高めていた
そんな事も知らず、桜は青娥をリビングへと案内する
リビングに着くと、青娥は食卓の上に御飯が置かれている事に気付いた
それを見て、桜に「御飯中でしたか?」と質問する
桜はコクンと頷き、答えた
「はい、食べ始める所だったのですが……
青娥さんも御一緒にどうでしょうか?」
「良いのですか?」
「はい、一人より二人で食べた方が美味しいですし
私の料理を青娥さんに食べて欲しいというのもあります……(かぁぁ)」
「そ、そうですか
では、お言葉に甘えて頂きますね
(か、可愛い……
あの巫女から本気で盗ろうかしら?)」
桜は自分の手料理を食べてもらいたいと赤面しながら、言った
それを見て、青娥は悶えながらも良からぬ事を企んでいるようだ
「はい!
直ぐに準備しますので、お掛けになって御待ち下さい」
「ふふふ、分かりました
(礼儀正しく、配慮のある対応ね
こんな子が、あの暴力巫女のものねぇ~……
土下座したら、譲ってもらえるかしら?)」
桜の来客への対応を見て感心する、青娥だった
そして、またしても良からぬ事を企んでいるようだ
約1分で準備を終え、二人は「いただきます」をして食べ始める
「青娥さん、お先に召し上がって下さい」
「分かりました、では……」
「……(ドキドキ)」
先に青娥が食べ始め、感想を言うまで桜はドキドキしていた
口の中の料理が喉へと流し込まれ、青娥の口がゆっくりと開かれる
「とても美味しいです」
「ふふ、お口に合ったようで何よりです」
「どれも食べた事のない程の美味しさでした
桜さんは凄いですね」
「いえ、そんな……
家事が少し得意なだけですよ」
桜は褒められて、薄く微笑む
そして、自然と謙遜をする
しかし、青娥は「ふふふ」と微笑んで呟く
「またまた、ご謙遜を
この味を出すには少し得意なだけでは出ませんよ?」
「ぁぅ……(かぁぁ)」
「っ……
(この方は何処まで私を萌えさせれば、気が済むのかしら?
あの宴会で聞いた話だと……殿方の筈よね?
こんな可愛い殿方が居て堪りますか!襲いたくなるわよ!)」
青娥は桜の可愛さに当てられて、悶えていた
その様子を見て、桜は首を傾げて聞く
「どうかされました?」
「いえ、何でもありませんわ
(おっと、危ない危ない)」
「ふふ、そうですか」
そして、二人は食事を終えて世間話に入る
最初に青娥が話し始めた
「桜さん、今回の件は本当に有り難うございました!」
「いえいえ、私も神として見て見ぬ振りを出来なくて……
それに両腕が使えないと不便ですし」
「ふふふ、そうですね」
「はい」
「桜さん」
「はい?」
「少し私の話を聞いてもらっても良いでしょうか……?」
「……(コクッ)」
青娥は突然、真面目の表情で話し始めた
話の内容は自分の過去と芳香の事だった
自分の国では仙人が多く、珍しくも何ともなかった
子供の頃に親の影響で道教にハマったは良いが
性格に難ありと言われ、邪仙と判定されたこと
芳香をキョンシーにしたは良いが、防腐の術を脳に掛け忘れ脳が流出してしまったこと
その他にも色々と聞いた
「私は色々と経験してきましたが
あの時ほど、後悔したことはありませんでした……」
「そうですか……
その事は芳香さんに……?」
「えぇ、話しました
あの子は笑って許してくれましたけどね
ですが……私は駄目な主ですね
防腐の術を掛け忘れ、使い勝手の良い駒としか見てない……
本当に私は……最低な主です」
「それは……違うと思います」
「え?」
桜は青娥の話を聞き、自分自身の思いを語り始める
青娥は黙って、桜の話を聞いていた
「もし、本当に最低な主でしたら
従者に対する申し訳ない気持ちも浮かんで来ないと思います
それに霊夢さん達と戦った時、芳香さんが倒されたら
真っ先に復活させたと、お聞きしました
その話を聞いて、芳香さんは良い方に出会えたと私は思いますよ
きっと芳香さんも、そう思っている筈です」
「桜さん……
ふふふ、本当に敵わないですね」
「いえいえ、そんな……
ですが、芳香さんのこと……大切にしてあげて下さいね」
「えぇ、勿論ですわ」
「ふふ……♪」
青娥は今までの感情を全て桜に吐き出した
それにより、青娥の笑みは更に輝きを増すだろう
桜は数日前の芳香を見れば、分かる事だった
芳香本人も特に気にしていなかったのだ
故に余り深くは言わない、桜だった
その後は普通の世間話をして、夜になり、二人は別れを告げた
青娥は帰り際に「芳香を今よりも大切にしよう」と心に誓ったんだとか
どうでしたか・・・?
書いてて思ったんですが、青娥の「娥」←の漢字が変換で出てきませんm9(^Д^)プギャー
一々、貼り付けてやってました。。。面倒くさいんだよぉぉぉ!!
早く新しいパソコンが欲しいのでち!
最近はハイスクールD×Dの黒歌と白音をヒロインとした小説を書きたくなってます・・・
ですが、こっちを書かないと駄目なので・・・我慢してます><
でわ、また次回に!




