第105話 『桜と山彦』
どうも、神夜晶です
今回は響子です
前回の後書きに心綺楼と言いましたが・・・
あれは間違いでしたm9(^Д^)
呪い解決前みたいに、異変に出て来た新キャラと桜の話を書いていきます
でわ、どうぞ~
神霊異変の宴会が行われてから、約1週間が過ぎた
その間、桜は平和な日常を送っていた
神子が神霊を大人しくさせ、神霊も湧いたりしなくなったのだ
桜は人里の者達を手伝ったりするが、余り大事な用事は無かった
現在は以前と同じように小説や料理の本を読んでいる最中だ
「今日は何にしましょうか……」
桜は料理本を見ていくと、気になる項目を見つける
それは春にピッタリの料理だった
桜は、それを見て「これです!」と思い行動に移した
「先ずは先程買って来ました、春キャベツの出番です!
後は玉ねぎと梅ですか、新感覚の料理ですね
さぁ、作りましょう♪」
先ず桜はキャベツを丁寧に1枚づつ剥がしていく
剥がし終えたら、水洗いをして綺麗にする
水洗いが終わり、包丁で切るのではなく
食べやすい大きさに手で千切る
その次に玉ねぎを一瞬切りでスライスにして、キャベツと玉ねぎに塩を振り掛ける
そして、サッと掻き混ぜて5分ほど寝かせておく
置いている間に梅の調理に入った
梅の種を取り除き、包丁で叩いて細かくする
細かくした梅に酢と出し汁を混ぜていく
そして、5分ほど寝かせておいたキャベツを更に水分を絞り取る
水分を取ったら、その上に作っておいた梅を掛けてキャベツと混ぜ合わせて完成だ
「1品完成ですね
次は残った春キャベツを使って野菜炒めを作りましょう!」
野菜炒めを作るように何時もの要領で作っていく
手馴れてる為に数分で出来上がった
他にも魚を焼いたりして、終わる頃には12時を過ぎていて良い時間だった
食べる準備をし、いざ食べようとすると来客が来た
玄関がコン!コン!とノックされ、大きな声が聞こえて来た
「こんにちは~~!!」
「何方か来られたみたいですね、それにしても大きな……
……ふふ、そういう事でしたか」
桜は声の主を判定し、微笑んでいた
玄関までいき、扉を開けると桜が予想した通りの人物が居た
「桜ちゃん、こんにちは!」
「響子さん、こんにちは♪」
来たのは、神霊異変で治療した響子だった
声が大きく元気があるのは響子だけだと知っていた為に
桜が予想するのは容易だった
「突然押し掛けて、ごめんね?
聖から、貴方の元に行くように言われて来ました!」
「ふふ、そうでしたか
さぁ、中へどうぞ」
「お邪魔しま~す!」
「いらっしゃいませ♪」
響子を家に上げ、リビングに案内する
テーブルの上にある料理を見て、響子が首を傾げながら聞いた
「御飯中だったの?」
「はい、これから食べる所でした
響子さんは……お昼を食べられましたか?」
「ううん、まだだけど……」
「では、一緒にどうでしょうか?」
「良いの!?」
「はい」
響子が桜の手料理を食べれると知り、喜んでいた
そんな響子を見て、桜は薄く微笑む
桜は直ぐに響子の分を用意し、二人は「いただきます」をして食べ始めた
「美味しい!
こんな美味しい野菜、食べた事ないよ!」
「それは春キャベツと言いまして
3月~7月だけにしか取れないキャベツです
別名、新キャベツとも言うらしいですよ」
「へぇ~そうなんですか!
桜ちゃんは物知りなんですね」
「ふふ、有り難うございます
私に構わず、沢山食べて下さいね!」
「は~い!」
「ふふ……♪」
響子は本当に美味しそうに食べていた
それを見て、桜は自分自身も嬉しい気持ちになる
食事が終わり、二人は世間話などをしていた
「私は山彦なんです!
前に魔法使いの人と戦った時は弾幕を反射させるフィールドを展開して
弾幕を反射させてたんですよ~」
「そうなのですか
それで反射していたのですね
山彦というと、山で叫ぶと声が返って来る事ですよね?」
響子は魔理沙との戦いを桜に教えた
種族は山彦の妖怪で能力は「音を反射させる程度の能力」らしい
弾幕が跳ね返ったのは、能力を使役したからだ
山彦と聞いて、桜は自分が知っている山彦のことを話す
響子は桜の話を聞き、コクンと頷いた
「うん、そう
でも、今の人達は山に伝わる音波で反響してるだけって迷信してるみたいで
それが原因で少し世の中が儚く思えて……
だから命蓮寺に仏門したんです!」
「そうでしたか……
私も教えて頂けるまでは、そう思ってたのですが
響子さんのこと信じますよ!」
「本当……?」
「はい!」
響子は今の世の中に儚みを覚え、命蓮寺に仏門したようだ
桜は響子の言う事を信じた
信じてくれる桜を響子は涙目で見つめる
桜が自信満々に答えると、響子は桜に抱き着いた
「有り難う、桜ちゃん!」
「ふふ、どう致しましてです
もし……世の中に強く儚みを思うようでしたら
何時でも私の所に来て下さいね
私は何時でも響子さんの事を信じて待ってますから
儚む時は何時でも私が、お話を聞きますよ……」
「桜ちゃん……本当に有り難う……」
桜は響子の背中を擦りながら、優しく呟く
響子は桜の言葉に涙を流す
桜は響子が泣き止むまで、ずっと背中を擦り続けた
時間が経ち夜になると、響子は来る前よりも笑顔で命蓮寺へと帰っていった
どうでしたか・・・?
ちょっとだけシリアスっぽかったけど・・・
終わり良ければ全てよし!
そして、桜が女神すぎる・・・
いつか女神化するんじゃないよね・・・?
でわ、また次回に><




