第104話 『宴会と桜』
どうも、神夜晶です
今回は宴会となります
でわ、どうぞ~
神霊廟での異変を終わりを告げ、夜になった
桜は家に帰り“ある物”を作っていた
それは……
「これくらいで足りますでしょうか?
多く食べる方も居ますし……もう少し作りましょうか
ふふ……皆さんが喜んでくれると嬉しいですね♪
初めて作りましたけど
桜のケーキは不思議な味ですね」
そう、桜を使ったケーキだ
食べられる桜を集めてチャレンジしていた
そして、宴会は既に始まっているのだが……
霊夢が心配になって来たが、ケーキを作ってから行くと告げたらしい
桜は少し急いでケーキ作りをする
数十分後にケーキを作り終えた、その数は10個だ
桜はケーキ持ち、宴会の会場である博麗神社に向かった
数分後に博麗神社へと着いたのだが……問題が発生していた
それは、聖と神子が戦っていることだ
お互いに道教と仏教なので、ぶつかり合う理由も十分あるだろう
しかし、それを踏まえた上でも、桜は争いをして欲しくなかった
折角の宴会で「楽しく宴会をしたい」という思いが強かった
二人の争いを見て、少し悲しくなったが、桜は止めると決意する
桜は神力を解放し、羽に神力を纏わせ、博麗神社に“下りた”
そして、ちょうど真ん中に下りた桜は羽で二人の攻撃を止めた
ギィン!という音が博麗神社に響き渡る
誰もが驚愕し、一番驚愕していたのが、聖と神子だった
自分達の本気の一撃を軽々と羽で受け止めたのだ、驚愕して当然だろう
『っ!?』
「……お二人の気持ちも分かります
ですが……今夜は宴会です……
争いをするのでしたら……ケーキお代わり無しですよ!」
「「ごめんなさい!」」
「ふふ、分かって頂けて何よりです
さぁ、宴会の続きをしましょう♪」
「「はい」」
辺りは少しの間だけシーンとしたが、一気に歓声が起こった
桜も神力解放を止めて、食事を始める
先程の姿を聞かれて、桜は大人気だった
そんな中で聖と神子は違っていた
先程の攻撃は自分達が出せる本気の一撃だ、それを桜は羽だけで受け止めた
聖は戦ったことは無いが、神子は数時間前に戦ったばかりだ
つまり、自分達と戦った時は本気では無い事になる
それを思うと、神子は少し恐怖した
しかし、桜の性格上、本気で戦わない事を予想していたので微笑むだけで終わる
「このケーキ美味しいわね~
桜を使ったケーキだっけ?
不思議な味をしてるけど、良いわ!」
「霊夢に同感だな」
「えぇ、そうね
前に食べた桜餅とは別の魅力があるわ」
「ふふ、有り難うございます
桜に味を付けるのに苦労しましたけど
皆さんに食べてもらいたくて、頑張りました(どやぁ)!」
「ふふふ、良い子ね」
「頑張ったな、偉いぞ~」
「御褒美に撫で撫でしてあげるわ!」
「……(カァァァ)」
桜を使ったケーキは何時もの三人には好評だったようだ
ドヤ顔で頑張ったと言うと、桜は頭を撫でられた
桜達が話していると、神子だけが来た
従者の布都と屠自古は宴会を楽しんでいる真っ最中だ
「桜ちゃん」
「あ、神子様」
「やっほ~
感想を言いに来ちゃった」
「感想ですか?」
神子の来た用事とは感想を言いに来たことだった
桜は何の感想か分からず、首を傾げる
首を傾げる桜を見て、神子は微笑んでいた
「えぇ、ケーキの感想ね」
「そうでしたか……
態々、有り難うございます」
「良いのよ、お礼も兼ねてるし」
「お礼ですか? お礼を言われる事をした覚えはありませんが……」
「いいえ、してくれたわ
さっきの事よ」
「先程の事でしたら、特に私は……」
神子の礼とは争いを止めた件についてだった
折角の宴会を争いに費やすのを止めてくれた
少し夜風に吹かれ、神子は頭が冷えたようだ
桜は余り気にしてないので、顔の前で手を振り否定する
それを見て神子は、「ふふふ」と微笑んでいた
「そんな謙遜しなくても良いわ
折角の宴会ですものね、楽しまなきゃ損よね?」
「ふふ、そうですね」
「それとね、桜ちゃんに聞きたい事があるのよ」
「何ですか?」
神子の用事は終わっておらず、桜に聞きたい事があるらしい
桜は首を傾げて聞いた
「私達と戦ったとき……本気じゃなかったわね?」
「「「っ!?」」」
神子の言葉に三人が驚愕した
その三人とは桜、霊夢、魔理沙だった
桜が驚いたのはバレたことについて
霊夢と魔理沙は本気を出していなかったことについてだ
「さっき、羽で受けたわよね?
その時の一撃は紛れもなく、私に出せる最高の一撃
それを軽々と羽で受けるってことは……本気を出してなかったと予測出来る
違うかしら?」
「「桜……?」」
「……はい、余り本気を出していませんでした
ですが、私は……神子様達に傷を負わせたくなかったのです
私が本気で戦うということは……近接もするということ
それは避けたくて……」
桜は泣きながら、先の戦いの真相を話す
何故、泣いているかというと、嫌われるかと思ったからだ
桜は神力を解放した状態だと扇を使わないで戦う
故に痣などが出来て、女性として品が無くなってしまう
それを考えた結果、桜は本気を出さなかった
以前、覚醒したときは戦いが終わった後に気付いたのだ
それ以降は余り近接をしなくなった
桜の考えを聞き、霊夢と魔理沙、レミリアは優しく見守る
神子は桜を抱き締めて、優しく声を掛ける
「そうだったのね……
私を気遣ってくれて、有り難う」
「は……い……」
桜は声を上げずに静かに泣いた
それを周りの者達は静かに見守る
そして、桜が泣き終わると宴会の続きが始まった
宴会は夜遅くまで続き、神子達にとっては最高の思い出となるだろう
どうでしたか・・・?
神子様、素敵過ぎます!
はい、今回は・・・神子と桜の回でした
次回は・・・いよいよ心綺楼かな?
まぁ・・・ネタを考えときます
でわ、また次回に~!




