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東方全愛記  作者: 神夜 晶
異変解決編
129/181

第103話 『桜と聖人』

どうも、神夜晶です


今回は神子戦まで持って行きます


桜を三人と戦わせるかも?


でわ、どうぞ~

あれから、桜は霊廟へと入った

入って進んでいくと、其処には一人の女性が倒れていた

桜は女性に気付き、治療を始めた

治療が終わると、数分後に女性が眼を覚ました

起き上がった女性は後頭部を八の字のような髪型にしていて

水色のような髪をしていた



「此処は……」



「気付かれましたか?」



「貴方は?」



「あ、自己紹介が遅れましたね

私は神咲桜と申します

何卒、宜しくお願いします!」



「御丁寧に有り難うございます

私は霍青娥と言いますわ」



「青娥さんですね、分かりました

何故、此処に倒れていたのですか?」



「巫女と魔法使いに倒されたからですわ」



「霊夢さんと魔理沙さんが来られたのですね

お身体の方は大丈夫ですか?」



「えぇ、大丈夫です

貴方は、あの二人の知り合いですか?」



「はい、そうですよ

魔理沙さんとはお友達で、霊夢さんとは恋人をさせて頂いてます」



桜は霊夢と恋人をしてると告げると、ほんのりと頬を赤く染める

それを見て、青娥の中に雷が落ちた



「そ、そうですか……

(何て可愛い子なのかしら……

博霊の巫女が恋人ね

盗ろうかしら……?)」



青娥は桜を霊夢から盗ることを考えていた

それを感じたのか、桜は少し背中が凍る感覚に見舞われた



「私は先へと進みますが……

お一人でも、大丈夫でしょうか?」



「はい、大丈夫ですわ

私に構わず、行って下さいな」



「分かりました、無理しないで下さいね?

では、後ほどお会いしましょう!」



「はい、また後ほど」



桜は青娥と別れ、次へと進んだ

次に進むと洞窟を抜け、巨大な建物があった

桜は飛ぶのを止めて、空中で一時停止した

そして、建物を見ると桜は感じた



「(建物の中から……大きな力が感じれますね

本当に“あの方”が復活されたのでしょうか?

ふふ、楽しみですね……さぁ、行きましょう!)」



桜は建物の中へと入っていった

普段から本を読んでいる為、此処がどういう意味で作られたかも知っているので

桜は興味が湧いていた



「(神霊さんが集まる廟……神霊廟ですか

ふふ、1400年の時を超えて復活されても大人気なのですね

貴方と……もうすぐ会えますね♪)」



桜は建物内を見ながら、ゆっくりと飛んでいく

そして、遂に大広間らしき所に出た

其処には復活したが、既に倒された三人の者達が居た

当然の事ながら、霊夢と魔理沙も居た

桜がやって来た事に気付き、二人は笑顔になり事の経緯を話した

過去に存在していた、「豪族と聖人が蘇った」と

それを聞き、桜は優しく微笑んだ



「その様子だと知ってたのね」



「そうなのか?」



「はい、最初は白蓮さんから聞いて

その後に青娥さんから聞いたんです」



「そうなのね

まぁ、知っての通りコイツは歴史上の人物“聖徳太子”よ」



「はい!」



「おぉ~、桜の目がキラキラしてる」



桜は本物だと知り目をキラキラさせていた

それを見て二人は苦笑しながら、溜め息を吐く

桜は倒れている三人に治療を施した

その光景を見て、霊夢と魔理沙は優しく見守る

治療が終わり、三人は目を覚ました



「負けてしまったわね」



「「そうですな(ね)」」



「お身体は大丈夫ですか?」



「「「ん?」」」



「……」



「「「……」」」



桜は聖徳太子を見て、キラキラしていて

三人は桜を見て息を呑んだ

それは可愛いのもあるが、神秘的な容姿に見えたからでもある



「えっと、あの……」



「「「はっ!?」」」



「?」



「いえ、何でもありません

初めまして、幻想郷の神よ

私の名前は豊聡耳神子と言います

どうぞ、宜しくお願いします

貴方達も挨拶しなさい」



「分かりました

私の名前は蘇我屠自古です、宜しくお願いします」



「分かりました、太子様!

我の名前は物部布都と申す

以後、宜しく頼みますぞ!」



「御丁寧に有り難うございます

私の名前は神咲桜と申します

どうぞ、宜しくお願いします!」



三人に自己紹介をしてもらい、桜も自己紹介し返す

お互いに礼儀正しく、御辞儀をする

そして、神子はある事に気が付いた



「身体に傷が無い……?」



「御勝手ながら、私が治療しました」



「そうですか、有り難うございます」



「いえ、怪我をされたら放っておけなくて……

それに、治療をして早く起き上がってもらいたかったものですから」



「そうなのですか? 何か用事でも?」



「はい!

お聞きしたところ、聖徳太子様で間違いないでしょうか!?」



「え、えぇ……そうだけれど……

(か、可愛いわね)」



「(何だ、この可愛い生き物は……)」



「(可愛いという表現で良かっただろうか?

胸の奥が熱い気がするぞ……)」



桜は目を光らせて、神子に詰め寄った

それを見て満員一致で可愛いと思われていた

桜は神子が聖徳太子と認めると、キャーキャーと大喜びだった



「私を知っているのですか?」



「はい、生前の御活躍を書物で見まして

前々から尊敬しておりました!

是非、握手をして頂けないでしょうか!?」



「ふふふ、私を尊敬ですか……

えぇ、握手で良いならしましょう」



「有り難うございます♪」



桜は神子に握手してもらい、物凄い感動していた

しかし、神子は違う事を考えていた



「(この子の手……プニプニしてて気持ち良いわ

でも、それ以上に……欲が読めないのは何故かしら

それ程……強いという事かしら?

あの巫女は強いのに読めた……この子が読めないのは何故?

まぁ……戦ってみれば良い事よね!)

ねぇ、桜ちゃん」



「はい?」



「私達と戦ってみない?」



『!?』



「……ぇ?」



「実はですね……」



神子は爆弾発言をした

周りも「何言ってんだ、コイツ」のような視線を送っていた

怒りに耐えながらも、神子は桜に戦う理由を話した



「それは恐らくですが……龍神様のお力だと思います」



「幻想郷最高神の?」



「はい、私は訳あって龍神様のお力で神へとなりました

その影響だと思うのですが……

決して私が霊夢さんより強いという訳ではないですよ」



「そうだったのね、桜ちゃんが巫女より弱くても構わないわ

戦いましょ? 大丈夫、ちゃんと手加減するから

それに、其処の巫女も桜ちゃんの戦いを見たいようだし」



「何で勝手に言ってるのよ!」



「霊夢さん……見たいのですか?」



霊夢は自分の欲がバレて、赤面していた

自分の戦いを見たいと言われ、桜は首を傾げる

霊夢は堪忍したのか、コクンと頷き話し出す



「……えぇ

見てみたいわ、負けたって良い

桜が戦う姿を見てみたい

どうかしら……?」



「私も見てみたいんだぜ!」



「魔理沙さんまで……分かりました

太子様、戦いましょう」



「ふふふ、有り難う

それと、私のことは神子で良いわ

さぁ、屠自古、布都、戦う用意をしなさい」



「「はい!」」



三人は戦闘態勢に入る

霊夢と魔理沙も端へと避けていく

三人と向かい合うように、桜は立った

桜は疑問に思った“ある事”を聞いた



「あ、神子様

私は……全力で戦えば良いのでしょうか?」



「えぇ、そうして下さい

手を抜いたら、許しませんよ」



「ふふ、分かりました

では……いきます」



『っ!?』



全員が驚愕した

何に?と聞かれると、桜の姿と雰囲気にだ

桜の髪は銀に近い白になり、眼の色が赤くなり、瞳の中には黒い星が映し出されていた

羽も白へと変わっているようだ



「この力は数ヶ月前に手に入れました……

さぁ、いきますよ……」



「来なさい!」



「「来い!」」



「ふふ……

『落雷「天より降り注ぐ雨」』」



「「「っ!?」」」



桜は夢幻世界で手に入れた力を使った

それを見て全員が綺麗と思っていた

そんな中で霊夢と魔理沙は桜の戦いを集中して見守る



「(あんなに強くなったのね……

すっかり逞しくなっちゃって

私も本気で戦わないと危ないかしら……?

ふふふ、本当に強くなったわね)」



「(あ~あ……とうとう抜かれちゃったか

私も幻想郷では強いと思ってたんだけどな~

そろそろ、人間に出せる強さも限界に来たか……

私も……人間止めて何かになってみるか?)」



各々は思いを募らせていた

魔理沙は危ない思考をしていた

一方、桜と神子は激戦になっているようだ

夢幻姉妹は避けるのに苦戦したが、神子達は簡単に避けて反撃までして来た

桜はスペルを中断して、能力で桜を飛ばしたりしていた

しかし、三人には効かずに一撃を貰ってしまう



「っ!?」



「ふふふ、油断したわね

確かに強いけど……大技に頼り過ぎな面もあるから

少し手元が疎かになってるわ

まぁ、相手が悪かったと思いなさい」



「……ふふ」



神子に説教臭い事を言われ、落ち込むかと思いきや

桜は微笑んでいた

その意味が分からずに、神子は首を傾げる



「何が可笑しいの?」



「……直ぐに分かりますよ」



「……?」



「……新スペル参ります

『神符「輝く天空」』」



桜は懐から真っ白なスペルカードを出して、スペル名を呟く

新スペルを発動させると、桜を除く全員の背中が凍るような感覚に見舞われる

全員が上を見ると、其処には桜色の巨大な魔法陣が描かれていた

魔法陣はキィィィィン!という音を立てて光が収束していく

ヒュォォォォ!という音が鳴り、音が止むとドン!という音がした

すると、魔法陣が発光していき……広範囲による高威力が神子達に迫った

突然の出来事で神子達は直接ダメージを受けてしまった

魔法が止むと辺り一面に巨大なクレーターが出来ており

その真ん中に神子達が倒れていた

桜は急いで三人の治療に駆け付ける

数分後に治療を終え、霊夢達が桜の元へと歩いて来た



「お疲れ、桜」



「カッコ良かったぜ、桜!」



「ふふ、有り難うございます

ですが、まだまだですよ

大技と接近戦にばかり頼っているので

弾幕の練習をしませんと……」



「まぁ、確かに弾幕も大事よね

でも、それを思わせない程に強かったわ

自分自身に誇りを持ちなさい」



「そうだぜ?

多分、私より強くなってると思うぞ」



「いえ、そんな……」



二人は桜をベタ褒めしていた

桜は褒められて少し顔を赤く染める

三人が話していると、神子達が眼を覚ました



「あ~……やられちゃったわね」



「そうですな、悔しいですが完敗です」



「負けましたが、珍しいものを見れたので満足です」



「そうね、珍しい魔法だったわ

それに物凄い威力ね……

ふふふ、私達の負けよ

また戦いましょ? 桜ちゃん」



「はい!」



神子は桜と再び戦うことを約束した

桜も良い経験となり、得るものがあったようだ

こうして、神霊による騒動異変は終わりを告げた

そして、新たな者達を迎えて、久し振りの宴会が行われる事となったようだ

どうでしたか・・・?


はい、という事で。。。

桜の新スペルでした


どういう技かは・・・想像にお任せします!

分かる人には一発で分かりますw


次回は宴会になります


でわ、また次回に><

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