番外編 『桜と夢幻世界』
どうも、神夜晶です
今回は桜が夢幻世界に行きます
東方幻想郷をやったことがないので、詳しいことは分かりません
なので、夢幻館と夢幻世界の表現は思いつきで書いています
もし、間違っていましたら指摘お願いします
後、キャラの口調も分からないので
知らべて書いてますけど
間違ってましたら、言って下さい
そして、今回は桜がパワーアップするかも?
でわ、どうぞ~
春の季節は過ぎ、幻想郷は夏を迎えた
勿論、桜は夏服へと変えている
以前、妹紅の為に作った服も、会う時に着ているのが確認されている
桜は何時もと変わらない日常を過ごしていた
そんな時だった
誰かに玄関がノックされた
「御免下さい」
「は~い
確か、この声は……」
訪問者の声を聞き、桜は聞き覚えがあるようだ
桜は玄関に行き、扉を開けた
其処に居たのは……
「久し振りね、桜」
「お久し振りです、幽香さん♪」
訪問者は幽香だった
二人は久々に会うので、どちらも笑顔で会う
「今日は桜に用事があって来たのよ」
「そうなのですか?」
「えぇ、この後は暇かしら?」
「はい、特に用事は無いです」
「そう、なら……
私と一緒に別世界に行ってみない?」
「別世界ですか?」
幽香の用事は別世界に行こうという用事だった
「別世界」という言葉に桜は首を傾げる
前に行った、魔界も別世界なので、それが桜の頭に過ぎった
幽香は桜が何を考えているのか分かるのか、微笑んでいた
「言っておくけど、魔界じゃないわよ?」
「魔界ではないのですか?」
「えぇ、私の前の住んでた世界ね」
「そうでしたか
分かりました、行かせて頂きます!」
「ふふふ、歓迎するわ」
「ふふ、有り難うございます♪」
幽香は何かを企んでいるかのような笑みだった
そうとも知らず、桜の中には楽しみだけがあった
「それじゃ、運ぶわよ?」
「どうしてもですか……?」
「えぇ、どうしてもよ」
「分かりました……お願いします(カァァ)」
「ふふふ、任せなさいな」
幽香は桜を、お姫様抱っこで運ぶようだ
桜は恥ずかしながらも受け入れた
幽香は桜を抱き上げて、別世界の入口へと向かった
別世界への入口とは博麗神社の裏山にある湖へと向かう
湖の近くには小さな穴があった
其処には悪魔の羽を持つ少女が居た
名前を「くるみ」というらしい
しかも、吸血鬼だそうだ
二人は挨拶をして先へと進んだ
先へ進むと、景色が変わり紫色の空間に出た
其処には紅魔館の大きさにも負けない程の館が存在していた
「此処が……」
「いえ、此処ではないけど
一旦、寄るわね
此処は前の住んでた所で、私が主なのよ」
「そうなのですか? 凄いです♪」
「ふふふ、有り難う」
そんな会話を二人はしていた
その証拠に館の後ろには向日葵畑があった
館に下りると門番の前に少女が立っていた
金髪で赤色の服を着ている少女で大鎌を担いでいた
名前を「エリー」というらしい
幽香の館が主をしている館、「夢幻館」に寄る事にした
桜は幽香に抱っこされながら館へと入る
館に入ると内装は豪華な作りになっていた
巨大なシャンデリアに高級のカーペット
その他にも色々と高級な物が置いてあった
桜が内装を見て感動していると、二階から二人の少女が下りてきた
一人はメイド服を着ている少女、もう一人は天使のような羽を生やした少女だ
「久し振りね、幽香」
「久し振りだね、幽香!」
「えぇ、久し振り
二人共、元気してた?」
「「えぇ(うん)」」
「そう、良かった
あ、この子を紹介しておくわね
名前は神咲桜で、種族は“神”よ」
「「っ!?」」
「安心しなさい、この子は“大丈夫”よ」
二人は神という言葉に反応した
そして、殺気を振り撒いては高速で近づいて来た
しかし、幽香は二人の反応を知っていたのか、微笑みながら二人を言葉で抑えた
幽香の言葉で二人はピタッと止まり、殺気を引っ込める
「大丈夫って、どういうこと?」
「そうそう、詳しく教えて欲しいな~」
「この子は種族による差別はしないわ
現に私に抱っこされてて、何もしないでしょ?」
「確かに、そうだけど……」
「う~ん……?」
メイド服を着た少女が桜に近付き、凝視する
見られた桜は精一杯の笑顔で返した
「……♪」
「……姉さん」
「どうしたの?」
「この子……此処で飼う!」
「「ハァ!?」」
「あ、あの……」
メイド服を着た少女、「夢月」が爆弾発現をする
それを聞いて、幽香と姉さんと呼ばれた少女、「幻月」が驚愕した
桜も何がなんだか分からなかった
「声も可愛い……絶対に此処で飼う!」
「駄目よ、何言ってるの?」
「う、うぐー!」
「駄目なものは駄目よ……神なんて家では……」
幻月に止められて、悔しそうにする夢月だった
止めた本人である幻月は桜を見た
桜は見られて緊張したが、夢月の時と同じように精一杯の笑顔で返す
その笑顔を見た瞬間に幻月の中で雷が鳴り響いた
「姉さん?」
「ごめんなさい、夢月
飼っても良いわ」
「やったー!」
幻月は桜の笑顔を見て、気に入ってしまった
お気に入りに登録され、桜を夢幻館で飼う事を許可した
しかし、幽香が負けじと二人の暴走を止める
「あんたも何言ってんのよ
桜は私のに決まってんでしょ!」
「「あぁ?」」
意見による食い違いで、幽香と二人は睨み合っていた
今にも戦いそうな雰囲気に桜は涙目で止める
「あの……喧嘩は……」
「「私達、仲良し!」」
「えぇ、私達は家族同然に仲が良いのよ」
「ふふ……有り難うございます」
「「……」」
「(あ~ぁ……あっさりと落ちたわね
まぁ、桜なら納得出来るけど……少しは耐えなさいよ
最凶最悪の悪魔姉妹と呼ばれた二人も桜の可愛さの前では無力ね)」
桜の得意の笑顔で夢月と幻月は落とされた
二人を見て幽香は面白そうな表情だった
四人は大広間に移動して、椅子に座りながら世間話を始める
「改めまして、神咲桜と申します
どうぞ、宜しくお願いします」
「宜しくね~!」
「えぇ、宜しく」
「一応、言っておくけど……二人とも
桜は男の子だって言うことを理解しなさいよ」
「「……え!?」」
二人は桜が男だと知ると驚愕していた
幽香は二人の反応を見て、ヤレヤレという感じだった
「やっぱり分かってなかったのね
まぁ、初見で分かる奴なんて居ないか」
「分かりずらくて、申し訳ありません……」
「ううん、大丈夫だよ!」
「えぇ、落ち込むことじゃないわ
誰にでもそういう部分はあるもの、仕方ないわよ」
「ふふ……♪
お二人は、お優しいのですね」
「「~~~っっ!?」」
「?」
桜の褒め言葉で二人は悶えていた
二人の反応を見て桜は首を傾げる
それから、少し時間が経った
話をしていると、夢月が気になる事を聞いた
「桜って神らしいけど、戦えるの?」
「はい、一応は戦えます」
「ふ~ん……」
「桜、強いでしょ」
「いえ、そんな……お二人程ではありませんよ」
「私達の強さ……分かるの?」
幻月に強いと言われ、顔の前で手を横に振る
桜は二人の強さを知っているような口調で話す
それを夢月が首を傾げながら、聞いた
桜は聞かれ、頷いて答える
「はい、お二人の身体からオーラみたいなのが見えるのですが
それが、強さの証だと分かる程度ですけどね」
「私達の強さが分かるって事は……結構、強いわね」
「うん、強いね」
「そう言って頂けると、嬉しいです♪」
「ねぇねぇ、戦ってみない?」
「え……?
お二人と戦うなんて出来ませんよ……」
「それは負けるから?」
幻月に少しばかり挑発された
しかし、桜は首を横に振り答える
「いえ、違いますよ
私自身が戦いを好きではないので
それに……」
「「それに?」」
桜は何かを言い止まった
二人が聞き返すと、桜は赤面しながら答える
「お二人は……大切な方なので……戦いたく……ないです……」
「「……」」
「だ、大丈夫ですか?」
二人は桜の言葉を聞き、無言のまま鼻血を出した
それを見て桜は慌てふためいていた
そして、桜は余り気乗りしないが戦う破目になった
外に出て、三人は宙に浮かぶ
戦うのは桜VS夢月、幻月だ
流石に幽香は止めたのだが、桜は二人と戦うと決めた
「本当に私達二人でも良いの?」
「はい、大丈夫ですよ」
「少し舐められたものね」
「いえ、あの……舐めてませんよ?」
「ふふふ、分かってるわ
でも、私達は最凶最悪の悪魔姉妹
簡単には勝たせないわよ?」
「ふふ……分かりました
全力で戦わせてもらいますね!」
「「来なさい!」」
その言葉と共に桜は二人に向かっていく
桜の速度は神速と言っていい程の速度だ
しかし、二人は簡単に避けて攻撃をしてくる
「(速いですね……
それに、攻撃が重いです)」
「隙あり♪」
桜は扇で応戦していくが、殆どが素手で弾かれる
そして、弾かれた際に生じた隙を突かれてしまった
「うきゅ……!?」
「ふふん、どんなものよ」
「(声が可愛かったわね~)」
夢月に隙を突かれ、変な声が出てしまう桜だった
その声を聞き、幻月が和んでいた
戦闘は更に激しさを増し、遂には二人が本気を出した
つまり、弾幕も追加されたのだ
流石の桜もピンチを迎えたのだが、何とか頑張っていた
数十分は激しい攻撃に耐えたが、桜の服と身体が既にボロボロだった
「はぁ……はぁ……」
「これで終わりだよ~
(服を狙って撃ってたけど……正解だったね
ボロボロだけど、綺麗だよね~
あぁ……桜を私達の“もの”にしたい!)」
「さぁ、お終いよ
(夢月も同じ事を考えてそうね
あぁ、桜……私達の“もの”にしたいわ)」
二人は気分が昂り、遂には“発狂”し始めた
しかし、そんな状況の中で桜は笑っていた
「ふふ……」
「「何が可笑しいの?」」
「いえ、可笑しいのではなくて……嬉しいのです」
「「嬉しい?」」
桜の笑っている原因は嬉しいからだそうだ
何故、嬉しいのか二人は聞いた
桜はコクンと頷き、笑みの理由を話しだした
「はい、理由は二つあります
一つ目は、お二人が本気で戦って下さること
二つ目は……まだまだ私は弱いと理解出来たことです」
「本気で戦うのは普通じゃない?」
「そうね、普通だと思うわよ?」
「はい、お二人からしてみれば普通なのでしょうけど
私は幻想郷の皆さんから大事にされてまして
本気で戦って下さらないのですよね……」
「あ~……成程ね」
「その気持ちは分かるわ
でも、戦いは常に本気でいくものよ」
「私は……お二人と出会えて本当に良かったです」
「「っ!?」」
桜の不意打ちで二人は赤面をする
しかし、桜は二人に構わず話し続ける
「私は何処か天狗になっていたようですね……
幻想郷の中では強いと言われ、自惚れていました
ですが、その気持ちを……お二人が気付かせてくれました
本当に有り難うございます」
「お互い様だよ
私達も桜と会えて嬉しいし」
「そうね、お互い様よ
桜と出会えたという事実こそが、私達の幸せよ」
「ふふ、有り難うございます
私は弱いと理解し……強くなれると思えました
自分の中にある、更なる壁を破れそうです」
「「破っちゃえ!」」
「はい……」
桜は強さの壁を再び破ると決意した
二人に後押しされ、桜は“神として”の強さの限界を超えた
桜は劇的に変化した、先ずは見た目だ
髪がピンクから白へと変わり、呪いの模様が脈打っていたのだ
ピンクだった羽も白に変わっていた
纏う雰囲気も異質ではないが、変化していた
そして、何故か服も変わっていて、現代に着ていった服と似ていた
「「……綺麗」」
「有り難うございます……
では……いきます」
「「(……来る!)」」
二人は桜の姿を見て、心の声を呟いていた
桜は二人に礼を言い、戦闘開始の合図を送る
二人も戦闘態勢に入った
しかし、桜は懐から一枚のカードを出した
そう、スペルカードだ
以前に霊夢が持って来ていたのだが、思い付かなかったので持っていたのだ
桜はスペルカードを発動させた
「落雷「天より降り注ぐ雨」」
「「っ!?」」
桜がスペルカードを発動させると、上空から巨大な光の柱が落ちて来た
その光の柱の色は桜色だった
二人は理解した、桜は進化したのだと
「……隙ありです」
「ぐっ!?」
先程の仕返しなのか、桜は避けている夢月に一撃を入れた
それだけで夢月は遠くへと吹き飛ばされる
幻月は夢月のフォローをしたいが、避けるので精一杯だった
それ程までに桜のスペルカードは強烈だった
最初こそ、簡単だったが
時間が経つにつれて、光の柱が数を増したのだ
不幸中の幸いが威力が増していなかったことだろう
光の柱が止み、幻月と桜の一騎打ちとなった
「やってくれたわね
まぁ、しかし……強くなり過ぎじゃない?」
「……そうですね」
「雰囲気と強さも変わったし
私と互角……いや、それ以上かな?」
「ふふ……」
「っ!?
まぁ、良いけどね
じゃあ……いくわよ!」
「はい……!」
二人は凄まじい速度で殴り合いを始めた
もう桜は扇を使っておらず、拳だった
互いに拳を打ち付ると、ズドォォォォン!という音が鳴り響く
「(強い……その言葉だけが頭に浮かぶわ
どれだけ強くなってるのかしらね
私は8割くらい本気だけども、桜は半分の力も出していない
本当に……強くなっちゃって)」
幻月は戦うごとに笑みが増していく
桜は真剣、そのものだった
そして、数十分後……
幻月を膝枕する桜が居た
つまり、桜は幻月に勝ったのだ
「……大丈夫ですか?」
「えぇ、大丈夫よ」
「良かったです……」
「本当に強くなったわね」
「はい、お二人のお陰ですよ」
「ふふふ、それは何よりだわ
また遊びに来なさいね」
「はい♪」
「……隙あり!」
「んっ!?」
幻月は桜の頭を掴み、自分の唇と重ね合わせた
桜は突然の事なので、目を開き驚愕する
数秒後にキスが終わり、頭を離す
「ふふふ……私は絶対に貴方を手に入れてみせるわ」
「……(カァァァ)」
桜は不意打ちキスの所為で暫く動けずにいた
それから、桜は夢幻館で遊ぶことにした
食事をしたり、トランプなどの遊びをしたりと笑顔が絶えなかった
夢幻館で遊び尽くして、帰る時間となり
桜は全員に別れを告げて、帰宅した
勿論、帰りも幽香に抱っこされるのは言うまでもないだろう
こうして、天使のような悪魔と女神のような神の出会いは終わった
どうでしたか・・・?
エリー、くるみとか・・・空気でした(´;ω;`)
夢月と幻月の口調は・・・合ってたかな;;?
幻月って可愛いですよね!
夢月も可愛いけど・・・幻月の方が好きですね
発狂お姉ちゃんとか・・・大好物です!
番外編は・・・後少しで終わらす予定です
そろそろ、本編を書いていかないと><
まぁ、本編終了後に・・・霊夢との結婚とかの番外編を書く予定です
勿論、他の勢力との結婚もありますので
そうしないと・・・番外編で終わった感じになるのでw
でわ、また次回に><




