番外編 『服作りと桜』
どうも、神夜晶です
今回は・・・妹紅が主役です
まぁ、ただ単に・・・ある方の絵を見て綺麗だなと思ったので
妹紅にしました~
まぁ・・・どうぞw
(もしかしたら、妹紅好きの方を不快にさせるかもですが
御了承ください)
季節は夏で今は6月だ
それぞれが冬服から夏服へと変わる時期だ
早い所では5月には変えているだろう
桜も、その一人だった
5月の段階で夏の着物へと変えていた
現在、桜は縁側に居た
動物達と触れ合っているようだ
「皆さん、暑くなってきたので
こまめの水分補給を忘れないで下さいね」
桜に注意されて、動物達は頷いた
それを見て桜は微笑みながら、動物達の頭を撫でた
そんな時に上から誰かが下りて来た
何故、分かったのかと言うと地面に影が出来たからだ
桜は上を見上げた、其処に居たのは炎の翼を広げて浮く妹紅だった
「こんにちは、桜」
「こんにちは、妹紅さん♪」
「前に頼まれてた、鶏肉持って来たよ」
「わ~……こんなに沢山良いのですか?」
「えぇ、沢山食べてね」
「はい♪」
「ふふふ……」
桜の喜ぶ顔が見れて、妹紅も嬉しかった
二人は少しだけ世間話をして別れた
妹紅を笑顔で見送り、桜は思った
「(あの服以外に持ってないのでしょうか?
いえ、あるのでしょうけど……1年中、長袖でしたよね
……そうです!)」
桜は家の中に入り、何かの作業を始めた
しかし、その日では終わらなかった
その作業を家事の合間に続けて、約1週間が過ぎた
桜は人里の離れた所にあるという、妹紅の家に来ていた
最初は家を知らなかったのだが、慧音に聞いたのだ
桜は決心して、ノックをした
そして、数秒後に目当ての人物が扉を開けた
「あら、桜じゃない
どうかしたの? 用事?」
「はい、少しお邪魔しても良いでしょうか?」
「えぇ、良いわよ」
桜は家に入れてもらった
妹紅の家は昔風の家で、昔馴染みの火鉢が置いてあった
それを見て、桜は少し懐かしそうにしていた
「火鉢……懐かしいですね」
「ふふふ、そうでしょ?
私の家は昔を忘れずにだからね」
「ふふ、私の家もあったのですが
子供の私には危ないので、捨ててしまったのですよね」
「そっか~……勿体無いね」
「そうですね」
「所で、どうして私の家に?」
「あ、そうでした!
実はですね……」
「うん?」
桜は妹紅に言われて本来の目的を果たす事を思い出した
持ってきた袋から、ある物を取り出した
それを見て妹紅は首を傾げていた
「私の手作りなのですが
これを妹紅さんに渡そうと思いまして」
「え……これって服でしょ?
どうして私に?」
そう、桜が1週間も掛けて作ったのは服だった
桜は1週間前に妹紅の服を見て「暑そう」と思ったのだ
「はい、妹紅さんの服を見てて思ったのですが……
暑くないのですか?」
「暑いよ?」
「半袖……無いのですか?」
「この服は長袖しか無いんだよね~……」
「そう思って、作って来ました!
見た目も似てますので、大丈夫ですよ
それに……妹紅さんはお綺麗なのですから
もう少し着飾るべきです!」
桜はドヤ顔で作ったと言った
妹紅はヤレヤレみたいな表情だが、何処となく嬉しそうな表情をしていた
「綺麗って……(やっぱり桜には敵わないわね~)
ハァ……分かったわ
それを着れば良いのね?」
「はい、これを着れば夏服にもなりますし
人里に出れば注目されますよ♪」
「それはないでしょ」
「ふふ、着てみれば分かりますよ
早速、着てみて下さい
私は外に出てますね」
「うん、分かった」
桜は外に出て試着を待った
数分後に妹紅に呼ばれて中に入ると、桜の予想通りの答えとなった
「ふふ、お綺麗です♪」
「そ、そう……?」
桜が作った服は妹紅の持っていた服と似ていて
上は白と赤のシャツに下は赤の袴を穿いていた
袴を止めるものがない為に腹の部分に布があり、それで袴をズレないようにしていた
袴の部分は前で開くようになっており、風通しが良い
しかし、下着が見えるといけないと思ったのか
桜は下の部分をワザと切らなかったのだ
袴の前の部分には不死鳥の絵が刺繍されていた
不死鳥は熱そうに見えるが、見た目は涼しそうなので問題は無かった
「はい、私の予想通りの仕上がりとなりました
とっても素敵ですよ!」
「そっか、有り難う……
(今まで女としては生きては来なかったのに
何故だろう……桜と一緒に居ると……
昔のオシャレをしていた自分を取り戻せそうな気がする
本当に有り難う……桜)」
「どういたしましてです♪
それでは、人里に出てみましょうか」
「え……? あれ本気だったの?」
「勿論ですよ?
それに慧音さんにも、お見せしないと……怒られちゃいますよ?」
「そうだね……仕方ないか
分かったわ、行きましょ」
「はい♪」
それから二人は人里を歩いた
桜の言った通りとなり、人里の者達は妹紅に釘付けだった
二人は慧音と会って、服を見せた
慧音は妹紅が女らしくなって、喜んでいたようだ
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~おまけ~
妹紅は不意に気になった事があった
それは、服の素材だ
妹紅は桜が金持ちなのを知っている
なので、素材がどれくらいの値段なのか、本気で気になった
それを桜に聞いてみた
「服の素材ですか?」
「えぇ、幾らなの……?」
「御代は結構ですよ?」
「そういう訳にもいかないわ
ちゃんと払うわよ」
妹紅はどうしても金を払いたかった
自分に合ったサイズに人里の者達から注目される程の服だ
それを無料で貰うわけにはいかなかった
少し考えた桜は諦めたのか、値段を言う事にした
「……分かりました
ですが、御代を言いますので
お支払い出来る額でしたら……というのはどうでしょうか?」
「分かったわ
それで、幾らなの……?」
妹紅は心臓がドキドキして堪らなかった
どれくらい高額なのだろうかと思うと、余計に汗も出てきた
桜は少し間を置いて値段を口にした
「素材の値段は……」
「値段は……?」
「2億円です」
「……one moer please?」
莫大な金額に現代の英語で聞き返してしまった、妹紅だった
それを、桜は丁寧に英語で返した
「two hundread million」
桜は綺麗な発音で返した
それを聞き妹紅は……
「……ごめんなさい……払えません……
絶対に破いたりしませんので、代金は勘弁して下さい」
「ふふ、そう言うと思いまして
御代は結構と言ったのですよ?
その代わりに……ちゃんと着て下さいね?」
「はい!大切に着させて頂きます!」
「ふふ♪」
桜は悪意など無いのだが、妹紅には怖い笑顔だった
しかし、そんな事をする桜ではないと知っているので安心していた
それ以降は妹紅も自分自身にも気を使うようになったんだとか
どうでしたか・・・?
普通に・・・微妙なネタでしたm9(^Д^)
こんな話ですが、他に別の服を着せて見たい!と思うキャラが居ましたら
言って下さいな
どんな服が良いか考えて書きますので
でわ、また次回に><
次回か、その次辺りくらいに小鈴か華扇を出すかも・・・?
(まだ未定です、どっちが良いか希望があれば教えて下さい!)




