番外編 『桜と武器創造』
どうも、神夜晶です
まず、始めに・・・
新年明けましておめでとうございます!
これからも、この小説を宜しくお願いします!
はい、という訳でタイトル通りに武器の創造をします
東方のゲームからも引っ張って来てるので
大丈夫な筈・・・(多分)
でわ、どうぞ~
霊夢に告白してから、数週間が経った
幻想郷に付き合うことが知れ渡った日は大変だったが
今では、ほとぼりも冷めていた
そんな、ある日の事だった
桜は、ふと思い付いた
「良く考えましたら……私は仕事をしてませんね
幾ら、お金持ちで神様と言いましても……働かないと駄目ですね
あの方に相談してみましょう!」
そう言って、桜は何処かへと出掛けていった
その場所とは……神界である
相談相手とは龍神のことだった
龍神は桜を可哀想な子を見るような目で見ていた
「……」
「えっと、あの……龍神様?」
「そもそも、我等は神だ
働く必要が何処にある?
確かに信仰は大事だが……神が働くなど聞いた事が無い」
「それは……そうなのですが
うぅ……」
正論を言われて反論出来なくなり、遂には泣き出してしまう桜だった
それを見て、龍神は溜め息を吐きながら案を出した
「ハァ……あの者達の手伝いでもしてみてはどうだ?」
「お手伝いですか……?」
「あぁ、お前が手伝いに来るとなると嬉しいだろうし
お前も仕事ではないが、暇が潰せるだろう?」
「そうですね……分かりました!
龍神様、有り難うございました♪」
「全く……」
龍神はヤレヤレ的な雰囲気で桜を見送った
桜は神界を下りていきながら、誰を手伝うか考えていた
そして、決めたのが……紅魔館だった
何故、紅魔館なのか?
それは無駄に広い紅魔館だからこそだ
最初に思い付いたのが霊夢なのだが
霊夢の神社は大きいが、一人で出来ない大きさではない
それに比べて、紅魔館は大きすぎるのだ
だからこそ、紅魔館を手伝おうと思った
「美鈴さん、こんにちは♪」
「桜さんじゃないですか!
こんにちは♪
桜さんが来るなんて珍しいですね」
「はい、少し用事がありまして……
中に入っても良いでしょうか?」
「はい、どうぞ
桜さんなら大歓迎です!」
「ふふ、有り難うございます」
「いえいえ~
(今日は寝なくて良かった……
これで、門番らしい所を見せられましたね!)」
美鈴は珍しく寝てなかったようだ
桜は快く入れて、妙に嬉しかった
中に入ると、目当ての人物が立っていた
「桜、こんにちは」
「あ、咲夜さん
こんにちは!」
「今日は何か用事?」
「はい、今日は……咲夜さんのお手伝いに来ました!」
「え?」
突然の事で咲夜は首を傾げた
それも、その筈だ
行き成り「手伝う」とか言われたら、誰でも首を傾げるだろう
桜は今までの経緯を話した
「私、思ったんです
仕事してないって……
それを龍神様にお伝えしましたところ……
皆さんのお手伝いをしてみては?となりまして
一番大変そうな、咲夜さんのお手伝いに来ました!」
「成程ね……(龍神ナイスよ!)
それじゃ、館の手伝いって事で良いの?」
「はい♪」
「ふふふ、有り難う
取り敢えず、着物だと汚れるから着替えましょうか」
「分かりました!」
桜は咲夜に案内してもらい、メイド服へと着替えた
勿論……最初はレミリアへの挨拶だ
しかし、突然の事なのでレミリアは知らない
というよりも、今は昼間なのでレミリアは寝ていた
それをドッキリのような形で起こすのだ
「それじゃ、桜……準備は良い?」
「は、はい」
「じゃ、いくわよ
失礼します、お嬢様」
「し、失礼します……お……嬢……様……(カァァァ)」
「(何て可愛いのかしら……鼻血が出そうだった
というか、メイド服も似合いすぎて違和感が無いわ)
さて、お嬢様に紹介するわよ?」
「はい……」
「お嬢様、失礼します
お休み中の所、申し訳ないのですが
急遽、お耳に入れておきたい事がありまして」
「ん~……?
な~……に~……?」
「新しく入りました、メイドを紹介しようと思いまして」
「ん~……メイドぉ~……?」
「はい、お嬢様に自己紹介を(コクッ)」
「……(コクッ)
新しくメイドとして働きます、神咲桜と言います
何卒、宜しくお願いします」
「桜ね……分かったわ……下がりなさい……」
「はい!」
「…………桜?」
レミリアは確認するように名前を呟く
それを桜が微笑みながら返事をする
「はい♪」
「夢……かしら?」
「いいえ、夢ではありませんわ
訳あって、今日1日だけ此処で働くこととなりまして」
「そ、そう……
ふふふ……桜が私のメイドに……」
レミリアは喜びの感情を抑えきれずに、いやらしい笑みを見せていた
しかし、咲夜がレミリアを絶望へと落とした
「その事なのですが……
今回は私の手伝いなので
申し訳ないのですが……お嬢様の命令は聞かないと思います」
「……え?」
「本当に申し訳ありません」
レミリアは、この世の終わりみたいな表情になった
それを見て咲夜は苦笑しながら、謝罪した
「そんなぁ~……
あ、でも……仕事を見るのは良いんでしょ?」
「はい、それは大丈夫です」
「ふふふ……分かったわ
(うへへ、少しばかりセクハラを……)」
「お嬢様、セクハラも禁止ですからね」
「な、何の事かしら?
(危ない危ない、思考が駄々漏れだったかしら?
まぁ、良いわ
仕事を見るだけなら……文句は言われないし
フランも誘ってガン見しましょう!)」
危うくセクハラする事がバレそうな、レミリアだった
セクハラが駄目なので、フランと一緒にガン見する作戦に変更したようだ
「では、私達はこれで……失礼しました」
「失礼しました」
「桜、頑張ってね~」
「有り難うございます!」
レミリアは桜を応援した
桜は応援されて嬉しそうに退室していった
それからというもの、桜は言われた事を全て遣り遂げた
仕事をする途中で、レミリアとフランが行くところ行くところに着いて来てガン見していた
遣り遂げたのは良いのだが、超が付く程の短時間でだ
それを見て、咲夜は……
「ごめんなさい……もうやる事ないわ」
「……ぇ?」
「桜、貴方は……メイドの存在意義を物凄い否定しちゃうのね」
「……?」
桜は咲夜の言っている事が理解出来ていなかった
首を傾げている桜を見て、咲夜は説明し始めた
「あぁ、ごめんなさい
怒ってないわ
ただ、仕事が的確で早すぎるから……私の仕事が無くなっちゃったのよ」
「あ……ごめんなさい……」
咲夜に説明されて、やっと理解した
つまり、今日の分の仕事が全て終わって暇になったのだ
それを聞いて桜は落ち込んでいた
「ふふふ、別に良いわよ
今日の仕事が、こんなに早く終わるなんて初めてだし
それに、お嬢様との時間も取れるから、私個人の意見では嬉しいわ」
「そう……ですか
咲夜さんは頑張り屋さんですから
少し休んでも良いと思います!」
「ふふふ、有り難う」
「にゃ……」
桜は咲夜に撫でられて気持ち良さそうにしていた
その後にレミリアとフランに撫でられたようだ
紅魔館での仕事が無くなり、次に行くことにした
現在の時刻は午後1時だ
昼食は紅魔館の皆と取ったようだ
桜は取り敢えず、霊夢の所に寄った
何か仕事があれば、手伝おうと思ったのだ
「無いわよ?」
「そうですか……」
「私と話し相手という名の仕事する?」
「それも凄い魅力的なのですが……
困った方達を助けたいです!」
「そう、頑張りなさいな」
「はい♪
霊夢さんも何かありましたら、呼んで下さいね?」
「えぇ、その時は頼りにしてるわ」
「任せて下さい!(ドヤァ)」
「ふふふ……
(今日のドヤ顔、頂きました!)」
こうして、博麗神社を後にした
桜が次に向かったのは妖怪の山だった
守矢神社に行く事にしたらしい
その途中で桜は“偶然”椛を見かけたので話し掛けることにした
「椛さん」
「あ、桜さんじゃないですか
こんにちは!」
「こんにちは♪
何を為さってたのですか?」
「実はですね……剣が折れてしまいまして」
「そうなのですか……
(……コレです!)」
椛に見せられた剣は真ん中でポッキリと折れていた
その剣を見た瞬間に、ある事を閃いた
桜は早速行動に移した
「まぁ、長く使っていましたし
新しいのを……」
「椛さん」
「はい?」
「この剣なのですが……私に預けてもらえませんか?」
「え?」
「お願いします!」
桜は剣を直そうと、いや、更なる高みへと進化させるつもりだった
しかし、桜は出来るか分からないので口にはしない
椛に頭を下げてまで、お願いした
「良いですけど……直せるんですか?」
「分かりません……
ですが、必ず直して見せます!」
「桜さん……分かりました
この剣を桜さんに預けますね
どうか、宜しくお願いします!」
椛は自分の為に此処までしてくれる桜に感動していた
少し考え、微笑みながら了承した
「椛さん、有り難うございます!
必ず、直してみせますね♪」
「はい、お願いします」
「はい!
あ、其方の盾も良いでしょうか?」
「え? コレもですか?」
「はい、その盾も随分と使われてますし
それに……上手く言えないのですが
もっと強化されたいって聞こえて来るんです」
「……分かりました
この子もお願いします」
「はい、必ず成功させてみせます!」
桜は椛の剣と盾を持って神界へと向かった
龍神に頼る訳ではない、武器の創造の仕方を教えてもらうのだ
桜は神界に着き、龍神に遣り方を教わった
そして、家で椛の剣と盾の更なる強化を施した
遣り方は簡単だ
神力で自分の思ったイメージを対象となるものと融合させるだけだ
それを神力が答えてくれれば、完成するらしい
今、まさに椛の剣と盾が新たな力を得る瞬間だった
「今、此処に新たな力を……覚醒せよ!」
現代で言う中二臭い言葉だが、コレを言わないと出来ないらしい
桜が強く言葉を発すると、剣が光り出して部屋を光が包み込んだ
光が止むと、桜の目の前に存在していたのは……刀身が真っ白に輝く剣だった
柄の部分には鴉の羽の様な毛が柄に施されていた
桜は、その剣の名が頭に浮かんで来た
その剣の名は……
「白狼天牙「天」」
桜は剣の名前を、そう呟いた
この剣は椛にしか扱えない剣だ
椛による椛の為の椛だけの剣だ
剣は完成した、次は盾だった
これも、どのような盾にするかは決まっていた
桜は盾の前に立って、神力を籠めた
「今、此処に新たな力を……!」
盾が勢い良く光だして、部屋を包み込んだ
光が止むと……生まれ変わった盾があった
またもや、盾の名が頭に浮かび、桜は呟く
「天狼「牙」」
この盾は盾というには余りにも異形すぎていた
名前の通りに天狼を盾にしているのだ
しかし、本物の天狼ではないので、どうか安心して欲しい
これも椛にしか扱えない盾だ
そして、作り終えたので、椛に渡しにいった
剣と盾を見て、椛は言葉を失った
酷いという意味ではない、感動したのだ
これ程までに素晴らしい業物を見た事がないからだ
早速、椛は使ってみることにした
「物凄く軽い……
それに、剣の力なのか、全てを見通す事が出来ます
そして、この盾も同じように力が宿ってますね……」
「はい、どのような力は分からないのですが……
試してみますか?」
「試してみたいですが、相手が……」
「ふふ、大丈夫ですよ
私が、お相手致しますから」
椛は早く剣と盾の力を試してみたかった
しかし、相手が居ないことで断念するしかない
其処で、桜が相手をすると言い出した
椛は目を開き驚愕した
「え!? 桜さんが……?
桜さんに剣を向けれませんよ!」
「では、模擬戦……という形はどうでしょうか?」
「……それなら
いや、それでも……」
「ふふ、実はですね
私自身の武器も作ってみたのですが……
お互い様……でどうですか?」
「桜さんが武器を?
どんな武器なんですか?」
そう、先程の武器創造の時に自分自身の武器も作っていたのだ
椛はどんな武器か聞いてみた
しかし、桜は「内緒です」と答えた
「模擬戦……どうでしょうか?」
「……分かりました
お相手、お願いします」
「此方こそ、宜しくお願いします
上空に行きましょうか?」
「そうですね
此処では被害が及びますし」
「はい」
二人は上空へと静かに浮かび上がる
ある程度の高さまで到達すると、二人は止まった
そして、二人は見つめ合いながら動かなかった
数秒後に、二人は動き出した
ガキン、という音が辺りに木霊する
「それは……凄いですね」
「ふふ、有り難うございます
この子を使うのは本当に最後の時と決めてますけど
今回は創りましたので、使ってあげないとですから」
「そうですね!」
「はい!」
ガキンガキンガキンと連続での打ち合いが始まった
そして、約1時間くらい掛けて模擬戦をした二人だった
その後、椛は頭を下げてまで感謝していた
「本当に有り難うございました!
この剣は大事に使わせて頂きます」
「はい、大事にしてあげて下さいね♪」
「はい!」
「では、また♪」
「はい、また会いましょう!」
二人は挨拶を済ませ別れた
その日の夜に桜は創造した武器を自分の部屋に飾っていた
後日、桜の家を訪れた者達は武器を見て驚いていたが
桜の意見を尊重する事にしたらしい
如何でしたか・・・?
前半は・・・ネタ?ですw
桜のスカートの中を見た者は・・・霊夢にボコられますm9(^Д^)
剣と盾は東方のゲームからなので、大丈夫なはず!
椛の武器は不思議の幻想郷3に出てくる剣と盾です
(見た目が分からない方はプレイ動画がYOUTUBEにあるので
其方を御覧下さい)
桜の武器は・・・本当に最終手段という事で作らせました
使う機会は・・・無いとも居ますけどね(多分)
どんな武器かは後ほど出しますので!
でわ、また次回に><




