第100話 『復活と神咲桜』
どうも、神夜晶です
更新遅くなりまして、本当に申し訳ないです;;
今回はタイトルと前話を見てもらって分かる通りに桜が復活します
でわ、どうぞ!
※最終話ではありません
そして、遂に・・・100話です!
桜が輪廻転生をした事により、部屋全体を光が包み込んだ
そして、全員が見たものとは……
「此処……は……」
龍神の手の中でムクリと起き上がる桜だった
誰もが涙を流した、誰もが望んだ、誰もが会いたいと願った
普通ならば感動する場面なのだが、桜にある事が起きていた
それを見て全員が石のように固まっていた
しかし、龍神は知っていたようで、話を進めた
因みに、桜は自身の変化に気付いていない
「此処は、お前の家だぞ」
「龍神様……それに、皆さんも……
私は……再び帰って来れたのですね……」
「あぁ、お前は死の呪いに耐え……生き返った
もう、お前を縛るものは何も無い
好きに生き、好きな者と過ごすが良い」
「はい……」
『えっと……』
「桜の、その姿はどういう事なの?」
「私の姿ですか……?
特に変わった事は……変わってますね」
桜は自身の身体を見てみると、変わっていた
手の大きさと髪の毛の色が変わっていたのだ
龍神が何か知っているようなので、全員に話す事にした
「その事については、我から話そう
それは、輪廻転生した時に行われるシステムのようなものだ」
「システムですか?」
『?』
「そうだ、考えてもみろ
死んで転生するという事はだ……来世とも言えるだろう?」
「それは……」
『確かに』
「言えなくもないわね」
そう、死んで生き返るという事は来世に近い形だ
それを踏まえたうえで、龍神は輪廻転生を組み込んだのだ
「つまり、やり直したという訳だ
本来ならば、神咲桜花にする予定だったからな
我好みにしようと、その姿にしたまでだ」
「そ、そうですか」
『龍神(様)、ナイス……』
「しっかし、まぁ~……変わったわね
この前の女になった桜と同じじゃない」
そう、桜は桜色の髪になっていたのだ
目もまた同じで、桜の花弁のような紋様映し出されていた
「うむ、我の趣味だ
確かに白髪も捨てがたいが……ピンクというのも似合うものだぞ」
「本来なら、白髪に戻せと言いたい所だけど
桜が戻って来てくれたから、それで良いわ」
「うむ、さて……
お前達に一つ言っておく事がある」
『?』
「?」
急に龍神が真面目な表情で話し始めた
全員が「何だろう?」と思い、首を傾げていた
「神呪桜は“人間”として死んだ
そして、生き返った
しかし、転生システムにもう一つ組み込んだものがあってな
神呪桜は……人間ではない」
『え?』
「そうなのですか……?」
龍神は行き成り爆弾発言をした
桜は人間ではなくなってしまったようだ
全員が突然の事に頭が追いついていなかった
しかし、龍神は構わず話を続けた
「あぁ、神呪桜よ
お前は……神だ」
『っ!?』
「私が……神様に……」
桜がなったのは神だった
何の神かは、これから伝えるようだ
「あぁ、お前は……桜を司る神だ」
「桜を司る……」
『まさに桜の為にある神だね!』
「えぇ、流石は龍神ね」
「ふふ……私が桜を司る神ですか……」
桜は桜を司る神となっていた
それを聞いて各々は自身の事のように喜んでいた
当の本人である桜も薄く微笑んで、嬉しそうにしていた
「神呪桜」
「はい」
喜んでいると、龍神が真面目な表情と声で桜を呼んだ
呼ばれた桜は、同じように真面目な表情と声で返す
「神咲桜花から聞いていると思うが
あの者は、お前の先祖だ」
「はい」
「これより、神呪という苗字を捨て
神咲と名乗るが良い!」
『っ!?』
「私が……神咲の名を……」
「うむ、もう呪いは無いのだからな
お前は自由だ
だからこそ、神咲と名乗るのだ」
「分かりました……神咲と名乗らせて頂きます!」
「それで良い
さて……お前は呪いも消え神となった
つまり……人里の者達から恐れられる心配もなくなった訳だ」
『っ!?』
「それは……」
龍神の言った通りだった
そもそも、呪いが自身に移されると思っていたからこそ、避けられていたのだから
故に、呪いがない今は避けられる心配は無い
しかし、そんな簡単にいく筈が無い
其処で龍神に提案があるようだ
「だから、我は……人里の者達に呪いが消えたと話そうと思う」
「でも、それだと……」
「分かっている
人里の者達が不安になるだろう
しかし、此処に居る者達で証明してやれば良いのだ
この者は呪いが消え、移される事は無いと……な」
「成程、証明ね~
良いわね、龍神も居るし
私や慧音も居るから、桜への態度も変わるだろうしね」
「さて……準備は良いな? お前達!」
『おぉ~!』
全員が家から出て人里へと出た
これより、龍神による桜への態度を改めさせる演説が始まろうとしていた
全員が出た為に人里の者達は「何だ何だ」と見ていた
龍神が先頭に立ち、演説を始めた
「聞け、人里の者達よ!我が名は龍神!
幻想郷の最高神なり!」
『龍神様……』
『おぉ、龍神様が降臨されたぞ』
『龍神様……お綺麗だ……』
『桜たん……ハァハァ……(桃髪可愛い!)』
龍神が名乗りを上げたら、人里の者は更に騒ぎ始めた
しかし、龍神は演説を続ける
「皆の者も知っての通り、この者は呪いを持っている
しかし、それは先程までのこと!
先程、我と此処に居る者達で神呪桜の呪いを解いた!
よって!今この時より、神呪桜をぞんざいに扱う事を禁止とする!
もし、ぞんざいに扱う者が居たのなら、我が捌きが下ると知れ!」
『呪いが解かれた……』
『そわそわ……そわそわ……』
『これで呪いが移されない……』
『龍神様の捌きが……』
『(元々、ぞんざいに扱ってないし……
一回でも良いから、その笑顔を僕に……ハァハァ……)』
龍神により、桜への陰口や苛めなどを禁止された
もし、ぞんざいに扱えば「捌きを下す」と告げる
今この時より、桜は本当の意味で解放されたのだ
「そして、神呪桜は呪いにより人間では無くなった!
しかし、妖怪でもない
神呪桜は……我が神へと変えたのだ!」
『あの子が神に……』
『神……様……』
『ひそひそ……ひそひそ……』
『(永遠に信仰しまぁぁぁぁああああす!!!)』
龍神は何か考えがあるのか、桜が神である事も告げた
矢張り、人里の者達は混乱していた
龍神は桜の背中を押し、自分の目の前に立たせ肩を優しく掴みながら語り掛けた
「さぁ、お前の言葉と思いを伝えてやれ
そして、初めての能力行使だ
お前なら、やれば出来る」
「龍神様……はい!」
「うむ、良い返事だ」
桜は龍神から挨拶をするように言われた
人里の者達は桜が何をするのか、黙って見ていた
「私は……人里の方達が……大好きです
いえ、人里の方達に限らず、幻想郷の方々が大好きです
私は幻想郷が大好きです
こんな素敵な世界に生まれて来て幸せです
皆さんが今まで私にしてきた事を……許します!」
『っ!?』
『おぉ……神よ……』
『私達は……こんな子を……』
『(桜たぁぁぁぁあああああん!)』
桜は自分の本音を嘘偽りなく話した
それを聞き、人里の者達は今までの行いを思い出したのか、泣き出す者も居た
中には膝を付き、祈りを捧げる者も居るようだ
そんな様子を見て、桜は微笑んでいた
桜は両手に光の球体を作り、優しく空へと飛ばした
ある程度の高さで球体は止まり、拡散した
それを見て、龍神以外の全員が首を傾げていた
しかし、何をしたのか、直ぐに分かった
幻想郷の全ての木々が桜を咲かせたのだ
『桜が……』
『まさしく、神の力……』
『綺麗だわ……』
『(桜たんの方が綺麗だよ……とか言いたいな)』
人里の者や、桜の知り合い全員も幻想郷の景色に見とれていた
そこで、龍神が再び話し始めた
「これで、分かっただろう?
そして、この者「神呪桜」を「神咲桜」と名づける事とする!
これは、神呪桜の先祖である「神咲桜花」からの願いである!」
『神咲桜花……』
『神咲家……?』
『神咲桜花……百年程前に居た人物ですね』
『(先祖様に挨拶して、桜たんを貰いたかった……orz)』
龍神が神咲家と桜花の名を口にした
それを聞き、一部の者は分かったようだが、それ以外の者は分からなかった
そして、龍神と桜の演説が終わり、こうして桜は呪いによる苦しみから解き放たれたのだった
どうでしたか・・・?
更なる駄文に磨きが。。。
これで呪い編は終わりますm9(^Д^)プギャー
でも、最終回ではないです!
まだ続編を書くかは不明・・・?
でも、エピローグ的なあれは書きます!
今回は本当に長く更新出来ず、申し訳ないです><
でわ、また次回に!




