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東方全愛記  作者: 神夜 晶
呪い編
102/181

第94話 『桜と憂鬱』

どうも、神夜晶です


今回から呪いが至るまでの間は日常生活でも書こうかな・・・?と思います

上手く表現が出来るかは分かりませんが、頑張ります><


でわ、どうぞ~

ぬえが来てから数週間が経った

その間に桜の呪いは少しづつではあるが進み始めていた

桜は呪いが進む事に慣れたのか、余り気にしなくなった

と言っても、悲しい訳ではない

一々、気にしていたら、周りに心配を掛けてしまうからだ

故に表情や行動には出さなかった

しかし、呪いが進む事によって変化も起きていた

その変化とは……



「ふぅ……」



桜は溜め息を吐いた

それを見て、動物達は心配そうな表情をしていた

そんな動物達に気付き、桜は苦笑しながら話し掛けた



「心配して下さったのですね

有り難うございます

ですが、大丈夫ですよ

少し、身体が重いだけですから」



そう、桜に起こっている変化とは身体が重くなるというものだった

つまり、身体がダルくなるという事だ

何をするにしても身体が重く、やる気が出ないらしい

桜は、この変化を知っていた

知っていた、というよりも実際に見た事があるのだ

母親が最後の日まで寝込んだのは呪いによる所為だからだ

故に時間が経てば、桜も寝込む事になってしまう

寝込む事になれば、料理や掃除などが出来なくなる

そうなる前に誰かに伝えなければいけない

桜の母親は桜が居たから良いものの、桜は一人暮らしだ

誰かに言おうにも相談しにくい事だった

霊夢達を“信用”“信頼”してない訳ではない、寧ろ、逆だ

絶対の信頼を置いているからこそ、頼みづらい事だった



「お願いをするのは良いのですが……

ふぅ……どうしたら良いでしょうか……」



桜は、また溜め息を吐きながら考えた

何故、頼みづらいのか……それは料理や掃除などが出来ないからだ

それを何とかしたいのだが、解決方法が無かった

桜は誰か来る時に料理を振る舞い、一緒に食べる事が何よりも楽しみなのだ

それが出来なくなるのは、桜にとって物凄く辛かった



「皆さんが来られて

私が料理を、お出しして……何気ない話をしますのが楽しみなのですが

ふぅ……考えていても仕方ないですね」



桜は昼食を作る為にキッチンへと向かった

キッチンへと向かう途中で、桜は吐き気に見舞われた



「っ!?」



桜は慌ててトイレへと駆け込んだ

トイレに入り、桜は……吐血した



「ごほっ!ごほっ!

はぁ……はぁ……吐血も出て来ましたか……」



そう、吐血も呪いが進行するにつれて現れるのだ

桜の母親の場合は酷い時には1日中、吐血している時があった

現段階では、まだ楽な方だ



「これから……大変になりそうですね……」



桜は、そう呟くとトイレから出て昼食の準備に掛かった

それから、難なく昼食の準備が終わり食べ始めた

今日は誰か来る事はなく、一人だった



「今日は一人で助かりました……と言うのでしょうか?

吐血する所を見られては……心配をさせてしまいますからね」



桜は誰かに見られてない事を心でホッとしつつ、食べ進める

昼食が終わり、再び縁側で座って動物達と触れ合った



「今日も良い天気ですね~」



桜は誰の言葉も返って来ないと知りつつも呟く

季節は春なので、桜は春のそよ風に当たっていた

桜は、のんびりとした時間を過ごしていると何処からか声が聞こえて来た



「「桜~」」



「この声は……霊夢さんと魔理沙さん?

ですが、何処から……空からでした」



突然の声に桜は辺りを見渡したが、姿は見えなかった

しかし、上を見ると霊夢と魔理沙が空中に浮いていた

二人は空から下りて来て、桜の目の前に下りた



「こんにちは」



「よっ!」



「お二人共、こんにちはです♪

今日は何か御用事ですか?」



「用が無かったら来ちゃ悪いのか~?」



「えっと、そういう意味ではないのですが……」



桜の発現に少しムッとしたのか

魔理沙は意地悪な事を言った

桜は困った表情と少し泣きそうな表情をしていた

それを見ていた霊夢は……



「魔理沙……(スッ)」



「じ、冗談だよ」



祓い棒を構えていた

流石に不味いと思ったのか、冗談だと告げた

桜は冗談だと知ると、普段の表情に戻った

二人のやりとりが終え、霊夢が桜に話し掛けた



「用って程じゃないんだけどね?

来た理由は……

そうね、心配だった……かしら」



「ぬえから聞いたぞ?

何か悩んでいるらしいな」



二人が来た理由は心配だったからだようだ

そんな二人に桜は泣きそうになるのを我慢した



「隠してはいませんでしたけど

ぬえさんは言ってしまわれたのですね」



「さぁ、言いなさい

私達は薄っぺらい関係じゃない筈よ

気軽に相談し合える仲……そうよね?」



「そうだぞ

普段から桜には世話になってるんだ

相談くらい乗るさ」



「いえ、そんな……

ですが……そうですね……

少しだけ……聞いてもらっても良いでしょうか?」



「「えぇ(おう)!」」



二人の後押しに決心が決まった

桜は思い切って、悩んでいた事を二人に話した

呪いが進行するにつれて、体調が悪化して吐血や寝込む事を全て話した

それを聞き、二人は少し黙った



「あの、無理は為さらなくても良いですからね……?

まだ時間はありますし

母も直ぐに寝込むなんて事はありませんでしたから」



「そう……分かった

後日、決めましょ」



「そうだな

相談を受けて恥ずかしい限りだが

私達だけでは良い案が思い浮かばないな

悪いな、桜」



桜から「まだ大丈夫」と聞き、二人は後日決める事にした

余り力になれなかった魔理沙は、悔しそうにしていた

しかし、桜はそうでもなかった

自身を心配してくれる気持ちだけでも凄く嬉しいのだ

桜は魔理沙を見て首を横に振り、気にするなと告げる



「いえ、お気に為さらないで下さい

取り敢えず、まだ私は大丈夫ですので」



「えぇ、何とか動けるみたいね

でも、無理は禁物よ

少しでも辛くなったら言いなさいね?」



「はい♪」



桜は大好きな霊夢から心配され、笑顔になる

他の者も大切で大好きなのだが、それ以上に霊夢の事が好きなのだ



「私もちょくちょく、顔を見せに来るからな

何か困った事があったら、何でも言ってくれ」



「ふふ、有り難うございます」



「「良いって事よ(さ)!」」



桜に礼を言われ二人は微笑んだ

その後は三人で世間話や最近変わった事を話した

二人は夕方に帰っていった

桜は、たった数時間だけでも来てくれた事が凄く嬉しかった

その日の夜は、ぐっすり眠れたそうだ

どうでしたか・・・?


日常の表現って難しいですね・・・


まだ次回は決めてませんが、頑張ります。。。


でわ、また次回に><

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