第8話 『レミリアと桜』
どうも、神夜晶です
昨日から明日まで家族は居ません
何故?
私を置いて埼玉に旅行に行ったから
一人で気が楽ですъ(゜Д゜)
今回は何と桜が・・・!?
でわ、どうぞ~
「「え?」」
二人の声が重なった
少しの間が空いたが
レミリアから先に喋り出した
「私が起こしたって知らなかったの?」
「は、はい……」
「知らずに話してたのね
……それで、私が起こしたって知って
何か言いたい事があるかしら?」
「言いたい事……
…………………(ぷるぷる)」
「ど、どうしたの?」
桜は言いたい事と聞くと
突然、震えだした
すると、桜から微かに声が聞こえて来た
「レミ……せい……」
「?」
「レミリアさんが異変を起こした所為で
血を吐いて倒れて
お気に入りの着物と床が汚れちゃったじゃないですか!
お掃除するの大変だったんですよ!?」
桜は珍しく怒っていた
寧ろ桜が怒る所は貴重と言えるだろう
しかし、その表情は怒っているのだろうが
逆に可愛いと言ってしまいそうな程の表情だ
『えぇー!?』
「怒る所が其処なの!?」
「其処とは何ですか!
お掃除は大変なんですよ!?
咲夜さんだって、お掃除は大変ですよね!?」
「え、えぇ……掃除は大変ね」
「本業の人だって言ってます!
良いですか? 掃除を舐めたらダメなんですよ?」
「わ、分かったけど
貴方さっき、血を吐いて倒れたとか
言ってなかったかしら?」
「この際、血を吐いたり
異変が起きた事で呪いが進行したのは
どうだって良いんです!
掃除を馬鹿にする人は掃除を語るべからずです!」
「「……(ピクッ)」」
桜は言ってはいけない事を言ってしまった
それは呪いが進行したという事と
自分自身を蔑ろにする言葉だ
それを聞いた、ある二人が反応し
無言で立ち上がっては、レミリアと桜の元に現れた
「ちょっと……」
「話をしようじゃないか」
「「え?」」
「レミリアは私の方に来なさい」
「桜は私の方だぜ」
「あ、あの……
まだレミリアさんに言いたい事が」
「わ、私も桜と話が……」
「後で、ゆっくり話して良いから
来るんだぜ
返事は……“はい”だけだ」
「は、はい!」
それから四人は神社の中に消えていき
数分後にレミリアの叫び声が聞こえた
因みに二人とは霊夢と魔理沙だ
~数十分後~
「と、とにかくです
掃除を舐めたら駄目ですよ?
一家の主たるもの、掃除の大変さを
分かっていなくてはなりません
掃除をしなくても
メイドさんの大変さを分かって上げて下さいね?
そして、感謝の気持ちを忘れずにです!
良いですか!?」
「わ、分かったわ」
「返事は、はいです!」
「は、はい……」
「はい、分かってもらえた様で何よりです」
桜はレミリアに掃除の大変さと
メイドの居る大切さを教えた
説教をした後は何時もの様に笑顔になった
それを見ていた咲夜は……
「(あぁ、お嬢様が可愛い……
それにしても、お嬢様に分からせるとは
この子は特別な何かがあるのかしらね?
ふふ、面白い子が現れたものね♪)」
内心、驚きつつも
桜を見て楽しそうに笑っていた
それから、桜は再びレミリアに話し掛けた
「でも、凄いですね
私と余り歳が離れていませんのに
館の主をしてらっしゃるなんて」
桜は自分と大して変わらない歳と言い
それに対しレミリアは眉が少し動き
桜に、もう一度聞いた
「……(ピクッ)
今、何て?」
「館の主をですか?」
「違う、その前よ」
「私と余り歳を離れていないですか?」
「それよ、私は吸血鬼よ? そして、不老よ?
貴方と歳が近いなんて、ある訳ないじゃない
こう見えても500歳なのよ!」
「え? 500歳……ですか?」
「そうよ、恐れ入ったかしら?」
「ご、ごめんなさい!」
桜は突然、土下座をした
その事にレミリアは驚きつつも桜に聞いた
「え!? ど、どうしたの?」
「え、えっとですね……
怒りませんか……?」
「えぇ、怒らないから
謝った理由を聞かせなさい」
桜は涙目で「怒らない?」と聞き
それを見てレミリアは頬が緩みそうなのを我慢して
理由を聞いた
そして、何事かと思い
周りの者も聞き耳を立てていた
「実はですね……
神呪一族……というよりも母の教えがありまして
その教えが
・年上には失礼があってはいけない
(もし、あった場合は行動で失礼補う事)」
「ふ~ん……
なら、行動で失礼を補ってもらいましょうか?
例えば……私の唇にキスとか?」
「っ!?」
『ちょっと待ったー!?』
レミリアは桜の失礼による行動をキスと言った
それを聞き桜は顔を真っ赤にして俯いてしまった
他の者は「待て」とレミリアに言った
「何かしら?」
「何かしら? じゃないわよ
桜は初心で男なのよ!?
アンタ分かってて言ってるんでしょうね!?」
「……も、勿論よ!」
『男ー!?
こんな可愛いのに……』
「(この様子だと……
絶対に男だって分からなかったわね)」
レミリアは男と聞くと少しだけ頬を染めて返事をした
それを見て霊夢は理解してなかったと分かった
「さ、桜
唇のキスは止めにして頬にしなさい」
「はぅぅ……
キ、キス……
あ、そうでした!
教えは、まだありましてですね」
「まだあったの?」
「はい
・過度な行動を要求された場合はしなくても良い
・毎日を大切にね♪
以上が三つの教えです!
私からしたらキスは過度な要求でして……」
「成程ね……
最後のが気になるけど無視するわ
そうね……
まぁ、考えておくわ」
「はい、すみません……」
「良いのよ、教えなかった私も私だし」
「そうですか……
あ……」
「どうしたの?」
「(美鈴さんもでしたけど
咲夜さんも少し疲れている気がしましたね
となると……これをすれば失礼も補える筈です!)」
桜は心の中で何かを思っていた
最後には胸の前で両手をグッ!と握っていた
何かを決心したかの様にレミリアに話し掛けた
「レミリアさん!」
「な、何?」
「先程の失礼ですが……
私の家に泊まるというのはどうでしょうか!?
それも、2泊3日で!」
「は?」
「先程、思ったのですが
美鈴さんと咲夜さんは少し疲れてる感じがしたんです
なので、お休みという形も取れますし
私の家は何もないですが
泊まるという行為で何時もよりかは楽しく思える筈でして……
どうでしょうか……?」
桜は思い切って自分の家に
「泊まらないか?」と意見を出した
それを聞き美鈴と咲夜は……
「「(桜……(さん)」」
心の中でジ~ンと感動していた
一方レミリアはというと……
「ふむ……成程ね
桜、一つ聞きたいんだけど」
「何ですか?」
「貴方の家は広いの?」
「人里では私の自宅は目立ちますし
人里の建物の順番ですと
上から数えた方が早いですよ(ドヤァ)!」
桜は自慢げにドヤ顔をしていた
それをレミリアは「ドヤ顔可愛いわ」と思っていた
レミリアは大事な事を聞いた
「そう、六人は寝泊り出来るかしら?」
「「っ!?」」
「はい、出来ますよ♪」
「なら、それにしましょう」
「はい、有り難うございます!」
「良いのよ、私も退屈してた所だし
誰かの家に泊まるなんて初めてだし
それに……」
「それに? どうかしました?」
「いえ、何でもないわ
(それに桜ならフランの心を開ける気がするわ
私には無い物を持っている
少し期待してみようかしらね)」
レミリアは深い思いを募らせていた
それを桜が知るのは数日後の事だった
それから宴会は盛り上がっていき
最後には桜は寝てしまい
また美鈴が抱っこしていき送り届けたそうだ
その時に命令したのがレミリアだったとか
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~その後の二人~
霊夢と魔理沙は遠くで
桜とレミリアを見ていた
「あの桜が積極的になるとはね
レミリアも気に入られたみたいね」
「そうだな
でも、少し寂しい? 気がするぜ
一足出遅れたというか何というか……」
「確かに分かるわね
まぁ、私達は普段から行ってるし
遅れを取る気はないわよ
後々、お願いして泊まらせてもらいましょ」
「おう!」
二人は、ちゃっかりと桜の家に
泊まる計画を立てていた
それを知るのは数週間後になるのは余談だ
どうでしたか・・・?
次回は紅魔館一行が桜の自宅に来ます
勿論、フランもね!
でわ、また次回に><
母の教えが無理やり感が・・・orz




