プロローグ
どうも、神夜晶です
前から考えていた内容で
名前を募集した全愛記の作品です!
駄文ですが・・・見てやって下さい><
でわ、どうぞ!
幻想郷の小さな家に
子供の泣き声が響いていた
母親の方は布団に横たわり
死去を迎える間近だった
母親は死を悟ったのか
子供に優しく最後の言葉を掛けた
「桜……」
「お母様……」
「桜に言っておかないといけない事があるの
聞いてくれる……?」
「何ですか……?」
桜と呼ばれた子供は
袖で涙を拭い返事をした
「こんな事を最後に言うのは酷だけど
実は私達、“神呪”一族には
代々から呪いが受け継がれてるの……」
「呪い……?」
「えぇ、その昔に
御先祖様が神様の、お怒りを買ってしまって
その、お怒りが呪いなの……
そして、私も呪いで死ぬ運命にあるのよ……」
「それでは、お母様は……」
「そう、死去が近いのは
呪いの所為なのよ……
そして、私もだけど
桜? 貴方も呪いを受け継いでいるのよ……」
「え……?」
「神呪一族は二つの能力があるの
その能力はね
『呪いを受け継ぐ程度の能力』
『子供に呪いを受け継がせる程度の能力』なの」
「それでは、私は……」
「えぇ、貴方にも呪いが掛けられるわ
本当に、ごめんなさいね……
私が死んだら呪いの証が刻まれるのよ……
私の身体全体にもあるでしょ?」
「はい……
紫色の模様が……
いえ、良いのです
私は、お母様の元に生まれて
本当に嬉しいのですから……」
「そう、これが呪いなのよ
本当に良い子に育ってくれて嬉しいわ
桜、良く聞いて?
呪いの事で御先祖様を憎んでは駄目よ?
そして、呪いの所為で寿命があるわ
だから、悔いの無い様に生きて欲しいの」
「はい、お母様……
必ず、悔いを残さない様に生きます……!」
「うん、良い子ね
流石は私の子ね」
「はい、お母様の元に生まれて
本当に良かったです……」
「ふふ、その言葉を聞ければ
もう、何も要らないわ
桜、私は先に逝くけど……
ちゃんと一日一日を大切に過ごすのよ?」
「はい……」
母親は死去が更に近くなり
声も掠れてきていた
桜は更に顔をぐしゃぐしゃにして
涙が滝の様に流れていった
「最愛の子供を残すのは忍びないけど……
神様が決めた寿命ですものね
仕方ないと言えば仕方ないわね……
桜……私の所に生まれて来てくれて有り難う……
本当に愛しているわ……♪」
母親は笑いながら言った(逝った)
それが母親の最後の言葉だった……
「お母様……私も愛しています……!
……お母様……?
お母様……お母様ぁぁぁぁ!!!!
嫌ぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「はっ!?
……はぁ……はぁ……
夢……?」
ある人物は行き成り起き上がった
時期は夏という所為もあるが
それ以上に嫌な汗が
身体全体にベッタリとくっ付いていた
「懐かしい夢を見ましたね……」
ある人物……それは『神呪 桜』だった
母親の死去を夢で見ていたのだ
「お母様が亡くなってから
約3年ですね……
時間が経つのは早いものです……」
桜は身体を辛そうな表情で動かし
壁伝いに歩いて浴室へと向かった
其処で水浴びをして嫌な汗を流した
「ふぅ~……さっぱりしました!
さぁ、朝御飯を作りましょう」
桜は台所にある足の長い椅子に座り
台所付近に置いてある食材を手際良く切っていった
此処で説明をしておくと
桜は一人暮らしである
母親は言わずもがな亡くなり
父親は行方不明なのだ
しかも、母親の死後に桜は身体が弱っていき
寝たきりではないが
一日を家で過ごす程に弱くなっていた
「今日は紫さんは来るのでしょうか?
来るのでしたら、朝御飯を作っておかないと……」
そう言い、二人分の料理を作っていった
実を言えば桜は紫の知り合いなのだ
知り合いというよりも友達の方が正確だろう
何故、友達なのか?
次話で語られるだろう
「~♪」
桜は楽しそうに料理をしていた
そんな時だった
不意に後ろから声が掛けられ
椅子に座ってる桜に抱き着いて来た
抱き着かれ一瞬だがビクッと身体が反応した
「機嫌が良さそうね? 桜」
「ぴゃっ!? ゆ、紫さん……
料理の時は包丁を使ってるのですから
不用意に近づいたり抱き着かないで下さいよ!
怪我したら危ないじゃないですか……」
桜は頬を膨らまし
怒ってますよーという表情をした
それを見て紫は口元を抑え「ふふふ」と笑った
「ごめんなさいね、桜が余りにも可愛いものだから
遂、抱き着いてしまったわ」
「か、可愛い……(カァァァ)
そ、そんな見え透いた、お世辞は要りません!
余り、ふざけると御飯抜きにしますよ?」
「それは、嫌ね
次からは何もしてない時に抱き着くわ!」
「抱き着くのも余りしてほしくないのですが
言っても聞かないでしょうし
本当に何もしてない時ですからね?
また料理中に抱き着いたら……」
「抱き着いたら?」
「一週間、御飯抜きですからね!」
「ふふ、肝に銘じておくわ」
「本当に分かってるのですか?」
「分かってるわよ
あ、それよりも
桜に言わなきゃいけない事があるのよ」
「……(ズキ)」
桜は一瞬だが、夢の出来事の
母親と紫を重ねてしまった
また居なくなるんじゃないかという気持ちが溢れて来て
桜は心を痛めた
紫は桜の表情を見て心配そうに声を掛けた
「大丈夫……?」
「はい……大丈夫です
今朝に母の最後の夢を見ました
それで、紫さんを重ねてしまって……」
「そう……
でも、安心しなさいな
私は呪いもないし、寿命もない
ちゃんと、桜の最後を見届けてあげるわ」
「紫さん……
ふふ、有り難うございます」
紫は柄にもなく人を励ましていた
しかし、それ程までに
桜は紫にとって大事な存在だった
だからこその励ましだろう
そして、桜が落ち着いた所で話題を戻した
「それでね?
言わなきゃいけない事っていうのは……」
「いうのは……?」
「博麗の巫女の事は話したわよね?」
「はい、大体は聞きました」
「その博麗の巫女も
今朝の食事に呼んで良いかしら?
というよりも、今から呼ぶわ」
「えっ!? そんな話、聞いてませんよ!?」
「えぇ、そうでしょうね
今、言ったもの」
「行き成り過ぎます!
それに、紫さんのは用意しましたけど
三人分は用意してないんですよ?」
「なら、少し待つように言うわ
御飯が食べれるなら幾らでも待つだろうし」
「そ、そうですか……
どんな味付けが良いとか分かります?」
「食べられれば何でも良いわ
それに、桜の料理は美味しいから大丈夫よ♪」
「ふふ、有り難うございます!
それでは、10分程待ってもらう様に
お願いして良いですか?
直ぐに作ってしまうので」
「えぇ、そういう風に言っておくわ
なら、10分後に
また来るわね~」
スキマに入り、紫は何処かへ行ってしまった
桜は「博麗神社へ行ったのでしょうか?」と呟いていた
そして、少し早めに桜は料理を準備していった
どうでしたか・・・?
色々と思う所はあるでしょうが
見逃してください!
駄文で、ごめんなさい。。。
次回は霊夢との触れ合いです
でわ、また次回に><