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高校生日記  作者: 周防涼白
2011年
9/67

10月 (下旬)

10月21日 金曜日


僕は今日早退した。はやびきと言うやつだ。サボタージュと言うやつだ。僕は部員から逃げるようにして、家へと向かった。


10月22日 土曜日


・・・・・・・・・・・・・・・


10月23日 日曜日


・・・・・・・・・・・・・・・


10月24日 月曜日


今日、部活に参加した。一人で悶々としていたのはただの杞憂にすぎなかったのだろうか?いつもの光景が広がっていて、いつもの部活がそこにあり、いつものみんながいてくれた。

僕は。

僕はどうすればよいのだろうか?

一体、どんな顔していればよいのだろうか?

複雑なこの気持ちはどうすればよいのだろうか?


10月25日 火曜日 部活定休日


今週末の土・日にバドの1年生大会がある。そのため、また市民体育館にやってきた。

僕は友達と過ごすこの一時がとても大切なものに感じられた。

だって、僕は・・・最低なのだから。


10月26日 水曜日


今日の部活では先輩と試合をした。勝ったり、負けたり、負けたり・・・

ある試合終了後、僕の相方がかなり怒っていた。

試合で手を抜かれていた、本気で戦われなかった、そのことは僕も許せなかった。腹が立った。ぶん殴ってやりたくなった。

でも、やらなかった。それでいいんだと思う。


10月27日 木曜日


また風邪をひいた。バドの大会2日前だというのにも関わらず・・・

授業は全然集中出来ずぼーっとしていて、全く身についていない。

身体を強くしたいと思うのだが、なかなか上手くいかないようだ。


10月28日 金曜日


明日はバドの1年生大会だ。

ただ、僕は今とても疲れていて万全の調子とはいえないから、良い成績を残せるかどうか不安である。

でも、自分のベストを出し切りたいと思っている。


『DO MY BEST!!』・・・最善を尽くす


英語の授業で習った表現の一つで、かなり気に入っているものだ。

この言葉を噛みしめ悔いのない最高の試合をしたいと自分自身に強く強く胸に刻んだ。


10月29日 土曜日


今日はバドミントン1年生大会!

高校生になってから半年が過ぎた今、自分の実力が試される場である。先月の大会からだいたい1ヶ月が経過した。僕はどこか変われたのだろうか、今日、その答えが見付かる。


ダブルス1試合目はがちがちに緊張してしまい僕のミスが目立った。だけどなんとか相手よりも多く点を奪いとることが出来たので勝利を収めた。

2試合目でも僕の失点が相次いで起こり、危うく負けそうになったがなんとか盛り返したことによって点差が開き、そのまま勝った。

3試合目、今まで順調に積み上げてきたトランプタワーが見知らぬ人の鼻息によってくずれ落ちるように、僕の中で描かれていた理想像が一瞬にしてはかなく霧散した。負けた。敗けた。決して勝てない試合ではなかったはずだ。

だけど。

敗けた。


ここでだらだらとどれだけ僕の気持ちが日本海溝のように沈み込んでいるのかを表記したいところだが、あいにく負け犬の遠吠えにしかならないので割愛(でいいのかな?)します。


10月30日 日曜日 引き続き大会


シングルス。

僕は絶対にシングルス向きではない。バドミントンとではコートの中を縦横無尽に駆けそこまでではないけどったりするので、体力が幼い頃から貧困な僕にとっては、それが長引けば長引くほど限界が刻一刻と死亡宣告する死神のごとく迫ってくる。

大会はトーナメント制なので勝てば勝つほど僕は苦しめられる。

だから、僕は負けてしまった。あっさりと。体力のなさを無理矢理理解させられ、負け犬のような屈辱を味わい、独り、トイレで泣いた。


10月31日 月曜日


10月が終わり、今年も残るは11月と12月だけとなった。高校1年生になってからまだ半年と少ししかたっていないというのに、思い出が沢山作れた。・・・作れた?一生懸命思い返そうにも記憶がない。なんだろう、すごく楽しかったことつらかったこと、くやしかったことうれしかったことetc.etc.があったはずなのに、ない。心にぽっかりと穴が開いたような。

過去をどこかに押し退けてしまったのだろうか?

苛虎?いやいやいやダメダメダメ!!(´Д⊂ モウダメポ

冗談はさておき、だけど一体僕の記憶はどこに行ってしまったのだろうか?考えてみてもさっぱり分らない。

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高校生 日記
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