表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
高校生日記  作者: 周防涼白
2011年
1/67

7月 (夏休み1)

7月23日 土曜日 晴(最近の夕日はきれい)


今日は『夏休み』初日。

3学年通して講習があるため、いつも通り6時半に起床。

朝食は一昨日の残り物の『ゴーヤチャンプル』。

豚肉とゴーヤ、もやしが互いに良い味を引き出し合い、とても美味しい。

ゴーヤの苦味は疲れた体に効果があるらしい。


講習の1時限目は『英語』。

今回の担当の講師(教師)は男の先生で少し苦手な人だ。

よくかむし言い間違うことがけっこうあるからだ。

2時限目は『古典』。

僕が勝手に『オジキ』とひそかに呼んでいる先生で、怒ると恐い人だ。

3時限目は『数学』。小リス先生(男)という方で、初めての授業だった。

(上の2人は普段の授業の先生である)

背はそれほど高くなく、肩幅も広くない。

どちらかと言うと、小動物みたいな感じがした。

授業は『発展コース』と言う

(定期考査である点数以上とそれ以下の生徒で分けられるらしい)

分類で、内容は『4次式の因数分解』『二重根号・三重根号』だった。

説明は必要のある箇所を説明し、解らない人がいれば個人的に教える。

僕はこのようなタイプ授業の方が好きだったりする。

先生が黒板に字をかく時、手をピンッと伸ばす仕草がとても可愛いい

(多分、僕だけが思うこと)。


その後、母さんが作ってくれたおにぎりを部活の先輩達と一緒に食べ(味はとても濃かった)、部活に参加した。

まだ膝の調子が悪く、マネージャーとして働いた。

今日はランニングの付添いをした。

百年記念塔と呼ばれる場所まで3往復するのは以外と疲れた。

今日は3年生の先輩の打ち上げで、学校へ戻る時マネージャーの人達は、キャッツ・アイに向かっていた。


部活が終了して、同級生と一緒に帰宅をした。

家に着いてから、携帯電話の電源を入れると、メールが2件届いていることに気がついた。

1件はauからのメールで、どうでもいい。

もう1件の方は、同じ中学校の女子からだった。

「ろくじごろ○○こうえんにきて」

と、なぜ全部平仮名?と疑問に思いつつ、

「なんかあるの?」

と返信。1分の間もなく、

「会いたいな(笑」

と来た。とりあえず向かうことにした。

公園に到着したが、メールの主はおらず、

「今 どこ?」

と送信。するとすぐ、

「すぐ、つく」

と。

ベンチに腰かけていると、携帯電話に着信有り。

「もしもし?」

「今 どこにいるの?」

とメールの主かと思ったが声が違う。

いつも一緒にいる3人組の1人だった。

「時計の下」

と、簡潔かつ単純で、解りやすい答えをすると、

「遊具の方」ぷつっ。

電話を切られた。おいおい。

言われた通り、遊具の方にぷらぷらと寄ると、

いつもの3人組がそこにいた。

電話してきた女子は、通っている学校の制服のまま。

メールしてきた人のふたごの妹は、おしゃれをした服装。

結構可愛いい。

メールしてきた本人は……おしゃれ感、皆無の服。

話をすると、おしゃれ感、皆無の女子が今日、彼氏と会うらしい。

リア充め……!

でもなんで会うのにおしゃれとかしないの?と胸の中で疑問を抱いた。


女子3人男子3人とちょうどバランスの良い人数になり、

「高校はどうだ」

「クラスメイトが面白い人だ」

「学校祭は楽しかった」とか色々なことを2時間くらいしていると、

親からメールが届いた。

「何時頃帰ってくるの?」

時計を確認すると8時40分。

高校生にとってはまだ活動している時間なのだけれど、

途中退席を強いられた。

「また今度ね~」、と別れを告げ僕は家へと向かった。


7月26日 火曜日 晴 (最近、凄く眠い)


23日からの講習も明日、27日(これを書いている時点では今日)

でやっと終わる。

英語、古典、数学の無限ループとも思える地獄の5日間とは

これでおさらばだ!

……だけど夏休みの課題はたっくさん出題されている。

流石、進学校め(皮肉)!

だけど『数学』は半分近く終わっているから少し余裕はある。

あと、『英語』は講習で使うテキストを看破し、

物語を読みその感想を書く。

『国語総合』は「高瀬舟」の読書感想文をA4の紙に印刷して提出。

『現・社』はプリント12枚、普通かな……?

『家庭科』は年配の方に話を訊かせてもらうという、ありきたりなもの。

正直、だ・か・ら・な・に?

と、沢山の宿題があるなぁと思った。


7月27日 水曜日 曇(後雨、後晴)


講習最終日。

地獄の5日間は終わりを告げ、同時に安息の夏休みが始まった。

部活開始前、次期部長の話をした。

それと、今現在の僕のポジションについて。

僕は部員でもなければ、マネジャーでもない。

『ママ』という役職。んなもんあるのかな?

ちなみに今日はマネジャーが4人中3人が欠席し、そのため手伝った。

特にこれといったことがないので、今日はこれで終了。


7月28日 木曜日 晴


うだるような暑さから来る疲れの所為なのか、朝目覚めた時からのコンディションは最悪。

朝食を摂った後、ただただそれが当たり前の、当然の行動で、しかるべくして起こる動作であるようにベッドへ直行した。

部活が8:30からなので、目覚ましを7:40にセットして、眠りについた。

当然といえば当然なのだけど、時間通りに起きられる訳もなく、まぁ、寝過ごした。

気付くと、デジタル時計は8:15を表示していた。

慌てて自転車で全力疾走するものの、遅刻確定なのになぜこんなにも頑張るのかというと、特に意味はない。

結果、間に合った。これには正直驚いた。

いつもの登校では、絶対に20分はかかっていたはずなのだけれど、あろうことか、それを10分でなしとげてしまったのだから!だけどきちんと早寝早起を心がけていれば、こんな徒労である無駄な行為をしないで済んだのだから。

部活は例のごとく、マネジャーの手伝い。

家に着くと、どうしようもない疲労感が全身を襲い、夕飯を食べた後の午後8:00にはベッドに潜っていた。


7月29日 金曜日 快晴(最近は蒸し暑い)


今日の部活は午後からだったので、いつものように6:30に朝食を済ませた後、最高の2度寝を開始した。

……当然ながら、寝過ごし、ぎりぎりで10分で学校についた。

なんかこれに慣れつつある自分がいる気がして残念である。

部活ではマネさんが2人欠席

(1人は家族でデズニーランド、1人は彼氏と花火大会を見に……)

途中で1人帰り、最後まで残るというより、実質今日のマネさんは1人だった(マネさんは全員で4人)。

まぁ、なんというかまたお手伝い。

ノック終了後、ゲーム練習となり、僕も参加した。

思っていたより動けたし、打てた。明日から練習を再開しよう!とやる気満々だったのだけれど、7月の部活は今日で終了。

次回は8月というとても残念極まりないお知らせとなった。

家に帰ると疲労からか、まず寝た。


7月30日 土曜日 部活無し


夏休み始まってから初の部活無し。今日はなにしようかなぁ、と思っていたが、午前中は爆睡。

気が付けば午後になっていた。もっと時間を有効活用したいと思えた。

6時以降になると、近くの公園から太鼓の音が聞こえ始めた。

夕飯にカレーを食べた後、財布を持って足を動かした。

同じ中学校卒業生が沢山いて

「久し振り~」などの声を何度も聞いた。あと、「痩せた?」とも言われた。

財布を持っているからといって、別に欲しい物がある訳でも、食べたい物がある訳でもなかったので、ポッケからは出さずにいた。

みんなとは色々な話をした。本当に色々な話をした。


7月31日 日曜日 部活無し


特になにかをする訳でもなく、だらだらと1日を過ごした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
高校生 日記
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ