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第六十二話 実力者達 再挑戦そのニ

 

 二次試験も最終班となり、一般枠B班の二次試験が始まろうとしていた。


「いくぞお前らーーー!!」


 リザの掛け声で一斉に走り出す。

 リザが戦闘を走りその後ろをルドが追う。

 そして、残り二人はその後ろを構えながら走る。

 ダミーヴォイドはリザを捉え、ものすごい速さで向かってくる。

 リザはスピードを緩め、ルドが前へ出た。

 ドォーーーーン!!

 ルドの大きな盾にダミーヴォイドがぶつかった衝撃が辺りに音として伝わる。

 その瞬間、後ろの二人は氷のシックスセンスで地面を氷漬けにする。

 威力は高くなくてもこれで敵の行動を制限できる。

 今回は中型一体と小型が三体だ。

 小型三体は足場を氷で覆われてしっかり踏み込めず前へと走り出せない。

 リザは中型がルドの盾にぶつかった事を確認すると横にステップを踏み、体を逸らし全身へ雷をめぐらせる。

 バチッ!

 リザの体を薄い雷が一瞬纏う。


「あいつまさかっ!」


 ショウはその一瞬を見逃さなかった。

 同時にショウはなにをしたかを理解し、リザの伸び代に先を見た。


(アニキのオーバードライブを武器を振るう一瞬に集中させる。

 落ち着け...このタイミングを逃せば勝機が崩れる)


 リザは武器を握る手の力をスッと抜く。


(もう同じ轍は踏まない!

 雷の強さもアニキは遠く及ばないけど、あーしに出来る最大限をこの一瞬に!)


 体を逸らした勢いのまま武器へ乗せ、一瞬の加速を腕へと乗せ、横へと薙ぎ払う。


「モーメントドライブ!」


 リザの武器は中型の足を両断する。


「やりやがった!

 エリー!あいつやりやがったぞ!」


 ショウはリザの成長を目の当たりにして興奮を抑えられない。

 リザの今までの挫折を一番近くで見てきたショウにとって、その成長はまさしくリザの努力の証だったからだ。


「確かにちゃんと失敗を糧へと変えられてるわ。

 でもここからよ。

 まだ戦いは終わってない」


 エルサは同意しつつも冷静に戦況を見ていた。


「ルド!今だ!」


 リザが合図を出すと、ルドは思い切り盾を押し出した。

 足を切られた中型はバランスが取れずにその場に倒れる。

 リザは構え直し、武器を力の限り振り下ろした。

 そのまま中型の首は落ち、戦闘不能になる。


「次だ!油断すんなよ!」


 リザは目標を中型から小型に切り替える。


「遠距離部隊!

 牽制を入れろ!」


 リザの掛け声で遠距離攻撃用で待機していた受験者が二人とも氷のシックスセンスで牽制を入れる。


「ルド!足場を!」

 

 ルドは大盾を地面に平行に構える。

 リザはその盾を踏み台にする。

 ルドは盾を地面に垂直にし、その腕力と全身のバネを使い、盾を小型に向けてものすごい勢いで突き出す。

 リザは盾を軸に力を足に溜めるため膝を曲げる。

 ルドの腕が伸び切るタイミングでリザはモーメントドライブを今度は足に発動する。

 そして、自分自身がレールガンになるように力一杯盾を蹴った。

 ものすごい速さで飛んでいくリザは空中で武器を構えて、今度は腕を動かすためだけにモーメントドライブを発動する。

 そのまま一番近くの小型の頭を両断。

 ここまでの時間で遠距離攻撃によりもう一体も倒していた。

 ルドもそのままリザと同じ方向へ向かっていた。

 ルドは気は弱いが、体術や運動神経はかなりのもので二メートルを超える体格での走りはかなり速い。

 その速さエネルギーをそのまま腕に乗せて、大きな盾で小型に殴りかかる。



 バコォォォォォン!!



 大きな衝撃音と共に小型のダミーヴォイドは、その活動を停止していたのだった。


 ビーーーーー!!


 カランカランッ


 その音同時にリザの力の入らなくなった手から武器が落ちる。

 そして膝から崩れ落ちる。


「おっと」


 そんなリザを咄嗟にルドが支え、肩で息をしているリザを抱きかかえる。

 こうして、一般の部の二次試験は終了した。

 リザや、ルドのここまでの努力を知る中隊長達は少し心に来るものを感じたのだった。

 


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ハイファンタジー/女主人公/異能/第六感/チート/異能バトル
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