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第五十三話 配属


 

 戦いを終えたショウとアヤメは二人で大隊長室に居た。

 そこには第七支部大隊長であるゴリアス。

 防衛軍隊長ローズ。

 大隊長補佐のサクヤが同席していた。

 イスに腰掛けるゴリアスは腕を組み直すとゆっくりと話し始めた。


「さて、まずは入隊おめでとう。

 そして、ようこそゼノス第七支部へ」

 

 そうして左手を差し出す。

 アヤメは右手を出し握手した。


「こちらこそ、よろしくお願いします」


 そして、ゴリアスは続ける。


「さて、今日から第七支部になったわけだが、細かい事は現場を通じてショウに聞くように。

 ワシから伝えることは二つだ」

 

 腕を組み直し、ゴリアスはゆっくりと口を開いた。

 大きな手が二本の指を立て、アヤメの前に示される。


「まず一つ目。

 第七支部に来たのならお前はもう仲間だ。

 なにかあれば必ずワシ達を頼れ。

 そして二つ目。

 なにがあっても必ずここへ帰ってこい」


 ゴリアスはアヤメの肩に手を置き、まっすぐにアヤメを目を見た。


 アヤメはその言葉の奥にある重さをしっかりと感じたのだった。


「配属は殲滅部隊第一部隊とする」


 最後にゴリアスはアヤメの部隊配置を言い渡した。


 ショウとアヤメは部屋を後にする。


 ドアを閉めるとショウはアヤメの方を向き、


「よし!飲みにいこーぜ!

 歓迎会だ!」


 ショウはアヤメの手を引っ張り走っていく。


 道すがらリヴィア、エルサ、ツカサ、リザを誘っていく。


「ミラとサラも誘いたい!」


 アヤメはショウが誘っていく様子を見て、自分も誘いたいと伝えた。


「もちろんだ!」


 そういってぞろぞろと避難所まで歩く。


「みなさん、こんばんわ。

 どうしたんですか?」


 何事かとミラは少し構える。


「そう構えんなって!

 今からアヤメの歓迎会するから一緒に来いよ!

 主役のご指名だぜ!」

 

 ショウはすっかりテンションが上がっている。


「ショウ!みんな都合ってものがあるんだから!」

 

 エルサはいつもみたいにショウに注意する。


「はは、ほんと賑やかだね」


 ツカサはそれを横目で見て笑う。


「ミラ、いこ!サラも連れてきて!」


 アヤメがミラの腕を引っ張った。


「わ、わかったわ!」


 ミラは少し困った顔をするが嬉しそうな困り顔だった。


「あ、店予約しねーと!」


 ショウが思い出したように言う。


「もう完了してます」


 すかさずリヴィアがメガネに指をかける。


 ミラとサラはその様子を見て笑っていた。


 自分たちが知っているゼノスの人間とまったく印象が違うからだった。


 そうして、ワイワイ言いながらお店に着いた。


 ガヤガヤと店は賑わっている。


 全員が席に座り、注文を済ませる。


 しばらくしてーー


「おまたせしましたー!」

 

 店員がそれぞれのお酒を持ってきた。


 全員に行き渡ると、


「せーの、かんぱーい!!」



 カチャーン!!



「改めてよろしくな!アヤメ!

 みんなもこいつのことよろしく頼んだぜ」

 ショウはお酒を飲み干すとみんなにアヤメの紹介をした。


「うん!これからよろしく!

 みんなの名前聞いていい?」

 

 各々自己紹介をしていく。


「じゃあ俺からな!

 改めて俺はショウ・フォレスだ。

 殲滅部隊第一部隊中隊長をやってる。

 まぁこれからはアヤメの師匠になるわけだ!

 よろしくな!

 あ、すみませーん!おかわりー!」


 ショウはすぐさま二杯目に手を伸ばす。


「じゃあ次は私ね。

 私はエルサ・マキア。

 殲滅部隊第二部隊の中隊長。

 ショウの幼馴染よ」


「その幼馴染の紹介必要かなー?」


 すかさずツカサがツッコミを入れ、エルサは少し赤らめる。


「じゃあ次は俺だね。

 殲滅部隊第四部隊中隊長のツカサ・ロートシルト。

よろしくね」


「私は殲滅部隊第一部隊副官のリヴィア・クロート。

 あなたの上官に当たるわ。

 それに中隊長の一番弟子でもあるから、あなたの姉弟子でもあるわね」


 リヴィアは規則正しさの中に自然と色気を醸し出す。


「じゃあ次はあーしっすね!

 あーしはリザ・ドラグニフ!

 アニキの強さは半端ねぇからしっかり勉強すんだぞ!」


 リザは少し勝ち誇った顔をしていた。


「次は私かしら?

 私はサラ・ミーン。

 拠点では医療を主に担当していたわ。

 これからどうするかは決めてないけど、医療系のなにかをするつもり」


「医療は助かるねー。

 医療従事者は数があまり居ないからひっぱりだこだよ」


 ツカサは一口お酒を飲む。


「私はミラ・ハートフィリア。

 拠点ではアヤメと一緒に暮らしていたわ」


「アヤメは部隊宿舎になるからなー。

 アヤメ、たまにはミラに顔見せろよ!」


 ショウはアヤメの肩をポンと叩く。


「みんなありがとう。

 それからよろしくね!」


 アヤメは改めてみんなに挨拶した。


「よし!それじゃあ飲むぞー!!」


 グラスの触れ合う音と、誰かの笑い声が重なり、ショウの声はその中に溶けていった。



 


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