第四十話 助け
アヤメとミラは気を失ったショウとサクヤを一度拠点へと連れ帰っていた。
拠点では皆シェルターに待機していた。
「アヤメ、ミラ、無事でよかった。
その人達は?」
サラがアヤメとミラを出迎える。
「たぶん、ゼノスの第七支部の人たちだと思う。
この人たちが来てなかったら私たちもどうなってたか」
ミラは晴れない表情で答える。
「まずは二人とも家に帰って一度休みなさい。
私はこの人たちの応急手当てをするわ」
アヤメとミラはショウとサクヤをサラに託し、一度家へ帰るのだった。
少し時は遡りーーー
「こ、ここは...」
リザは車の後部座席で目を覚ます。
「目が覚めたみたいだね。
一度本部に戻ってるところさ」
視界の先に居たツカサが前の座席で運転している。
(そうか、あーしはアニキに助けられて...クソッ!)
リザは目を瞑り、自分の力のなさを痛感していた。
「無事でよかったですよリザさん。
でも改めて痛感しました。
僕たちは中隊長達が居なければ、本当に危なかったと。
一緒に精進しましょう」
サティも今回の戦いで自分の攻撃がほとんど有効打にならなかったことをしっかりと認識出来ていた。
ツカサは二人の様子を見て、微笑む。
(二人ともしっかり勉強できたみたいだね)
そうして、三人は本部についたのだった。
リザは治療室に、ツカサとサティは報告をしに大隊長室へ行く。
「なるほど、では、現在ショウとサクヤのみで先行しているということだな」
ゴリアスはその太い腕を組みながら状況を整理した。
「そうですね、そしておそらく二人が向かった先に集落がある可能性が高い」
ツカサは続ける。
「なので、応援部隊の派遣が必要かと考えます。
現状の人数では、いくらあの二人といえど不足の事態に陥る可能性も捨て切れません。
大隊長補佐がいるにしてもショウは無茶しかねないですから」
ツカサは少し笑ってみせる。
ゴリアスも少し笑みを浮かべたあと、
「では、ロートシルト。
第一部隊、第四部隊を連れて改めて、明朝その集落を目指せ」
「了解!」
次の日
第七支部本部の建物の入り口には第七支部殲滅部隊第一部隊と第四部隊の面々が揃っていた。
「ロートシルト中隊長。第一部隊全員揃っております」
リヴィアは敬礼をしながら報告する。
「同じく第四部隊全員揃ってます」
ウィンダスも同じく敬礼をしながら報告する。
ツカサは一歩前に出る。
「今から救援に向かう!
先日も多くのヴォイドが出現している。
負傷者も出ている。
決して気を抜くな。
いくぞ!!」
こうしてツカサを筆頭に第一部隊、第四部隊が救援へと出るのだった。




