不本意ですが隷属させていただきます

現代社会に生きる約半分の人間が魔法という力を使える社会。魔法を使える人間は能力者と呼ばれていた。しかし、魔法とは言っても万能な物ではない。通常、人は一種類の魔法しか使えず、その種類は数種類に限られ、ほとんどが日常生活では役に立たないものだ。能力者と非能力者の間に特別な壁は無く、皆同じ社会を生きている。
そんな中、主人公、緑川　繋（みどりかわ　つなぐ）は、条件が揃えば意のままに人を操ることができる『隷属魔法』という珍しい魔法の使用者だった。
幼い頃から魔法を使うことを禁じられていた繋は、ある日瀕死の状態で倒れている女性と出会う。繋は葛藤の末、禁じられた隷属魔法を使用し、何とか女性を救った。しかし、隷属魔法は繋の思っている以上に危険な存在だった。隷属魔法の存在によって、能力者治安維持機関に危険人物として認定された繋たちは紆余曲折を経て、能力者治安維持機関の戦闘部隊として働くこととなり、日夜悪質な能力者を取り締まることとなった。