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ある日…
ーそこには一人の女の子が【なにか】からにげていたー
「はぁっ…んっ…ぅ…た、すけて、ルキっ…!」
女の子は暗い森の中を泥だらけになりながら走っていた。
【なにか】は女の子にどんどんせまっていた。女の子は指から眩い光をはっした。それは、この世界では誰でも使える「魔法」だった。
【なにか】は光に少し怯み、追いかけるスピードをゆるめた。だが、それも一瞬だけで、またすぐに女の子を追いかけ始めた。
女の子の手にはさっきまで持っていなかった、長い杖を取り出していた。それを地面に刺し、なにかをしていた。
【なにか】はそれに気付き、猛スピードで女の子に向かって突っ込んできた。
しかし、女の子は先程とは比べられないほどの眩い光に包まれ、その場所から消え去った……。